長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

午前中は、講師。午後はイチ参加者でストーリーを語る。

土曜日(23日)午前中は、
生協労連・中四国地連2021春闘組合学校でオンライン講演。
「今こそ労働組合の出番!」というタイトルでした。

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といっても、労働組合はいつでも出番です。
資本主義社会のなかでは、労働条件はつねに非人間化の力が働くからです。
いつでも、つなひきが必要。
コロナのなかで、労働組合の役割はますます大きいです。
休憩はさみ、70分間、お話しました。


午後は、コミュニティ・オーガナイジングを学ぶ分科会(13時~15時)に
誘われていて、時間的に悩んだけど思いきって参加。

大阪府職労のこまっちゃんが講師&コーチの
役割というのも魅力的でした。
こまっちゃんはCOにかなり精通したオーガナイザーで、
いま大阪の保健師を増やすキャンペーンでも
リーダーシップを発揮しています。

で、こまっちゃんの講義やコーチぶりもふむふむと
聞いたのですが(紹介された保健師さんの訴え動画も素晴らしかった)、
いちばんの収穫は、
自分の価値観を伝える「ストーリー・オブ・セルフ」を2分間で語る、
というトレーニングを受けたこと。

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分科会のなかでさらに3人組に分かれて(ズームの機能で)練習。
自分のストーリーを語り、生協労連のなべさんにコーチを受けました。

困難→選択→結果という流れで、
そこに共通する自分の価値観を語り、
聞く人に共感してもらう「技」をみがきます。
私が語ったストーリーは、以下のようなもの。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

いま私は労働組合の学びの活動をサポートしている仕事をしていて、
今日のように講師もしているが、昔は無口だった。
性格も暗くて、人前で意見を言うのがすごく苦手。
自己肯定感が低かった。
おそらく小学6年生2学期のときの転校がきっかけ。

そんな自分を変えたいと思っていたときに、
たまたま労働学校のチラシを見て参加した。19歳のとき。
そこで、たくさんの人と出会い、なにより社会の仕組みを学んだ。
自分も社会を変える一員なんだとわかった。
社会がわかると自分もみえてくる。

面白くて、まじめに労働学校通っていたら、
前の事務局長から「専従にならないか」と誘われた。
人前で話すのが苦手だったので、
「講師はできませんよ。講師できなくてもいいならやります」と答えた。
前の事務局長は「いや、できるようになるから」と言った。

で、講師をしはじめて失敗やらうまくいかなかったことも
たくさん経験しながら、今のように講師ができるようになった。
学びは人を変えるし、
人間はトレーニングすれば苦手なこともある程度できるようになる。

自分が学びや仲間のなかで変わった経験を、
たくさんの人にも経験してほしいし、
その機会や場を提供したいと思って、いまの活動を頑張っている。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

こんなストーリーで、意識した価値観は、
「学びは人を変える」でした。ただ課題として出されていた
「そのときの情景が浮かぶような細部の語り」は
なかなかできなかったなーと。

生協労連のなべさんや、
生協労組おかやまのノブヨさん(だったと思う)の
ストーリーも面白く聞きました。
人の変化を聞くというのは単純に面白いですし、共感します。

この、ストーリー・オブ・セルフを2分間で語るというのは、
なんべんも練習が必要ですが、
こまっちゃんやなべさんのようにスラスラ語れたら、
これはたしかに力になるなあと思いました。

おわり。