長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

憲法を身につけ、人権感覚をみがく

今日午前中は、林精神医学研究所(林病院、ひだまりの里病院)の
4年目職員研修で日本国憲法と人権感覚の講義。3時間弱たっぷりと。
対象は20人いるんですが2回に分けて、今日は6人。
少し寂しい雰囲気でしたね・・・(部屋広いし)。

f:id:benkaku:20200804111010j:plain

最初、ちょっとお題を設けて交流してもらったあと、
コロナ禍、憲法とは、人権とは、人権感覚をみがくために、
下流だけでなく上流も、社会権の再建こそ、という流れで。

53条の臨時国会召集規定の話もしましたが、
社会権規定(25条~28条)も有名無実化している現実。
つまり最高法規である憲法に対する違反が常態化している。

それは主権者である私たちが、
憲法を国家権力担当者に守らせる力の不足ともいえ。

文筆家の平川克美さんが、8月2日にツイッターで、
「コロナが炙り出した社会の脆弱性は、すべてコロナ以前に
あった問題で、コロナはそれらの問題を顕在化、可視化したに
過ぎないと思う。だから、コロナ以前に戻るのではなく、
コロナ以前の問題を直視すべきじゃないのかと思う」
とつぶやかれていましたが、まさに憲法問題もそうです。

こうした研修会や学習会を積み重ねていく。
憲法を守らせるための集団的エンパワーメントが必要です。