長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

最近読んだ本。今年も乱読でした…

最近読み終えた本。
選挙おわってから、だだだと。
今年は現在まで151冊。
しかし、あまり古典など読めず。
来年は数は少なくとも、
骨太の読書をめざしたい…。


『地域とともに産み・育み・看とる』(医療生協さいたま看護部編集委員会、2011年)
病院のなかだけで完結しない、患者の生活環境まで視野に入れた看護のあり方の事例集。涙腺ゆるむ。高い理念も持ち、それに向かっていくことは時に苦しい。でもそのなかでこそ、人も組織も育つのだ。

『さすらい』(赤川次郎、角川文庫、2014年11月)
久しぶりの赤川作品。国家権力による言論弾圧への強力な批判メッセージ。日本の現状への危機感が伝わってくる。「一歩譲れば、百歩譲るのも楽になる」という言葉に、赤川次郎の決意を感じる。小説としても安定した面白さはさすが。

『幕が上がる』(平田オリザ、講談社文庫、2014年12月)。
劇作家・演出家である著者が、初めて「小説」という形で創作した青春群像。高校演劇が舞台になっていて、登場人物の魅力、芝居をつくっていく過程、台詞の味わいなど、とても楽しめる。お芝居が観たくてうずうずしてくる。

『あなたの知らない日本経済のカラクリ』(岩本沙弓、自由国民社、2014年2月)
金融コンサルタントの著者と4人の識者の対談集。まっとうな議論とマスメディアにはほとんど表出しない本質論があちこちに。「知への姿勢」もおおいに共感しました。本のタイトルがいまいちなのが残念。

『パート・有期雇用労働者の権利Q&A』(今野久子、学習の友社、2015年1月)
事務所に届いたばかりの新刊。最新の法改正ふまえた必須本。(1)日本の非正規労働者を保護する法律の著しい不整備(2)いまある法律を最大限活用すべし(3)決め手は労働組合でたたかうこと。

『ワタミの初任給はなぜ日銀より高いのか?ーナベテル弁護士が教える残業代のカラクリ』(渡辺輝人、旬報社、2015年1月)
内容的には本のサブタイトルにある「残業代のカラクリ」がメイン。労働弁護士によるたいへん実践的な残業代請求の指南書。残業大国ニッポンを変える力に。