長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

引き続き研修講師してます

アップしていませんでしたが、
林精神医学研究所(林病院、ひだまりの里病院)の
中堅職員研修で「患者の人権・自分の人権~相方がALSとなって」の
講義を月2回のペースで続けています。

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11月19日(木)の研修

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11月24日(火)の研修

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12月1日(火)の研修


相方の話をするのも回数重ねてきましたが、
「私だったらこんなふうにはできない」と思われない、
特別視されないように話にすることが大事。
問いかける姿勢が欠かせません。


何人かの感想をご紹介します。

■私自身、普段業務をしている中で患者さんの後ろにある
生活までを見ることができているか、振り返るきっかけに
なりました。特に入院が長期になることが多い環境の中で
も、1人の生活者として接する視点を忘れないでいたいと
思います。ALSについては知らなかったこと、誤解していた
ことがたくさんありました。ALSを近くで見てきたからこそ
聞けるお話を聞くことができた。

■生活と人権の関係が理解できた。実際の生活と社会資源を
どうからめていくのかが、とてもリアルにわかった。
QOLって言葉はよく聞くけど、QOLが落ちてからQOLを
上げる経過を見れて、感動しました。

■パートナーの方が大学病院に入院した際、病院に対しての
違和感で、①看護師のタメ口、②看護をしてない、③医師
の告知の内容、に衝撃を受けました。一番不安で苦しい
時期に、患者を1人の人間としてみてくれないと感じる辛さ
に心が痛みました。患者をスーパーの魚の切り身のように
思ってしまう医療はまだまだあります。今日のお話を心に
留めて、医療従事者のあり方について考えていきたいと思い
ます。すべての人が自己決定ができる社会を目指していき
たいと思います。

■検査入院した大学病院や、オムツについての自治体職員の
対応には驚きました。同時に、病院・自治体 対 患者・申請者
(国民?)では容易に強弱関係ができてしまうこと、弱者は
自分の希望や権利を押し殺してしまいがちになることも感じ
ました。どんな立場でも状況でも「自分らしくいられること」
は奪えない権利で生きる活力なので、それを実現できるため
に日頃から人権感覚をみがき、おかしい事へ声をあげる力を
育てることが大切だと思いました。「レスパイト」「本当の
自立観」「病気になる前の生き方が大事」など、とても勉強
になりました。