雑談の大事さ。メモ。
2日前に読んだ、
『デンマーク人はなぜ会議より3分の雑談を大切にするのか』
(針貝有佳、PHPビジネス新書、2025年4月)から、
自分用のメモとして記す。
「重たい空気が流れる職場から良いアイデアは生まれない。
緊張感が漂う会議室からはイノベーションは生まれない。
長時間の会議を何回繰り返しても、良い解決策には辿り着けない」(35P)
「カジュアルな場のチカラを借りる」(38P)
「たった3分でいい。エレベーターを待つ時間、オフィス
から駅までの道中、飲食店で料理が運ばれるまでの間……
誰かと過ごす『空白の3分』は日常のあらゆるシーンに
存在する。その時間で、相手が今、どんな仕事や活動を
しているのか。どんなことに関心があるのか。何を求めて
いるのか。どんな状況で、どんな気分なのか。こういった
ことを『好奇心』から尋ねてみる」(41P)
「コペンハーゲン市が会議を開催する際に、冒頭によく
取り入れるのが『チェクイン』である。『チェクイン』
の目的は、お互いを軽く知って、その場の雰囲気を和ま
せることである。要は、『軽い雑談タイム』を取り入れる
というイメージである」(42P)
「冒頭に『ちょっとした雑談』を入れることで、初対面
の人同士でも、あぁ、この人はこういう人なんだな、
となんとなくお互いを知れて、親近感が湧く。冒頭に
『雑談タイム』を設けると、会議の進行役が参加者の
タイプを把握できるという効用もある。…(略)話す
内容はなんでも良いので、冒頭の3分で内向的な人にも
話してもらうことで、全員が会議で発言しやすくなる」(43P)
「あなたも体験したことがないだろうか。廊下や
エレベーター、通勤中の道や駐車場などでバッタリ会って、
ちょっとした会話をしたら、その人のいつもとは違う
面が見えたこと。家族・日常生活・趣味などを垣間見て
安心したこと。『役』を脱いだ『顔』が見えると、それが、
仕事のしやすさにつながることもある。興味や関心を
知ると、その人なりや、大事にしている価値観が見えてくる。
そうなれば、チームで新しいことに取り組むときに
『そういえば、あの人は?』と、その役にピッタリの
適任者を思いつくこともできる」(54P)
「デンマーク人的な『雑談』はハードルが低い。肩の力が
抜けていて、誰でも今すぐ、ラクにできる。豊富な知識も
必要ないし、盛り上がるトークも必要ないし、時間を使う
必要もない。ただ単に、『調子はどう?』『最近なにしてるの?』
と目の前の人にちょっぴり『好奇心』を持って尋ねるだけ
でいい。聞かれた側は、話したい近況があれば、相手の
時間を奪わない程度に、ちょこっと話す。初対面の人で
あれば『この人はどんな人なのだろう? 何に関心がある
のだろう?』と、好奇心を持って、その人の『存在』を
感じてみる。好奇心から、お互いに負担のかからない
『軽い会話』を交わすだけでいいのだ」(59P)
「もし共通の関心事があると判明したら、今すぐ何か
一緒にできることもあるかもしれない。今すぐ何かに
つながらなくても、将来の何かにつながっていくかも
しれない。けれど、あくまで『雑談』なのだ。義務でも
なんでもない。だからこそ、ピュアな好奇心から、
軽く楽しく会話ができる」(60P)