このかん、映画2本みました。
『シン・ゴジラ』
映画としてはなかなか観応えがありました。
政府中枢はじめ関係各所のみなさんのチャキチャキぶりが
テンポよく観れた要因です。
じっさいの政府はどうなんでしょうかね。
自衛隊もまあ抑制的でした。
いちいち「できること」を確認しないといけないのは、
憲法に制約を受けている自衛隊ならではですね。
一糸乱れぬ統率ぶりが完璧すぎたような気もしますが。
でも高江で米軍ヘリパット建設のために重機運ぶ自衛隊はないです。
許しません。
最後のエンドロールに野村萬斎とあって、
「え?!どこに萬斎出てた?見逃した!」と思ったら、
ゴジラの中の人だったんですね・・・。
たしかに萬斎の動きでしたよ(笑)。さすがです。
『トランボ』
これ傑作でしたね。
第2次世界大戦後、ハリウッドに荒れ狂った赤狩り。
その攻撃対象となった天才脚本家・トランボの
事実にもとづいた物語で、
ふしぶしで胸うたれるシーンがありました。
さすが脚本家というか、攻撃への切り返しも
ユーモアやふてぶてしさがあって面白かったです。
仲間との信頼関係、裏切り。家族との確執や絆もからんで、
見ごたえたっぷりです。
名前を隠しての脚本づくりの期間も長く、
『ローマの休日』の脚本を書いたのがトランボであったことは
当初知られていなかったそうです。
そのあたりの話も描かれていておもしろいです。
「思想は罪に問えない」というトランボの
言葉が印象的でした。そのとおりです。
でも、日本でこういう映画はつくれないですよね、現状。
そこがつらいところです。