最近読み終えた本。
『ケアとは何か 看護・福祉で大事なこと』(村上靖彦、中公新書、2021年)
当事者やケアラーの語りをとおして、ケアの技法や倫理を考える。
声をかける、相手の立場にたつ、ニーズをキャッチする、
居場所をつくる、存在を肯定する、言葉を紡ぐ…。
シンプルなことの中にケアはある。
『カラフルな魔女 角野栄子の物語が生まれる暮らし』
(角川書店、2024年1月)
NHKEテレ番組をもとにしたもの。番組自体最近知って、
オンデマンドで見られる分(最近の4回ぶんぐらい)を見てビックリ。
素敵。88歳の暮らしに「ああ、こういう気持ちで過ごしたい」なと。
本も良かったです。
『職場ルポ 成果主義を追って』(「しんぶん赤旗」職場取材チーム、
日本共産党中央委員会出版局、2006年)
ある講義準備のために読んだのだけど、本当に成果主義って○ソだなあと。
日本企業衰退のひとつの要因が、人件費抑制のために
成果主義賃金制度に飛びついてしまったことだろう。
『人事評価制度 17の大間違い』(白潟敏朗、すばる舎、2023年)
これもある講義準備のための読書。中小企業社長向けなので
立場の違いは明確だけれど、
「本来、人間が運用してはいけない制度が人事評価制度」
「人事評価制度で人は育たない」「モチベーションは上がらない」
などその通り。
『あきない世傅 六 本流篇』(髙田郁、ハルキ文庫、2019年)
冒頭の展開に「えっ…」と言葉を失う。五鈴屋七代目となった
幸は身を切り刻まれる難局を乗り越え、いよいよ江戸へ。
五鈴屋の商いへの姿勢や知恵をしぼる努力は、
学習運動を進める上でも刺激になる。考えて考えて、次の一手を。
『あきない世傅 金と銀 七 碧流篇』(髙田郁、ハルキ文庫、2019年)
シリーズ7巻目。今巻は安心して読み進められた。
「固まった思考を解そう」「正しい知識に経験が加わって、
知恵の生まれる土壌が出来る。あとはそれを、充分に柔らかく
耕すことが大事なのだ」(54P)
『あきない世傅 金と銀 八 瀑布篇』(髙田郁、ハルキ文庫、2020年)
順調だった江戸での商いだが、いくつもの禍が襲う。そしてやっぱり
惣次が江戸に! そして結が…。シリーズ8巻目も楽しみました。
「買うての幸い、売っての幸せ」、学習運動でも目指すところですな。