細井和喜蔵『女工哀史』(既読)をパラ見。
苛酷な寄宿舎生活は、
「ゆとり」「味わい」「尊厳」「安心」とはおよそ無縁。
たんなる労働力再生産のための生活(それすら危うい)。
資本のもとでの労働が生活をゆがめ蝕む典型。
生活と労働は、
お互いがお互いを必要としている関係ながら、
対立物としても。生活と労働の弁証法。
安倍政権が狙う
「高度プロフェッショナル制度」
=「残業代ゼロ」(労働基準法の改正)。
金銭の角度からだけでなく、
より働かせ放題になるわけで、
生活時間(ゆとり、精神的自由、文化)を
ますます奪うという意味で、
「生活時間収奪制度」とも言うべき。
生活がますます労働に従属させられてしまう制度。