長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

上田耕一郎著作集など

4月に読み終えた本。
再読など多かったため、
新しく読めたのは5冊と少なめでした。


◆『上田耕一郎著作集 第1巻 1958年~60年代』
(上田耕一郎、新日本出版社、2012年)

「現代の生活における貧困の克服」が
ひじょーに役立ちました。
今年は上田耕一郎著作集全6巻、
宮本顕治著作集全10巻を
月2冊ペースで読むのだ(あくまで予定)。
せっかく買ったので。


◆『病から詩がうまれるー看取り医がみた幸せと悲哀』
(大井玄、朝日新聞出版、2014年)

ソワニエ読書日記1冊目。医を寄せ付けぬ病と
老の姿に接しながら生じる想い。
著者は、論文では表現できぬ苦しさから、
「老・病・死についての詩歌」を探すように。
終末期に寄り添うエッセイ集。


◆『あやしい探検隊 北海道乱入』
(椎名誠、角川文庫、2014年)

物乞い旅になるはずが、北海道の
うまいうんまいものたちを現地のひとに
タカリながらの無目的旅。
いいないいなと思いながら、
今年のワガひとり島旅はさてどこへ行こうかと
思いをめぐらせたのでありました。


◆『知っていますか? 日本の戦争』
(久保田貢、新日本出版社、2015年4月)

日本の植民地支配や侵略の歴史を学ぶための、
工夫をこらした入門書。学びの1歩目に。
全国各地にある遺跡や資料館や
慰霊碑なども紹介されていて良し。
今年度の岡山民医連平和ゼミの課題文献に入れよう。


◆『上田耕一郎著作集 第2巻 70年代・日本政治論』
(上田耕一郎、新日本出版社、2013年)

時代を感じさせる論文が多い。
印象に残ったのは民主連合政府綱領に関わる論文。
政権を担うための統一戦線綱領だから、
産業政策などかなりリアルに検討されている。
今はここが弱いような。