長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

2015年12月に読んだ本

昨年12月に読んだ本。

今年は、このツイッターのつぶやきを
そのまま貼り付ける紹介の方式もやめて、
読んだ本を1冊あるいは数冊ずつ
きちんと紹介する方式に戻します。

今年も貪欲に活字の大海に挑みます。
今回で最後ですが、昨年方式のまま、以下。


■『実践労働組合講座第3巻 地域労働運動と新しい共同』
   (全労連・労働者教育協会編、学習の友社、2015年11月)
日本の労働運動は産業別の運動が相対的に比重が高くなっていて、
地域での団結と運動展開が課題。あれこれ頭の整理になった。
地域労働運動を担う活動家がたくさん必要。


■道ひとすじー不破哲三とともに生きる』(上田七加子、中央公論社、2012年)
なんというか、清々しい。不破哲三氏の愛妻家ぶりも伝わってくるし、
著者の七加子さんの芯の強さもひしひしと感じた。
不破氏の理論研究の姿勢・執着ぶり、少しは見習わなければ…。


■『言葉の海へ』(高田宏、新潮社、1978年)
幕末から明治維新をへる激動期のなか、
日本ではじめての国語辞典を著した大槻文彦の生涯をおった内容。
国語を確定・統一するということは、近代国家としての
ひとつのステップであるのだなあ。


■『必ず書ける「3つが基本」の文章術』(近藤勝重、幻冬舎新書、2015年11月)
なるほど、と思ったいくつかの点はさっそく実践したい。
来年は、ブログや長めの書き物に力をいれていく予定。
そのモチベーションが上昇。書こう、書きたい、書かねば。


■『大事なことは憲法が教えてくれた―日本国憲法の底力』
             (森英樹、新日本出版社、2015年11月)
森さんらしく、細部に、言葉にこだわった内容。
平和、人権、民主主義、憲法そのものを問いながら、
憲法を日常的に「使う力」となる視点・論点が随所に。


■『スターリン秘史ー巨悪の成立と展開(5) 大戦下の覇権主義(下)』
             (不破哲三、新日本出版社、2015年12月)
やっぱり24章「対日戦の終結」が…。
日本の戦争指導部の特異性が際立ってる。ひどすぎる。
シベリア抑留をためらっていたスターリンに
捕虜を差し出し、悲劇を生んだ。


■『SEALDs 民主主義ってこれだ!』
          (SEALDs編著、大月書店、2015年10月)
言葉がまぶしい。でもほんと、よく考えてるし勉強してる。
デザインの力も熟知。でも、おじさんたちもがんばるよー。
もう追い抜かれてるかもだけど、追い抜かれないように、40代もがんばる。


■『宮本顕治著作集 第4巻 1950年~54年』(宮本顕治、新日本出版社、2013年)
秋以降中断していた著作集計画読みを再開。
ナナメ読みですけど。
「百合子追想」のなかで、われわれは社会科学や実践には熱心だが
自分の肉体や健康的な生活については軽視に陥るという指摘が痛い。