長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

民医連関東地協・看護師受け入れ担当者研修交流会で講演

きのう(25日)午後は、
民医連の関東地協・看護師受け入れ担当者研修交流会でオンライン講演。
「私を支えるケア~民医連で育ちあう」というテーマで80分。
看護学生さんに関わる職員さん対象。50人ほどの参加。
相方の話を中心に、民医連看護、育ちあう関係性など。

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始まる前にBGM流れてて、おお!と思いました。

で、今日、
グループディスカッションで出された意見のメモがさっそく届く。
みなさんにしっかり届いたようで、うれしいです。以下、紹介します。

 

(看護師のグループディスカッション報告より)

■長久さんの講義の内容がとても引き込まれる内容で、また講義自体も上手でとても楽しく聞かせていただいた。民医連の看護師としての役割を伝えてほしいというずっしりした思いを受けとった。

■去年、実母が亡くなり今も精神的に落ち込んでいる。大腸がんだった。1週間自宅に帰そうと相談している最中の死亡で、後悔が今もずっと残っている。講義を聞いてとてもそう思った。

■ALSの患者さんを何人もみてきて、オムツに関しても”わがままかどうか”、3回/週入浴できていることが“本当にそれで十分か”などとても身に染みた。

■ALSの利用者さんでMOMO使用者がいたが、最期まで自分で食べたいと活用していた。素晴らしい機械だと思った。ましてそういった欲求も聞き出し、活動、寄り添う事、努力することを実践している。

■自分らしく生きることの難しさ、当事者の話を聞けて良かった。最後に教育に関わる話も聞けたので参考にしたい。

■人権は、自分自身のことこそ考えることが大切と聞き、はっとした。人権意識の大切さ、学生と共に考えていきたい。

■成功体験を聞けた。情報格差の中で、聞かなければ分からない状況に疑問。現場では排泄(生理現象)援助など、学生や新人看護師は寄り添う余裕がない現状。「オムツにして良いよ」とついつい言ってしまう。

■大学病院の3つの驚き⇒書面、記録が多く、看護らしさが欠けている現状がある。自分らしく働くことや民医連看護の情熱を語れるようにしたい。

■障害者の我慢は、我慢が美徳?という価値観からか。当事者や介護側の共通した認識になってしまっている。妥協しなかったそねさんの思いはすばらしい。教育担当者として、輝いてるか…キラキラした背中が見せられるようしたい。

■人権という言葉の重みを痛感。当事者、介護者のお二人の発信はとても貴重。

■シーツしわひとつ直すことができず、伝えることも難しくあきらめてしまう。長久さんのパートナーは、あきらめずにやりたいこと実現できてすごいと思った。協力者がたくさんいたんだなと思った。

■ALS、リウマチの患者さんなども行動の制限がかかってしまうことが多い。あきらめないための支援を考えないといけないなとおもう。

■ALSの患者さんが火事で亡くなった事例を体験し、それを思い出した。民医連の意識の強さを感じた。支援する人へのケアも必要と感じた。学生にヒットする関わりを。

■慢性疾患の患者さんは食事や旅行などに制限がかかりやすい。そういった方の思いに寄り添う大切さを実感した。学生に対しジェネレーションギャップを感じることもある。学生の考えを聞いて関わっていきたい。

■ALSの患者さんに実際に関わったことはないが、今回の講義でソネさんの意志の強さと、支える人の意志の強さを感じた。じつは職場スタッフで診断を受けた人がいる。どう声をかけたらいいのか、考えている。協力者が必要だと実感した。

■自身も母の介護・看取りをした経験があり、介護者として共感するところがあった。民医連看護を語るというところが大事だと思った。

■ピカピカ光る背中を持つ人間という話があったが、自身も若手の頃に先輩のいい所、憧れるところを見て学んできたので、学生にも職場の看護師のいい所を見て学んでもらいたいと思った。

(事務職員のグループディスカッション報告より)

■奨学生会議で一度講師していただいた。お二人とも諦めない、健康であった時と同じように過ごしているのがすごい。制度などは調べないとわからない、民医連職員だとわかっても、一般の方はわからないと思う。

■大変感動的で、一言一句聞き逃さないようにしていた。共感するところが多くあり、検査入院した病院でのスタッフの対応が(忙しいのもあるが)、患者さんとの上下関係が現れてしまっていると感じた。自分も卒2くらいの看護師さんがタメ口で驚いた。関係性のない当初からタメ口は違うかなと思う。私たちも看護学生に対して、家庭環境などにも着目して接していきたい。介護の制度を知らないと利用できないなど日本は申請主義だなと改めて感じた。ホテルに介護ベッドを持ち込むなど、すごく前向きに過ごされていると思った。人権感覚としておむつに関する職員の発言に対しても、前向きに対応されていてすごいと思った。

■すごく感動した。心理士としてカウンセリングもしている。看護師さんは忙しくて話を聞く時間がないのではないかと思っている。相手に情熱を持って話す、聞くということがオンラインでは難しい。月1回の奨学生会議でも会えない学生にはどう関わればいいのか。

■民医連新聞でも読んでいたが、改めて講義を聞いて学習講演ではあるが人生について考えさせられる講義だった。他人事ではなく、自分ごととして患者さんやご家族に寄り添えるようになりたい。

■民医連新聞で記事を読んでいて、おむつの記事も読んでいた。他人事としてはそう言っている人もいるとは思うけど、曽根さん達のように声をあげてパワフルに行動できるのはすごいと思った。写真もすごく生き生きしている。みんな障害があってもなくてもこういうふうに過ごせるといいなと思った。その学問が好きだっていう先生の話は聞いてしまう、キラキラして話す人の話は面白いなと納得して聞いていた。

■曽根さんの生き生きした写真を見ると、人生を生き切ったんだなと感じた。決して妥協しなかったということで強い人なんだと感じた。患者さんが全員強い人ではないので、どんな人でも曽根さんのように自分らしく生きていけるような世の中にしていかないといけないと感じた。重度訪問介護制度は歴史的に勝ち取ってきた制度と言っていたが、そのようなたたかいを家族に背負わせるのではなく、国の制度としてやっていくべきで、民医連の職員・事務として頑張っていくべきと感じた。職員の態度についても、もっと気を引き締めていかないといけない。