91期岡山労働学校の第1報です。
5月から「時間を考える教室」を開校します。
働き方改革? プレミアムフライデー?
いえ、もっともっと本質的なことを学ぶのが労働学校です。
時間について考えることは、自分の生活や人生に
ついて考えることでもあります。
ぜひ岡山労働学校でご一緒に学びませんか?
【91期岡山労働学校「時間を考える教室」カリキュラム】
①5月11日(木)
入学式ミニ第1講義「時間をどう使う?―時間の主権」
②5月18日(木)
第2講義「宇宙(時間)のはじまりから資本主義社会まで」
③5月25日(木)
第3講義「労働時間を考える(1)―1日何時間働くのか」
④5月27日(土)
ふれあいコンパ(居酒屋交流会)
⑤6月 1日(木)
第4講義「労働時間を考える(2)―休日・祝日・有給休暇」
⑥6月 8日(木)
第5講義「イチかわ分かる残業問題」
⑦6月15日(木)
第6講義「家事労働時間とジェンダー問題」
⑧6月18日(日)
1日レクリエーション(交流企画)
⑨6月22日(木)
第7講義「労働時間短縮の歴史とその原動力」
⑩6月28日(水)
第8講義「ゆとりある私的時間の創造―時短革命の時代」
⑪7月 1日(土)
修了式&修了コンパ
【概要】
*基本毎週木曜日18:30~21:00。6月28日講義のみ水曜日。
*会場:岡山市勤労者福祉センター(岡山市北区春日町5-6)
*講師:第1~4、6~8は長久啓太(県学習協事務局長)
第5講義は内田和隆(生協労組おかやま副委員長)
*受講料:8000円(学習協会員は6500円。学生・障害者は3000円)
単発参加は1回1500円(学生・障害者600円)。入学式のみ1000円。
チラシができたら、またお知らせします☆
「自分らしさを勝ちとるためにがんばります」
昨夜(22日)は、岡山市学童保育指導員労組での学習会。
20人ほどの参加でした。
「労働組合がなぜ必要なのか―働き方と人権」という
テーマで私から40分ほど講義し、
その後3つのグループに分かれて感想交流しました。
みなさん熱
グループ感想交流も話がつきなかっ
学童保育のニーズは年々高まっていて保育所の数も
増えているのに、法整備が不十分なために、
施設も指導員の質もバラバラで不安定です。
とくに指導員は非正規・低賃金で離職率が高い。
「働き続けられる職場をつくることは子どもたちのへの
責任でもある」ということも強調しました。
全体的には、そもそもの話でしたが、
人権や尊厳ということも、前提として押さえました。
指導員の犠牲に成り立つ学童保育は長続きしない。
自分の生活もかけがえのないものであり、大事にしようと。
以下、若い人の感想などいくつか紹介します。
■労働組合って・・・あまり考えたことがなく、名前だけ
だった組合員でしたが、今日の学習会に参加させて
もらい、考え方が変わりました。労働者としてもっと
学び、いろんな話し合いに参加できたらと思いました。
■組合活動が人権を保障する集まりだというお話を聞き、
目からウロコでした。それぞれが人間らしく生活して
いくために必要なことであるという当たり前のことで
はあるけれど、まったく思っていなかったことを教えて
いただきました。組合に入れていただいていることで、
何か安心感を覚えました。
■労働組合の必要性、働き方・人権について学ばせて
もらいました。前の職場で働いている時は、本当に
「おかしさ」が常識化していている時期がありました。
でも、友だちや色々な人に相談して、その「おかしさ」
に気づくことができ、その職場はやめて、今のクラブ
にお世話になっています。今のクラブは楽しく、自分の
時間があり、とてもいい職場だなぁ・・・と感じています。
命の価値は何かの役に立つことにあるのではなく、命
をもって存在すること自体にあるという言葉にすくわれ
た様な気がします。今日はありがとうございました。
■この学習会で、自分らしさとは何だろうと改めて考え
ました。自分の時間を過ごせることが自分らしさなの
かなと考えた時に、自分の職場の人不足をなんとかし
ないとと思いました。有休をとってくださいと言われ
ても、一緒に働く人のことを思えば取り辛いです。し
かしそれも安心して任せられる人が大勢いれば取り易
くなるのかなと思いました。そのためには、安心して
任せられる人が長く働き続けられるよう、労働条件を
良くする必要があると感じました。自分らしさを勝ち
とるためにがんばります。ありがとうございました。
■お話を聞くたびに、「労働者」ということについて、
あらためて、考えさせられます。働いて人間らしい生
活ができてはじめて幸せだといえる。生活と労働条件
は直結している。労働条件をかえられるのは、仲間と
いっしょに声をあげていくこと。だからこそ、仲間を
ふやしていかなくてはと思います。
学童保育についてメモ
今夜は、岡山市学童保育指導員労組で学習会講師予定。以前買っておいた『学童保育と子どもの放課後』(増山均、新日本出版社、2015年)をパラパラと眺める。
以下、15P~16Pに書かれている学童保育をめぐる課題についてメモ。
1997年の9048か所から、10年後の2007年には1万6668か所へ、そして2015年現在2万5541か所へとその数は急速に増加しているが、今なおつぎのような多くの課題を抱えていることが指摘されている。
①量的不足問題(学童保育はまだまだ不足している。潜在待機児童40万人)
②大規模化問題(厚生労働省のガイドラインでは適正規模を40人程度としているが、71人以上の施設が1481か所もある)
③施設条件問題(平均1人当たり2.59平方メートル、静養室がない、専用トイレがないなど)
④指導員問題(年間労働時間2000時間以上、平均入所児童数40人、指導員4.44人、採用資格条件なし70%、7割弱の指導員が平均年収150万円未満、社会保険なし36.5%、退職金なし61.1%、公営で非正規職員が4万1600人、勤続年数1~3年が半数占める、働き続けられない、欠員がある市町村12.8%など)
⑤学童保育料問題(2007年調査で、月額5000円未満41.8%、5000円~10000円46.4%)
⑥自治体間格差問題
⑦国の補助金問題(1施設年間600万円で運営できると想定、国負担額が6分の1)
⑧「全児童対策」問題(学童保育ニーズは「特定の子」、「全ての子ども」対策を優先し、学童保育は廃止へ)
引き続きメモ。16P、学童保育が示す3つの顔。
①家庭の代替機能。学校から「ただいま」といって帰ってくる子どもたちを指導員が「おかえり」といって迎える。子どもたちにとって、学童保育所は家庭に代わる第2の家庭であり、指導員は親代わりであり、学童保育はなによりも放課後の子どもの安心の居場所であり生活の拠点である。
②放課後の学習の場。多くの学童保育が、学校から持って帰る宿題を活動のなかに位置づけ、親たちも、学童保育で宿題を終わらせてから帰宅することを求めている。
③子どもの遊び・文化活動の場。学童保育では、子どもたち自身による遊びを、活動の中心に位置づけて展開しており、子どもの遊びや文化が花開く場となっている。
近づいてきました。ぜひご参加を。
岡山県学習協では、3月5日(日)に、
丸1日の集中企画で「労働組合たんけん隊講座」を開講します。
この集中講座は、
「労働組合ってなんだろう?」
「組合を自分の言葉で語れるようになりたい」など、
労働組合のそもそもや基本を学び交流する、
初級者向けの企画です。
どなたでも参加できます。
申込みのしめ切り期日はありません。
お誘あわせてのご参加、お待ちしています☆
【講座概要】
■午前の部
10:00~10:20 参加者自己紹介
10:20~11:20 講義①「労働組合のそもそも」
11:20~12:00 グループ感想交流
12:00~13:00 昼食休憩(昼食は各自で)
■午後の部
13:00~13:50 講義②「働き方と人権」
13:50~14:30 グループ感想交流、休憩
14:30~15:10 講義③「いきいき組合活動」
15:10~16:00 グループ感想交流、発表タイム
とき:2017年3月5日(日)10時~16時
会場:岡山市勤労者福祉センター4階会議室
(岡山市北区春日町5-6)
受講料:1500円(学生・障害者は500円)
講師:長久啓太(県学習協事務局長)
主催:岡山県労働者学習協会
(メールでの申し込みも可能です)
学習会+労働食堂。それは現代のパブなのです。
昨夜(21日)は、岡山医療生協労組の
「超入門!ろうどうくみあい講座」10回目。最後でした。
いつものように労働食堂とセットで。
昨年4月からはじまったこの「学習会+労働食堂」
最後ということもあり、そして春闘ということもあり、
講義あり!クイズあり!模擬団交あり!歌あり!
春闘決起集会もかねて、いつもとは気あいがちがいました。
参加者も40人ぐらい来てたと思います
(途中抜けしたので正確ではありません)。
なんでもありの誰にでも開かれた場所、労働食堂。
そう、それはパブ!!
ぜひ、続けていってほしい取り組みです。
玉島協同病院でのお昼休み学習会に17名
きょう(21日)の午後は、倉敷医療生協労組の
「2016年度お昼休み!ろうどうくみあい入門講座」4回目。
玉島協同病院編。
テーマは「仲間を広げるために~労働組合の活動について」
全4回の最後でしたが、過去最高の17名が参加!
私から20分講義し、10分感想交流しました。
玉島協同病院の支部では、
来月10日にも組合活動をどうすすめるのかの
学習会します☆
今日もバタバタ星人となっています
ベルリンから帰ってきて、バタバタと過ごしています。
ALSを発症している相方は劇的には悪くなっていないですが、
徐々に進行していますので、「できない」ことが
増えていくと思われます。柔軟に対応していかなければです。
介護時間をできるだけ優先しているので、
仕事時間がひじょーに限られてくるわけですが、
そんななかでも、日々の講師活動、
3月5日の労働組合たんけん隊講座の募集、
書き物仕事、4月の学習協総会の成功に向けて、
そして5月の91期岡山労働学校の準備と、
あれやこれやを進めていかねばなりません。
今日もバタバタしております。
「わたし」と社会と母親運動
土曜日(18日)の午後は、岡山駅近くの会場にて
「第64回日本母親大会in高知成功へ! 四国・中国ブロック学習交流集会」。
ブロックでの学びと議論を強め、
来年8月の高知大会(4000人規模)へのステップにする場のようです。
110人ほどの参加。
ぼくは「『わたし』と社会と母親運動」というテーマで基調講演。
みなさん熱心に聴いていただき、反応もビシビシと。
男性のぼくが、ジェンダー問題なんです、
ジェンダーがカギなんです! と強調しまくるので、
新鮮だったようです。
以下、講演レジュメです。
はじめに:男女平等指数1位のアイスランドという国。
オーロラ、火山、氷河、温泉・・・。
1975年10月24日、9割の女性が参加した「女性スト」
賃金格差は80%台にまで接近。国会議員の48%が女性(2016年)。
企業役員の4割以上はどちらかの性でなければならない
(クォーター制度)。
父親の9割が育児休業を取得。
経済平和研究所・世界平和指数1位(163か国中)。
マイケルムーア監督の映画『世界侵略のススメ』。
アイスランドにも出撃。
「役員会に女性が3人いたら文化が変わる。1人ではお飾り、
2人では少数派。3人でグループの力学が変わる」と自信を
もって語る女性。
一。息苦しさをつらぬくジェンダー問題(どちらの性も)
1。雇用の場で
◇雇われて働く人の約4割が非正規労働者。うち女性が7割。
男女賃金格差最大の要因。
◇第1子出産時点で、女性労働者の過半数が職場をやめている
(育児に注力する)。
*家事・育児・介護・・・。加重に背負わされる女性労働者。
極端に少ない男性の家事労働時間(強いジェンダーバイアス。
長時間労働も背景)。安倍「働き方改革」の欺瞞。
2。家庭生活の場で
◇「母性」イデオロギーの浸透は近代社会になって。
母親の育児責任強調と父親排除。
◇「うちの主人は・・・」「嫁がねえ」。言葉に表れるジェンダー。
◇経済的格差が、家庭内格差に影響をおよぼす
「個人主義の確立は、日本で道半ばなのである。そういう
中で、個人と個人との関係で個人の尊厳という言葉を使っ
ている24条は、日本社会独特の任務を帯びた規定と解する
べきだろう」(青井未帆『憲法と政治』岩波新書)
3。「個人の尊重」「個人の尊厳」というときの「個人」とはなんだろうか
◇人権の主体として、自律的生をいきる。
◇あなたはどう考えるのか、あなたはどう生きたいのか、
あなたはどんな社会をのぞむのか
◇生命・自由・生活・幸福追求。
尊厳とは、人間としてふさわしい扱いを受ける権利。
*「わたしの尊厳」を奪おうとするものへの異議申し立て。
私の人権。1人ひとりの人権。
*でもそれはとてもエネルギーが必要。映画『未来を花束にして』。
■1月21日。トランプ大統領に抗議する「女性大行進」が全米で
300か所300万人以上。当事者自身が声をあげる。連帯をつうじ
て私たちはエンパワーされる(力をつける)。
二。「わたし」が力をつけたとき、「私たち」も「社会」も変わる
1。人権感覚を磨くために
◇人権・尊厳。見えない。実測・数値化もできない。歴史を学ば
なければ自覚が育ちにくい。
◇自分の生活や働き方の「質」「あり方」を考え問うこと
―そうした訓練や環境が必要
■1週間以上の旅行をしていない人は貧困?
―フランスの「人間らしさ」の基準
■日本の年金水準は現在、現役時の収入の35.1%(平均)。
フランスは55.8%、1番高いオランダは90.5%。オランダ
では現役時代とほとんど変わらない生活水準。これがあた
りまえ。日本の政治にやる気がないだけ。とくに女性の年
金問題は深刻。
◇人間は劣悪な環境でも、「慣れる」「順応する」ことができる。
適応力が高い。
*人間らしさの基準や限度、人権感覚は気をつけないとスル
スルと降下する。
*「折り合い」という名の「がまん」。あきらめ。あえて考えない。
ゆとりがない。
「人間はなにごとにも慣れる存在だ、と定義したドストエフ
スキーがいかに正しかったかを思わずにはいられない。人間
はなにごとにも慣れることができるというが、それはほんと
うか、ほんとうならそれはどこまで可能か、と訊かれたら、
わたしは、ほんとうだ、どこまでも可能だ、と答えるだろう」
(V・E・フランクル『夜と霧 新版』みすず書房)
2。安倍政権の政治と向き合うために
◇個人の尊厳をめぐっての「せめぎあい」
―1億総活躍社会? 女性の活躍?
■国民の命と人権、生活を置き去りにする政治
*貧困と格差の深刻化。富裕層増の一方貯蓄なし世帯は3割。
生活できない年金水準。社会保障の連続縮小。高すぎる学費。
奨学金のローン化。保育園入れない。原発再稼動の無責任。
沖縄の民意を無視し新基地建設強行。自衛隊が海外で武力行
使可能に。
◇2016年参議院選挙1人区。野党共闘でたたかうも中四国は
自公に全敗(広島は2人区)。
◇要求を耕す。そしてそれを束にしていくには運動と組織が不可欠。
*それぞれの生活状況、将来不安・・・。思いを出しあえる、
聴く耳がある安心した場を。
*学びがあること。自分の「常識」を崩す。おかしさに気づく感性。
声をあげる確信。
*「民主主義の基盤としての中間団体」
(三浦まり『私たちの声を議会に』岩波現代全書)
*「集会・結社の自由を保障する理由は、第一に、それが個人の
人格の発展に不可欠だということにある。個々人は様々な集会・
結社に参加・帰属することを通じて自己のアイデンティティー
を確立し、人格の形成・発展を行う。・・・第二に、集会・結社の
自由は、政治的力を表明する手段として不可欠である。国民が
政治過程に参加する場合、集会・結社によってその力を結集す
ることが可能となるのである」
(高橋和之『立憲主義と日本国憲法 第3版』有斐閣)
3。母親運動への期待と注文
さいごに:「わたしはこう思う!」が民主主義の出発点。
訓練を。発声練習を。その「場」を。
労働組合に出会うきっかけは「不純」でもいい
きのう(17日)のお昼は、倉敷医療生協労組の
「2016年度お昼休
水島協同病院
テーマは「仲間を広げるために~労働組合の活動につ
全4回の最後なのでまとめて的な話と、
活動についての問題提起をあれこれ。
要求をなにより大事に、集まりた
集まる力の効果をあげる、きっかけをたくさん
学びとつながり、他。
労働組合に出会うきっかけは「不純」でもいい、
という話がいちばんウケましたな。ぐふ。
『友』読書会 次回は3月3日(金)なり。
月1回の『学習の友』読書会。
月刊誌を読み合わせて感想交流するだけですが、これが楽しい!
みんなで読むと発見10倍。
次回は3月3日(金)18:30~です。
岡山市北区春日町の地方自治会館2階。3月号使います。
定期読者でない方でも参加OK☆
倉敷市職労で「働き方と生活を考えよう」
きのう(16日)夜は、
倉敷市職員労働組合の第141回中央委員会で
「私たちののぞむ『働き方』『生活』を考えよう」
というテーマで30分講義。
安倍政権の「働き方改革」の動きをふまえての話に。
働き方にこだわることは、自分の生活や人生にこだわる
ことであることを強調しました。
中央委員会で学習を取り入れるのは
久しぶりなんだそうです。
これを機に学習が定着してくれるといいなあと。
継続が課題。場が必要。
きのう(16日)午後は、
岡山県民医連の第4回平和ゼミナールの8回目。
1月に行った沖縄フィールドワークのふりかえりや、
事前課題を読んできての意見交換など。
かなり率直な意見表面もできていて、
関係性がよいなと感じます。
ただ平和ゼミで習得できるものは
ごくごく部分的ですので、さらなる学びの場、
職場や地域で学んだことを活かす場があるかどうかが
その後のゼミ生の「継続的な関心と活動」に
とって決定的なんです。
職場のみなさんよろしくお願いいたします!