長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

ナチスドイツと日本 学習会

昨夜は、岡山県学習協主催の
戦後70年シリーズ学習1回目、
「ナチスドイツと日本」でした。
11名が参加。講師長久。

講義の内容は以下。
(映像なども交えながらやりました)

*アウシュビッツを訪れて
*ナチスが政権を取り、独裁体制を築くまで
*第1次世界大戦後のヨーロッパ
*ドイツの経済的苦境
*ワイマール体制への失望と閉塞感
*ナチスの台頭とヒトラー
*ナチスが政権奪取するまでの選挙推移
*警察権力をにぎる
*国会議事堂放火事件をきっかけに一気に
*わずか6か月で独裁体制を構築
*ナチスの専制支配の力学
*演説家ヒトラー
*ナチスの宣伝戦
*教育・教科書の国家的統制
*青年の組織化
*反ユダヤ主義の増幅と、ユダヤ人弾圧
*第2次世界大戦への突入
*周辺領土への介入を進めるナチス
*スペイン内戦への介入
*独ソ不可侵条約の締結と密約
*ポーランド侵攻により第2次世界大戦突入
*西部戦線での攻撃
*三国軍事同盟の内容と目的
*独ソ戦
*太平洋戦争―アメリカの世界大戦参入へ
*ナチスドイツの敗戦
*ナチスの歴史から、何を学ぶか

以上。

感想文をいくつかご紹介しますっ。

「ナチスが若者に対して訴えている
ところが、今の日本の若者の心を
とらえる右傾化や排他的な考えに
つながるように思えました。政治に
無関心な若者達をほっておくわけに
いかないと感じます。オウムにも通
じるとも思います。本当にこわいです。
歴史は苦手で、勉強してこなかった
ですが、とても大切ですね。少しずつ
勉強したいです」

「経済的困窮、ナショナリズム、報道
統制、ワイマール憲法を活かしきれ
なかった状況が、今の日本国憲法を
とりまく現状を思い起こす。自由に、
自分の意見が言えて、行動することが
できるときに、何をすべきか、非常に
危機感をもって、学ぶことができた」

「ドイツも日本もファシズムで第2次
世界大戦を引き起こしたが、ドイツが、
過去の歴史の過ちを教育で熱心に
教えているのに対し、日本では歴史
修正主義でウソを教えようとしている。
いまこそ、日本が過去の過ちを繰り
返すかどうかの分岐点だ」

「ナチスが政権奪取する流れがほん
とに早くて驚いた。軍事力、国民監視、
統制、弾圧をすることが、独裁政権を
つくりだす要因だと改めて分かった。
安倍と同じだとかなり思った」

「DVDの映像は衝撃的でした。ドイツ
の第2次世界大戦前後について勉強
することがなかったので、非常によかっ
た。アウシュビッツの写真も息をのむ
内容でした。今日は良かった」

「大変おもしろかった。わかりやすかっ
た。ぜひビデオをみたいですね。
敵をつくるやり方はいつでも同じ。橋下
市長や安倍首相のやり方もヒットラー
を勉強しているのでしょうか。この歴史
にしっかり学んで、活かしていくことが
今の社会に必要」

「最後の、まだ自由が残っているとき
何ができるか何をするかというのが
心に残りました。アウシュビッツ行って
みたいとも思います。インパクトに
引っぱられる、勢いにおされて、判断を
間違ったらひどいことになるなーと
思います。自分の頭で考えることって
大事だと思いました」