長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

核ZERO予習のあいだに別ジャンルちょこちょこ

最近読み終えた本。
核ZERO講座の予習ものが多いですが、
あいだに別ジャンルもちょこちょこ。

今年は150冊をゴールに設定して、
ずんずん読んでいきたい。


『似島-廣島とヒロシマ』
(原水爆禁止似島少年少女のつどい実行委員会編、一粒の麦社、2012年)

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明治以降、侵略戦争の兵站拠点として
軍事施設が多くつくられた似島。
広島原爆の際には臨時の野戦病院が設置され、
約1万人の被爆者が押し寄せた―。
島の歴史、遺構も解説。1度行ってみたい。


『労働法入門 新版』(水町勇一郎、岩波新書、2019年)

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労働法のそもそもや成り立ちなどを解説。
新しい知見もちらほら。わかりやすかったが、
労働法を豊かにするのは何より労働運動の
たたかいにかかっていると伝えてほしかった
(記述はあったが熱がなかった)。


『マーティン・ルーサー・キング ー非暴力の闘士』
          (黒崎真、岩波新書、2018年)

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これまた面白かった。キングその人の卓越した力は
もちろんのこと、アメリカの運動の戦略的な部分。
とにかく「勝つ」ためにどうするかを徹底的に考え抜いているなと。
日本の運動はここが弱いと思う。


『もういやだ―原爆の生きている証人たち』
(長崎原爆青年乙女の会編、日本ブックエース、2014年)

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1956年初版の復刻版。被爆11年目の長崎証言集。
占領下の時期ふくめ被爆者が被爆体験を語れなかった戦後10年。
その重しがはずれた生成期の被爆証言。
その後の生活の苦しみの吐露。重み。


『続 反原爆―長崎被爆者の生活史』(石田忠編、未来社、1974年)

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長崎の被爆者の証言9編がおさめられている。
被爆から30年、生き残った被爆者たちの生活苦や、
病魔に追われ続ける姿が重い。国からも支援乏しく。
人間らしく生きようとする人を
いつまでも圧殺しようとする核被害の永続性。


『核兵器はなくせる』(川崎哲、岩波ジュニア新書、2018年)

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わかりやすい。そして明快な論理。
川崎さんの歩みやICANの活動もよくわかる。
とくに若い人にぜひ読んでほしい。


『祈り ナガサキノート2』(朝日新聞長崎総局編、朝日文庫、2010年)

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2があると最近まで知らなかった。
若手記者による23人の被爆者の体験継承、整理。
なんと知っている大塚一敏さんも。良書。


『頭のよさとは「説明力」だ』(齊藤孝、詩想社新書、2019年)

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齊藤さんの本はだいたいサクサク読めて、
「これは使える!」というヨロコビの技が1つか2つはあるのだが、
本書でもあてはまった。ありがたい。