最近読み終えた本。4冊とも素晴らしい内容でした。
学ぶって楽しいね。元気になるね(だからいつも元気。本は健康にもいい)。
■『日本の保育士配置基準を世界水準に』
(子どもたちにもう1人保育士を!実行委員会編著、
ひとなる書房、2024年8月)
このキャンペーンをよくぞ本にして記録してくれました。
表紙に「ワクワクが連載していくムーブメントのつくり方」
とあるように、保育士配置基準問題を学べるとともに、
すぐれた運動論の書です。活動家の方必読です。
■『モラル・バウンダリー ケアの倫理と政治学』
(ジョアン・C・トロント著、杉本竜也訳、勁草書房、2024年4月)
ケアの倫理の理論的土台となった、トロントの30年前の著作。
本論も学ぶところがあったが、訳者解説がとてもわかりやすく
整理されていて収穫だった。引き続きこのテーマは学んでいきます。
■『フェミニスト経済学 経済社会をジェンダーでとらえる』
(長田華子・金井郁・古沢希代子編著、有斐閣、2023年)
たいへん有意義な学びだった。フェミニスト経済学の
分析視点は新鮮かつ重要。とくにアンペイドワーク(無償労働)への着目。
今後のケアの倫理の講義にもさまざま生きてくると思う。
さっそくこの本の内容を、今週の労働学校の講義で紹介します。
■『雨の日の心理学〜こころのケアがはじまったら』
(東畑開人、角川書店、2024年9月)
東畑さんの著作にはこれまでも親しんできて多大な影響を
受けてきたが、「この授業は僕が今まで書いてきた本の集大成
というか総集篇のようになっている」と著者自身が語られていて、まさに。
授業形式(語られ方が)でわかりやすいし、
5日目の「ケアする人をケアするもの」は最高。ビビッとくるワード満載。
すぐに役立つ実感があると、ほんとうに嬉しくなる。