長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

残業、いのち輝く、ともに、いじめの、ミライの

最近読み終えた本。


『なぜ、残業はなくならないのか』(常見陽平、祥伝社新書、2017年4月)

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若干、立場や視点に違和感がある部分もあったけど、
こんにちの日本の残業問題、働き方改革を考える論点整理になる。
自分の持ち時間(人生や生活の)を強く意識するという
著者の視点にはつよく共感する。


『いのち輝くいい話②ー忘れられない看護エピソード』
           (日本看護協会編、河出書房新社、2016年)

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毎年5月12日の「看護の日」に看護職・一般の人から
募集している「忘れられない看護エピソード」。
2014~2016年に寄せられた作品の中から厳選収録。
看護の力を感じる話満載。


『ともにがんばりましょう』(塩田武士、講談社文庫、2017年3月)

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地方新聞社を舞台にした「団体交渉活劇」というべきか。
読み物としては面白いし、労使交渉のキモをよく表していると思う。
労働組合のことを知るきっかにもなるが、
企業内労働組合活動の限界と狭さを感じる側面も。


『いじめのある世界に生きる君たちへ
    ーいじめられっ子だった精神科医の贈る言葉』
              (中井久夫、中央公論新社、2016年)

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いじめの加害者と被害者、傍観者、
親や先生の関係性の推移と構造を平易に。精神科医の立場で。
これ大人にこそ読んでほしい。被害者が助けを求める難しさ。


『ミライの授業』(瀧本哲史、講談社、2016年)

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14歳に向けて「未来をつくるのは君たち」という
熱いメッセージといえる内容。
世界や日本に影響を与えてきた偉人たちを紹介しながら、
著者が考える大事なポイントを伝えている。
おもしろく読んだけど、歴史観はかなり違うなあ。