長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

読書記録

性差、Z世代化、ニッチ、フェミニズム、事務、本音で、ケアの倫理

最近読み終えた本。■『新書版 性差の日本史』(国立歴史民俗博物館監修、「性差の日本史」展示プロジェクト編、インターナショナル新書、2021年)2020年秋に開催された企画展示のダイジェスト版。当時かなり話題になったが遠くて行けなかったので、新書化は…

旅、生活者、ジェンダー、ヒュナム、話し方、本が

最近読み終えた本。ちょっとペース落ちてるけど、まあ、ぼちぼちと。■『旅を栖とす』(高橋久美子、角川書店、2021年)気分転換の旅エッセイ本。著者の旅好きはなかなかです。行ける条件があるのも羨ましい〜。今夏の北東北(秋田〜青森〜岩手)の旅を心待ち…

散歩、休む、無人島、ことば、くらしと貧困、ケアリング

最近読み終えた本。■『散歩哲学ーよく歩き、よく考える』 (島田雅彦、ハヤカワ新書、2024年2月)さくさく読める散歩エッセイだけど、古今東西の「歩く」を考察していて深みもある。散歩はクリエイティブな営み、という主張は、毎朝散歩してるから実感として…

十字路、ジェンダー、ジェンダー、ハラスメント、ジェーン

最近読み終えた本。5月からは(そして8月ぐらいまで)、仕事の必要にせまられて読むものが多くなるだろうな…。■『いのちの十字路』(南杏子、幻冬舎、2023年)映画化もされた『いのちの停車場』の続編小説。舞台は金沢。ヤングケアラー経験をもつ若いドクタ…

『ハラスメントがおきない職場づくり』(中川瑛)

『ハラスメントがおきない職場のつくり方〜ケアリング・ワークプレイス入門』(中川瑛、大和書房、2023年)を読み終える。めちゃくちゃ良かった(同意できない部分も若干あったけど)。職場や組織のリーダー・管理者は必読です。いま開催中の94期岡山労働…

シット・ジョブ、スピノザ、セルフケア、戦争の話、ケア宣言

最近読み終えた本。■『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』(ブレイディみかこ、角川書店、2023年)著者のこれまで働いてきた経験をもとにした「労働小説」らしい。ノンフィクションではない、とのこと(あとがき)。シット・ジョブとは、「クソみたいに報われ…

あきない世傳も最高でした。

最近読み終えた本。3月も髙田郁に時間をたくさん使いました☆ 幸せでした。■『あきない世傅 金と銀 九 淵泉篇』(髙田郁、ハルキ文庫、2020年)妹の結が信じられない行為に…。さらに五鈴屋に別の困難も襲い窮地に。そんななか久しぶりに大阪に帰郷。暗中摸索…

ケア、魔女、成果主義、人事評価制度、あきない世傳

最近読み終えた本。『ケアとは何か 看護・福祉で大事なこと』(村上靖彦、中公新書、2021年)当事者やケアラーの語りをとおして、ケアの技法や倫理を考える。声をかける、相手の立場にたつ、ニーズをキャッチする、居場所をつくる、存在を肯定する、言葉を紡…

2月は髙田郁さんメイン

最近読み終えた本。髙田郁さんの「みをつくし料理帖」シリーズ特別巻を読み終えて、「あきない世傳」をずんずんと進んでいます。いま6巻の途中(全13巻+特別巻上下)。どんどん面白くなっています。2月に読んだ24冊中、16冊が髙田郁(笑)。以下、…

みをつくし料理帖、全10巻読み終える。

素晴らしい作品を世に出してくれた作家さんに感謝しかありません。文庫の頁をめくる日々のしあわせ。もう1度初めから読みたいですが、特別編を読んだら、「あきない世傳」にいきます。『心星ひとつ みをつくし料理帖』(髙田郁、ハルキ文庫、2011年)身をひ…

「みをつくし料理帖」シリーズを読んでいます

髙田郁、みをつくし料理帖シリーズ(ハルキ文庫)を先週から読み始めました。全10巻の折り返し、5巻まで読了。1日1冊ペースで読んでます。今週は長距離移動の出張もあるし、一気に完結までいきそうです。堪能してます!『八朔の雪 みをつくし料理帖』2009年…

2月もしっかり学ぼう。

最近読み終えた本。■『ケアの倫理-フェミニズムの政治思想』(岡野八代、岩波新書、2024年1月)新書だが研究書に近く、政治思想史やフェミニズムの議論に慣れていない人にとっては難解かな…。途中で挫折しそうになったら、5章と終章だけでも読んでほしい。…

休暇のマネジメント

『休暇のマネジメント 28連休を実現するための仕組みと働き方』(髙崎順子、KADOKAWA、2023年)を読み終える。 これは、はげしくオススメの1冊。著者は、バカンス大国といわれるフランスに在住。移住当初は、長期休暇の文化に慣れず戸惑っていたが、次第にバ…

ナチス、幻夏、夜明け、暇と退屈、社会地図、台湾

最近読み終えた本。■『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(小野寺拓也・田野大輔、岩波ブックレット、2023年7月)評判どおりの良書。研究蓄積の上にたった論証で、わかりやすくも書かれている。ありがたい。事実から解釈、そして意見へ。ナチス支配や…

朝鮮戦争、治安戦、アダムスミスの夕食、非戦論

最近読み終えた本。 ■『朝鮮戦争 無差別爆撃の出撃基地・日本』(林博史、高文研、2023年6月)朝鮮戦争のなかで米軍による朝鮮北部への徹底的な破壊、無差別爆撃。その出撃・輸送・兵站基地としてフル回転した在日米軍基地。もう10数年前だけど、朝鮮戦争を…

2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

大晦日から、何もない日々を過ごしました(笑)。本当は昨日(2日)山登りしようと思っていたのですが、能登半島地震の報道で神経が張ってしまい、そうした気分になれず…。1日にクレールで映画『市子』観たのと、紅白をオンデマンドでみた以外は、家で本読…

「ほかげ」、中江兆民「三酔人経綸問答」

今日(12日)は午後から休み。シネマクレールで塚本晋也監督の「ほかげ」鑑賞。前半の、部屋のなかだけで展開されるストーリーが緊張感ありすぎて怖かった…。趣里さんも「ブキウギ」とはまったく別人。森山未來さんの身体表現力もすごかった…。戦争体験とい…

日本人「慰安婦」、コープ鴨方、林研修へ

きのう(11日)も猫に起こされ1時半ぐらいに起きてぼおっとしながら読書(もちろん健康のために2度寝してますよ!)。『日本人「慰安婦」を忘れない』(吉川春子、かもがわ出版、2023年5月)を読み終える。2009年にビルマ従軍の日本人「慰安婦」の「名簿」を…

最近読んだ本。

『百花』(川村元気、文春文庫、2021年)物語の軸は認知症なんだけど、シングルマザーの母と息子の関係がちょっと変わっていて、その謎も後半明らかになる。特別な起伏もなく暖かい雰囲気で、やわらかい気持ちで読めた。映画化もされているようだけど、小説…

練習が足りないだけ

『ヘルシンキ 生活の練習』(朴沙羅、筑摩書房、2021年11月)を読了。 日本で生活していた社会学者が、フィンランドのヘルシンキに移住してからの生活記録と考察。読みやすいタッチで、お子さんとのやりとりも関西弁で面白い。タイトルの「生活の練習」の意…

『問いかける技術』メモ

『問いかける技術~確かな人間関係と優れた組織をつくる』(エドガー・H・シャイン、原賀真紀子訳、金井壽宏監訳、英治出版、2014年)を読み終える。 関係構築・チーム構築における「謙虚に問いかける」姿勢の価値と役割、という視点で読む。これも、これま…

心理的安全性について。メモ。

最近、心理的安全性に関する本を2冊読みました。心理的安全性の重要性は認識して語ったりもしていましたが、より具体的にイメージと整理ができそうな学びでした。『恐れのない組織~「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』(エイミー・C…

8月に読んだ本

8月に読んだ本です。といっても、曽根が亡くなってからはまだ1冊も読めてません…。新聞や雑誌は読んでますけど。以下、すべてTwitterからそのまま転用です(横着ですみません)。『フェミニズムの政治学』(岡野八代、みすず書房、2012年)副題は「ケアの…

広島平和記念資料館は問いかける

『広島平和記念資料館は問いかける』(志賀賢治、岩波新書、2020年)を読み終える。資料館前館長が、原爆資料館の波乱の歴史と、2019年に全面更新された展示のコンセプトを綴る良書。とくに、初代館長・長岡省吾氏の執念の資料収集は初めて知った。また、機…

老いて何が悪い!

『NHK 100分de名著 ボーヴォワール 老い 年齢に抗わない』(上野千鶴子、NHK出版、2021年7月)を読み終える。 現代社会において老人は人間として扱われていない。この怒りがボーヴォワールの執筆動機だそう。上野さんが日本のこととも噛み合わせながら、上手…

今年は151冊でした。

最近読んだ本(写真)。今年は151冊で終了です。コロナ禍で仕事に余裕があっため、必要にせまられての読書は減りました。小説が増えましたね。 『きみはいい子』(中脇初枝、ポプラ社、2012年)児童虐待を軸にした5つの短編なのだが、それぞれの登場人物が…

ジャンプ、詰むや、魔女、コーヒー、急に、白ゆき

最近読み終えた本。とくに仕事での課題学習もないため、軽めのもの中心です。『ジャンプして、雪をつかめ!』(おおぎやなぎちか作・くまおり純絵、新日本出版社、2020年11月) 児童文学。両親の離婚を機に、東京から青森に引っ越してきた小学5年生。雪と寒…

ケア、防災、いいこと、コロナ、アルコール

最近読み終えた本。『ケアするのは誰か?~新しい民主主義のかたちへ』 (ジョアン・C・トロント著、岡野八代訳・著、白澤社、2020年10月) フェミニズムの立場からケアや民主主義を問い直す論考と問題提起。トロントのケアの定義が広くて新鮮だった。ケアの普…

書評:鎌田華乃子著『コミュニティ・オーガナイジング』

≪これ読んでください、と言える本の登場≫ 労働組合とはそもそも、というお話をさせていただく機会が多い。労働組合の目的や役割、その歴史などを知れば、参加者は「よく理解できました」となる。同時に、レジュメにも書いて強調する点がある。こんな話である…

相変わらずなんの系統性もない、乱読。

最近読み終えた本。といっても、しばらく紹介してなかったので、たまってしまいました。本の表紙は省略で、字だけです。『市民とジェンダーの核軍縮―核兵器禁止条約で変える世界』 (川田忠明、新日本出版社、2020年9月)前半は国際政治の舞台で市民社会(NG…