長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

『ブラックウェルに憧れて』を読む

土曜日(19日)は相方が調子イマイチで(痰が多く)、
午後の会議も休ませてもらい、1日オウチに。
といってもヘルパーさんいるのでひとり介護ではないですが。

そんなわけで一気に
『ブラックウェルに憧れて』(南杏子、光文社、2020年7月)
読み終えました。すてきな小説でした。さすが南さん。

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女子受験者を一律減点していた医学部の不正入試問題を入口に、
4人の女性医師たちの苦悩と選択を中心に描いていました。
「女」というだけで背負わされる偏見や差別的扱い。
医者の世界ではとくに根強い。

世界で初めて医師として認められた女性、
ブラックウェル(1821~1910)の言葉が章のはじめに示され、
灯火の言葉になっていました。

「もし社会が女性の自由な成長を認めないのなら、
社会のほうが変わるべきなのです」

そしてナイチンゲールも1820~1910だから、
ブラックウェルとぴたり重なりますね。興味深い。