長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

香川民医連の新入職員研修

忙しすぎて、ブログ更新ができていませんでした…。
ちょっとずつ追いついていきたいと思います。

6月25日(金)午前中は、
香川民医連の新入職員フォローアップ研修で「ものの見方・考え方」の講義。
1か月前は「オンラインで」となっていましたが、
感染者数も減ってきたので「やはりリアルで」となりました。
リアルのほうがもちろんやりやすい☆

f:id:benkaku:20210703130009j:plain

最初の自己紹介で「3か月働いてきて一番緊張した時」を
語ってもらいましたが、とても良かった。
医師、看護師、介護士、リハビリ、事務など、
それぞれの職種ごとに緊張の情景がみえて、面白かったです。

緊張するというのは、自分がグッと成長する瞬間でもあるわけで。
伸びしろタップリのみなさんと、
9時10分~11時30分まで、楽しい時間でした。

後日届いた感想文を紹介します。

■患者の生活背景を知った上で援助することが大切という ことは職場で働いている中で 実感することが多いです 。 結果を変えるにはまず原因から、その原因を変えるには事前の情報収集と行動力も必要であると感じた 。

■タメ口看護師の話を聞いて自分も無意識に使ってないかドキッとした。高齢者の方相手だと耳が遠くて聞こえず、紙にすると量が多いと伝わらないことが多く、少し反省した。この状態に慣れることなく気を付けていきたい 。

■より良いケアを目指すには立ち止まり 、問う力をつけることが必要だと感じた 。

■学生の頃はよく聞いていた人権という言葉も働き出してからあまり聞くことがなくなり忘れていたこともあったので、再認識することができてよかった。慣れることは大事だが、慣れていいことと慣れてはいけないことがあるということにも考えさせられることがあったので、じっかりと人権感覚について考えていこうと思う。

■学生でなくなってからは、人権について学ぶ機会が全く無かったため、今回の講義で 人権がどういうものなのか、常識を疑うこと、慣れの怖さについて触れることができ貴重な機会だった。人権について自分で学び、そこで留まらせることなく、集団の認識として話し合いアウトプットすることが大切だと感じた。

■目の前の患者様を見るのではなく、患者様の入院前の生活に関しても関心を持ち、情報収集していくことが大事であると学んだ。業務が多く、忙しくなると患者様を何人もいる人の中の一人としてしまう可能性があるので、初心に戻って気を付けるようにしていきたい。

■講演の中で「 理念があるから現実がある」という言葉が印象に残った。理念はきれいごとになりがちだと自身の中で思っていたが、その理念があるからこそ現実をどうにかしようとする力が湧くと分かった 。

■医療従事者として患者の生活背景をみてどんな生活をしているのか、退院後の生活についても考えようと思った。人権という位置に立ち戻る機会を作れているか 。

■身の回りにありふれること、与えられる環境について考えを深めるのに必要な考え方について学ぶことができた 。

■理念と現実にはギャップがあるものだが、現実に流され続けているとそのギャップは広がるばかり、理念は踏みとどまるべき「立ち位置」である。流されてもしっかり戻っていける理念を持てるよう、人権と社会問題について能動的に情報を収集する必要がある。理念と現実のギャップは社会構造や労働環境に起因することが多い。そこに視線を 向けられるようになりたい 。

■人を人として扱うには、人が持つオリジナル、つまり「生活」に目を向けてその人固有を知ることが大事であり、そこに触れれば目の前の人ひいては人格を意識できるようになる。

■人権 私が私でいられるためのもの、人にはいろんな権利がある。物事を1 点でとらえず広い視点を持って患者さんの全体像をとらえることが大切だと思った。