長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

岡山高教組にて憲法学習会

土曜日(24日)の午前中は、
岡山県高等学校教職員組合の憲法学習会にて講師。
30名ほどの参加。

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情勢はあまり話をせず、自由と教員、歴史的視野、
憲法的価値を学校空間に取り戻す、
自分自身の問題としての人権、
労働組合がなぜ憲法問題に取り組むのかを中心に。

講義50分、グループディスカッション30分の流れ。

冒頭、以下のような話をしました。

「教え子を再び戦場に送らない」という有名な
スローガンがあるけれど、若い教員にはピンとこない
部分もあると思う。自分ごととしては弱いのではと感じる。
もっとひねくれた言い方をすれば、
「やっぱり生徒のことが先にくるんだな」と。

教え子が戦場に送られるとき、
教職員にとってもっとも大切な表現の自由はうばわれ、
学校空間から憲法的価値が剥奪される。
これは、教員自身の自由やアイデンティティの問題ではないか。

トランプ大統領が銃乱射事件の遺族などとの面会の席で
「教師も銃を持てばいい」と発言した。
対話や民主主義を軽視した先にあるものが、ああした発想だ。

生徒を戦場に送らないためには、
教員自身の自由を求めるたたかいが必要だ。
学校空間に対話と民主主義を取り戻すたたかいでもある。

私は東京にいた高校時代、教員に大きな影響を受けた。
いま思えば、教員集団は思想良心の自由のために、たたかっていた。
いま学校に憲法的価値を取り戻す必要がある。
労働組合の役割が大事だ。


・・・みなさん真剣に聞いてくださり、
グループディスカッションも話が弾んでいました。
教員のみなさんには、ほんとうに期待したいです。