禁忌、休養学基礎、未明の、日本語、ケアでほぐす
最近読み終えた本。
■『禁忌の子』(山口未桜、東京創元社、2024年)
ジャンルでいうと、医療ミステリー小説、かな。
さいごの展開がそうくるか、という意外性がありましたね。
■『疲労を防ぐ!健康指導に活かす 休養学基礎』
(杉田正明・片野秀樹編著、日本リカバリー協会監修、
メディカ出版、2021年)
「幼少期から大学までどの段階をみても、系統的な
休養に対する教育が行われておらず」、疲労を抱え、
力尽きる人があとを絶たない。休養に関する基礎知識を網羅。
学び多し。
■『未明の砦』(太田愛、角川書店、2023年)
再読。今回線を引いた箇所のひとつ→ユニオンの先輩が語り合うシーン。
「彼らの闘いに希望はあると思いますか」に「少なくとも、
彼らの中には怒りがある。私は、怒りは希望だと思っている」と
ベテラン活動家。労働者を人間扱いしないものへの怒りだ。
■『日本語はこわくない』(飯間浩明、PHP、2021年)
国語辞典編纂者による日本語に関するエッセイ風読み物。
敬語の変化、ルールはあるけどこだわらなくていいところ、
似ている言葉の違い、4章「こわくない日本語」は、
知ると気持ちが楽になる内容。自分が日常的に使っている言葉でいい。
■『能力主義をケアでほぐす』(竹端寛、晶文社、2025年2月)
良書。竹端さんの正直さが知を駆動させる。
ケアの定義「ままならぬものに巻き込まれること」も深くうなずく。
2章「ケアについて考える」の内容は、
さっそく書き物や講義に活かしたい。
このタイトルでの学習会もしてみたいなり。
