最近読み終えた本。
3月も髙田郁に時間をたくさん使いました☆ 幸せでした。
■『あきない世傅 金と銀 九 淵泉篇』(髙田郁、ハルキ文庫、2020年)
妹の結が信じられない行為に…。さらに五鈴屋に別の困難も襲い窮地に。
そんななか久しぶりに大阪に帰郷。暗中摸索しながら、
ひとすじの光を探りあて、シリーズ9巻は終わる。続きが楽しみだ。
■『あきない世傅 金と銀 十 合流篇』(髙田郁、ハルキ文庫、2021年)
合流って、何との合流だろう?ってあれこれ想像しながら読んだら!
面白すぎる。なんて力強い合流!
そしてついに江戸中に広がる爆発的人気商品を生み出した五鈴屋。
まさに商いの勝負師だわ。シリーズ10巻目。
■『あきない世傅 金と銀 十一 風待ち篇』(髙田郁、ハルキ文庫、2021年)
シリーズ11巻目。つくづく、商いは面白いなあと。
知恵を出し、仲間をひろげ、「買っての幸い、売っての幸せ」を貫く。
岡山県学習協も、これで行きます。
■『あきない世傅 金と銀十二 出帆篇』(髙田郁、ハルキ文庫、2022年)
シリーズ12巻目。太物仲間のつながりと共同を大事にしてきた五鈴屋は、
ふたたび呉服を扱えるようになる。さまざま波がありつつ皆の知恵で
沖へ向かっての航海は続く。いよいよあと1巻…!(特別編あるけど)
■『あきない世傅 金と銀 十三 大海篇』(髙田郁、ハルキ文庫、2022年)
シリーズ13巻目。ついに完結(特別編あるけど)。
最後ややハラハラしたけど、ぐっとくるラストシーンだった。
買うての幸い、売っての幸せ。知恵を出しあい難局を乗り越える。
楽しませていただきました(^^)
■『あきない世傅 金と銀 特別巻上 契り橋』
(髙田郁、ハルキ文庫、2023年)
くぅー、なんて粋な作家さんなんだろう。
13巻の本編シリーズでも生き生きと描かれた、惣次、佐助、
お竹、賢輔を短編の主役に。
とくに惣次の回は、江戸に出店する五鈴屋の物語と重なり秀逸、脱帽。
■『あきない世傅 金と銀 特別巻下 幾世の鈴』
(髙田郁、ハルキ文庫、2024年3月)
シリーズを読み始めた時には、まだ続巻が出るとはつゆ知らず。
なんと奇跡のタイミングで壮大な物語の一気読みができて幸せ。
商いと運動は共通点たくさんありますね。
大事な心根を学ばせていただきました。
■『原爆初動調査 隠された真実』
(NHKスペシャル取材班、ハヤカワ新書、2023年)
1945年、広島で、長崎で、アメリカは残留放射線の初動調査を
行っていたが、結果を隠蔽。核開発を続ける論理を優先。
粘り強い取材により明らかになる被害者の苦悩…。
長崎、西山地区のことは知らなかった…。
■『罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法』
(小林祐児、インターナショナル新書、2024年2月)
管理職ってたいへんだな…と感覚ではわかるけど、
こうして紐解いて分析してくれると納得する。
課題の改善方法は運動団体のリーダーシップ論にも活きるものが多い。
良い本を読んだ。
■『いのちのそばで 野の花診療所からの最終便』
(徳永進、朝日新聞出版、2024年2月)
徳永ドクターも75歳か…。数多くの著書から、本当に多くのことを
学ばせてもらいました。言葉への誠実さ、いのちへの真摯さと柔軟さ。
こんなケアができる方が身近にいたらしあわせだなあと思う。
■『客観性の落とし穴』(村上靖彦、ちくまプリマー新書、2023年)
買ってから気づいたのだけど、以前読んだ『在宅無限大』『ケアとは何か』の
筆者でした。この本も良かった。客観性の歴史は浅いが、
数値化、序列化が生み出す人間観は差別と選別を強いてしまう。
個別の語りの価値を改めて。
■『銀二貫』(髙田郁、ハルキ文庫、2022年)
寒天問屋の店主が救った少年の、幸せをつかむまでの物語。
人のためにお金を使う本物の商人魂。あとがきにも心震えました。
「読んでの幸い、書いての幸せ」を作家としての土台にしている髙田さん。
引き続き素晴らしい作品を書き続けてほしい…!
■『最後の講義完全版 これからの時代を生きるあなたへ
安心して弱者になれる社会をつくりたい』
(上野千鶴子、主婦の友社、2022年)
講義録なので読みやすい。「こんな世の中にしてごめんなさいと
言わなくてすむ社会を手渡したい」、ほんとこれです。
私もこんな気持ちでがんばってます。