長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

今月これまで読んだ本

今月、まだ読書記録
あっぷしてなかったですね。

またツイッターの記録を
並べるだけですが、
今月これまで読んだ本は以下!


『触感をつくる』
(仲谷正史・筧康明・白土寛和、岩波書店、2011年)

かなりの斜め読みだったけど、
触覚と触感のちがいを意識できた
ことはすごーく良かった。
いろんなことに応用して考えられそう。
それにしても、触感をつくることを
研究している人たちがいるとは。
それも驚きだ。


『新装版・沖縄の心ー瀬長亀次郎回想録』
(瀬長亀次郎、新日本出版社、2014年4月)

沖縄現代史をふりかえるうえでは
欠くことのできない瀬長亀次郎。
米軍占領下での沖縄人民党などの
たたかいは、まさに特筆すべきもの。
「沖縄タイムス」紙に100回に
わたって連載された回想録。


『決定版・写真記録 沖縄戦』
(大田昌秀編著、高文研、2014年5月)

これまで見たことのない写真もたくさん。
沖縄戦は、すさまじい地獄の戦場であり、
影響も続いている。調査に終わりもない。
元沖縄県知事の著者は、
鉄血勤皇隊の学徒として沖縄戦を経験。


『基本的人権の政治学』
(小畑隆資、岡山県民主教育研究所発行、2014年3月)

ロックの自然権思想や自由論を基底に、
「人権とはそもそも何か?」「いじめとは」
「自民党の憲法構想」などを
論じたブックレット。
小畑先生は岡山労働学校でも以前
何回か示唆に富む講義していただいた方。


『ホメロスを楽しために』
(阿刀田高、新潮文庫、2000年)

ギリシャ神話の吟遊詩人ホメロスについて。
作品「イリアス」「オデュッセイア」の
解説をふまえた、ギリシャ神話入門書。
わかりやすい文章。
神々の物語はしかし、じつに人間的だなあ。


『終活難民ーあなたは誰に送ってもらえますか』
(星野哲、平凡社新書、2014年2月)

死は、他者によって弔われてこそ完結する。
無縁社会、高齢者ひとり世帯激増の
なかで「死の個人化」が進んでいると警鐘。
「弔われる権利」の考え方をベースに
「葬送の社会化」を模索する。


『新装版 不祥事』
(池井戸潤、講談社文庫、2011年)

花咲舞が…のテレビドラマやってる
ものの原作。1話1話の独立性が高く、
ドラマにぴったりだ。
花咲舞の疾走がとにかく気持ちよい。


『「動かない」と人は病むー生活不活発病とは何か』
(大川弥生、講談社現代新書、2013年)

良書。必須知識。社会参加(生きがい)が
さまざまなきっかけで減る→生活動作が
不活発に→心身機能の低下。
改善策は社会参加への具体的援助。
社会参加を奪う貧困はあってはならない


『いちえふ(1)ー福島第1原子力発電所労働記』
(竜田一人、講談社、2014年4月)

「福島第1原発作業員が描く原発ルポ漫画」。
美味しんぼが話題になってるけど、
この漫画を読むのが先でしょう、という印象。
絶対に忘れてはならない現在進行形の現場。


『人はいかに愛し生きるかー現代文学のなかの愛と生』
(佐藤静夫、学習の友社、1994年)

20年前の本だけど意外に読みごたえがあった。
文学作品のなかで描かれている
「男女関係」「愛」を生き方や社会との関わりで。
このての本って、少なくなったなあ。
キライではない。


『愛の復権ー切り離された《愛》と《性》』
(江守五夫、大月書店、1977年)

かなりのナナメ読み。
時代を感じる議論でした(^_^;)
ちょっと上から目線な叙述だし。
まあ、大事な問題提起もありますが。