長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

「手は持ち主に愛されて幸せ者だ」

ちょっと前になりましたが、8日午後は、
ソワニエ看護専門学校の今年度3回目の授業でした。

「自分の手について」というテーマ。
前回授業で「自分の手にメッセージを書いて発表」という課題を
出しました(300字~500字程度)。
内容は自由。書き方も自由。
手にまつわるエピソード、どう使ってきたか、苦い思い出、感謝、
これからどう自分の手をつかいたいか、叱咤激励・・・。

そしてこの日、発表。
例年同様に、素晴らしい発表続出でした。

その後、絵本『ハルばあちゃんの手』を紹介。
手に、その人の人生が凝縮され表現されること。

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さらに、私の相方のことも話し、
「障害や病気で手が使えない人もいるけど、人間は、
他のたくさんの人の手が、その人の生活を支え、
その人らしい生活を保つために役立てることができる」
とも。

看護師として、手をどう使うのか、
それは「自分はどんな人間か」を問うことになる、
ということを考えてほしい授業です。


以下、学生さんの感想文の一部を紹介します。

■みんなの手についてのエピソードがおもしろく、
この人はこんな苦労したんだなとか思う人もいま
した。たのしかったです。

■手から、その人の人生が表れるというのが、今日
よくわかった。手をひとつとってみても、今まで、
手を使って何をしてきたか・・・エピソードが多々あ
る。良いことに使っていきたい。

■人として生活していくうえで、改めて手は大切だ
なと感じました。ケガや病気でその大切な手を使う
ことができない人のためにも、人を想って行動でき
る、手をさしのべることができるようになりたい!!
皆の発表に良いしげきを貰いました!!

■とても良かったとおもう。おもしろかった。

■みんなの意外な一面が知れておもしろかった。

■『手』という体の部位に44名それぞれのストー
リーや思い、考え方があり非常におもしろいと感じ
た。

■手についてよくよく考えてみると、ありがとうと
か感謝の気持ちではなく、人を傷つけてしまった後
悔の思いが強くあるのに気付きました。そして自分
の手をいたわりたいという気持ちより、他人の手を
いたわりたい気持ちしかないことに、みんなの手紙
をきいて気付きました。もっと気楽に生きよう。自
分をみとめてあげなきゃと思いました。明るく生き
よう。私は自分に対する視野が狭いと気付きました。

■みんな、手について真剣に向き合っていて感心しま
した。また聞いていて、さらに考えさせられました。
手について思うことは人それぞれ違うんだと思ったけ
ど、大切に使おうとしていることは同じでした。手は
持ち主に愛されて幸せ者だ。

■みんなの手の手紙を聞いてとても感動した。みんな
の手への気持ちはいろいろあるが、感謝が多いよう
に感じた。いつか自分の手も人を支えられる手にな
りたいと思う。

■みんなの手紙を聞いて、1人1人が内容など違って
いて、聞いていて楽しかったです。でも一致すること
も多くあり、やっぱり手はすごく大切だなと思いまし
た。

■手の話は人の人生の話だと聞いているうちに思いま
した。

■みんなの発表を聞いて、みんなの『手』について知
るということは、みんなの「人生」や「生活」を知る
ことなのだなと思った。普段はなかなか知ることが出
来ないみんなのことを、たくさん知ることができて、
良かったです。