長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

他者の靴、看護の物語、ジェンダー史、静かに退職、でーれー、女性・ジェンダー

最近読み終えた本。読書ペースは低空飛行気味…。

■『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』
(プレイディみかこ、文春文庫、2024年5月)
「他者を他者としてそのまま知ろうとすること。自分とは
違うもの、自分は受け入れられない性質のものでも、他者
として存在を認め、その人のことを想像してみる」ことの
できる能力。共感とは区別。

■『残しておきたい33の看護の物語』
(山梨県民主医療機関連合会・看護委員会編著、光陽出版社、2024年1月)
先日、研修講師で山梨民医連に伺ったときに本書を知り購入。
患者さん利用者さんの「生活」「望み」「尊厳」に寄り添い
実践された33の物語。民医連看護は素晴らしいですね。

■『ジェンダー史10講』(姫岡とし子、岩波新書、2024年2月)
95期岡山労働学校に向けての学習を引き続き。たいへん勉強に
なりました。この分野はまだまだ知識不足です。

■『静かに退職する若者たち〜部下との1on1の前に知っておいてほしいこと』
(金間大介、PHP、2024年2月)
たくさんの若者と実際に接している著者だから、
記述にリアリティがある。「いい子症候群」というのは
やはり大きな傾向としてあるよう。なかなか厚い壁である。

■『でーれーガールズ』(原田マハ、祥伝社文庫、2014年)
原田マハさんが岡山に住んでいたことがあるなんて、びっくり仰天。
しかも〇陽女子高校がモデル。方言や出てくる場所が
地元岡山の読者にはたまらない、でーれー、いや、ぼっけえ小説。
これは読まんとおえんで。

■『日本の女性・ジェンダーのいちばんわかりやすい歴史の教科書』
(飯田育浩、グラフィック社、2024年6月)
女性・ジェンダー視点から歴史を紐解く。テーマ別記述で
超わかりやすい。職業、結婚、出産、教育、同性愛、宗教、戦争、
ファッション、政治参画、性売買、文学、芸術、の12テーマ。

 

たんけん隊2024の最終回はゲスト講師で

昨夜(19日)はオンライン連続講座
「労働組合たんけん隊2024」の第6講義金曜回。
最終回はゲスト講師の回!
大阪府職労の小松康則委員長が
「実践!コミュニティ・オーガナイジングを活かした組合活動」をテーマに
お話していただきました。

リアルタイムで73名が参加。
最後まで充実の時間でみなさんの大きな力になったと思います!
当事者の資源をパワーに。運動の本質であり醍醐味ですね。
さっそく届いた3人の感想を紹介します。

■COの話は何回も聞いていますが、当事者の力、
役割ということを何度も意識されます。今までの請負型との
表を見たときに、違いを実感しました。このまま請負型を
続けていくだけでは、先がないと思いました。全体をCO型に
変えることは困難が多いと思いますが、小さなことでも
当事者の人たちを集めて、力を出せるようになりたいと思います。
会議のやり方もこの1年ぐらいで変えてきました。それでも
まだまだやれることはあるなと思います。何度も継続して、
会議と組織を変えていきたいです。労組員が当事者として
参加し行動することによって、結果からだけではなく途中の
過程から変化を感じられるということを教えてもらったことが
大きな気づきでした。

■全6回講義、ほんとに様々な内容で楽しみながら学習
することができました。先輩方皆さんの知識をzoomという
形で得ることができるなんて、なんてありがたいことか。
復習もしていきたいと思います。今日の感想ですが会議の
大切さもさることながら、効率的なだけではないんだと再認識です。
これから労組員の方に向けて話すことも増えてくるかとも思うので。
とても参考になりました。保健師さんのお話は少しつらい
気持ちにもなりましたが。大阪だけの話ではなかったはずなので、
どこででも変わってくれていたらなと思います。

■確か私が全労連のコミュニティ・オーガナイジングを
受講したのは2・3年前だったと思います。その時の
メイン講師が小松さんでした。その時に学んだことの実践もふまえ、
再度、学習出来たので理解がより進みました。会議については、
特に「セレブレーション」のくだりが参考になりました。
これはあまり実践できていないので、今後、ぜひ取り
入れたいと思います。参加者の自己肯定感を高められ、
主体的な参加につながると感じました。事前にレジュメに
目を通していて、採用2年目の保健師のストリーが一番、
心に響きました。活動に参加した方が、こういう経験が
できるような取り組みを進めていきたいと感じました。

木曜日と金曜日で学習会講師4つ

木曜(18日)午後は、岡山民医連の第8回平和ゼミナールの1回目。
コロナ禍へて、久しぶりのリアル対面開催で、来年3月まで全9回のカリキュラム。
1月には沖縄フィールドワークも予定されています(うれしい!)。
きのうは初回でしたので、偏愛マップ交流(写真)でしっかり関係構築。
憲法ミニ講義、課題本の交流など、充実でした。

夜は、オンラインにて
神奈川土建の書記局員研修の憲法講座5回目(最終回)。
「主権者になる!〜表現の自由と不断の努力」をテーマに学びました。
憲法の理念と現実とのギャップを埋めるために、
私たちにどのような実践が求められるのか。
労働組合の役割についても、ディスカッションふくめ深められたようです。

金曜(19日)午前中は、
全日本民医連職員育成部の会議で「ケアの倫理」について
70分ほどの講義(オンライン)。
このかんの経験ふまえ、このテーマもかなり整理できたように思います。
みなさんの受けとめ・反応をふまえて、さらに精進します。

午後は、岡山医療生協くらしの委員連絡会の総会にて、
防衛費膨張と私たちの生活、ケアの話、
声をあげる大切さについてあれやこれやと。
50分ほどの講義と質疑応答でした。

ふいー。先週の体調不良から、咳がまだ少し残っているなかでの
講師活動は、どうもすっきりしない。体調ってほんと大事だな。

今週前半はおだやかに過ごす

月曜日(15日)は、祝日だったんですねえ。
前日まで気づかず。まあ、先週木曜日ダウンしたんで
仕事はたくさんある。4時間ほど事務所で仕事。
しかしそれ以外は何もない日で、おだやかでした。

火曜日(16日)は、午前中仕事したのち、徳島に移動。
15時から徳島民医連の1年目職員研修にて講師。
満足度の輪交流のち、「ものの見方・考え方」をあれやこれやと。
グループディスカッション入れながら17時20分まで。

終了後、少し時間あるので徳島駅で生ビールなど。
まあ、ビール飲めるってことは、元気なんでしょう。
まだちょっと咳が残ってますが。

水曜日(17日)も、1日何もないので、
純粋に事務所で仕事をすすめることができました。
ああ、おだやかな1日。

こことんとこ、体調のこともあり、
あまり活字も読めなかったけど、
徐々に通常運転に戻していきたいなり。

先週の出来事なり。

【沈んだ木曜日からの、3日間出張】

はい。長いです。

水曜日夜から体調下降。木曜日、朝起きるとさらに体調が悪化。
とくに下痢が酷くて「もしや月曜に食べた鶏肉が原因か??」と
想像するが、まあ原因はよい。

症状からコロナではないと判断したけれど、
頭をよぎるのは週末の4つの学習会を無事にどう乗り切るか、だった。
とくに翌日、金曜日の山梨民医連のお仕事は先方の期待や
参加規模も大きかったので、これをドタキャンもしくは
オンラインに切り替えるのはどうしても避けたい。

木曜日の午前中のオンライン会議は
長久が責任者だったけど中止に。ひたすら寝る。
そして数時間前まで判断保留したけど、
夜の神奈川土建の書記局員研修の憲法講座4回目も。
もともとオンラインでしたがリアルタイム講演もできないと連絡し、
以前岡山県学習協の憲法講座で同じ講義して録画があったので
それを見てもらう形に。ほんとうにご迷惑をおかけしました(T_T)


木曜日はひたすら寝る、寝る、寝る。
驚いたのが、食欲がまったくなくなったこと。
この日食べたのはアイスやゼリー、あと無理やりおにぎり1個。

金曜の朝。感覚的にはなんとかなりそうなところまで回復。
引き続き食欲なし下痢続く。甲府までの移動は5時間半。
岡山→名古屋→塩尻→甲府のルートで。ひたすら目をつむり休息時間に。
活字もまったく読まず体力温存。
朝7時に自宅を出発し、13時15分に甲府駅到着。

山梨民医連の方が甲府駅まで迎えに来てくださり、
会場の看護学校まで移動。
14時から16時半まで看護師ラダー研修(写真なし)。参加約40名。
偏愛マップ交流から入り、「人が育つ職場づくり」であれこれ。
グループディスカッション3回入れ、無事に終了。

さらに別会場に移動し18時から、
山梨民医連の全職員対象の「心理的安全性」の講義。
オンライン併用で、300人以上の参加でこちらも無事に終了。
懐かしい相方の旅仲間だった方も参加されていて久しぶりの再会に感激。

山梨民医連のお役目を終えたことで最大の山場はクリア。
しかしまだまだ油断できず。

土曜日。ホテルのチェックアウトを11時まで延長してひたすら体力温存。
ホテルの部屋から晴れていたら富士山見えるようでしたが、
天気悪く甲府滞在中1回も姿みえず残念。

ちなみにホテルでも活字は読まず、持参していたパソコンで
『薬屋のひとりごと』という
アニメを横になりながらずっと見てました(アマプラで)。
毒が大好きな女子って面白い設定(もう全話観てしまった)。

甲府駅11時半過ぎの電車で横浜に移動。
14時、早めにホテルにチェックインし、
岡山県学習協のオンライン講座「労働組合たんけん隊2024」の
第5講義土曜回をホテルの部屋で開催。
リアルタイムで17名の参加でした。こちらも無事に終了。
第2の山を越える。

夜は生協労連「全国大学パート部会交流会」の懇親会に参加。
横浜中華街で。1日目が非常に充実の交流だったことがみなさんの
発言からビンビンと。

日曜日、さきほど講師のお役目おわり。
大学生協のパート労働者だけの全国交流会は初めての試み。
1日目は4つの実践報告と分散会で現場の悩みや労組活動をたっぷり交流。
2日目9時から私の学習講演と感想交流。
さらに分散会、発表という流れ。充実の集会!!みなさん活き活き。

夕方には、岡山に帰る。
体調はかなりよくなりました。綱渡り出張でした…。
でも無事に終えられてホッとしております。

自治労連近畿ブロックの青年部定期総会にて

きのう(7日)は、10時半から大阪にて、
自治労連近畿ブロックの青年部定期総会、の前段の学習交流会にて講師。
関係構築の大事さ、労働組合のそもそもや、声をあげる意味など。

持ち時間90分弱。偏愛マップ交流から入り、
講義も3つに分けて細かくグループディスカッション挟みながら。
私がしゃべっていた時間は合計30分ほど。参加型の学習会を今日も大事に。
みなさん楽しそうに交流されてました☆

終了後、近くにある大阪天満宮に。
今年はまった時代小説、髙田郁『あきない世傅 金と銀』で
このあたりがよく出てきて、これは行かねば!と。
しかし暑すぎて5分くらいで見て回りました…。

新大阪駅までもどり、居酒屋さんで生ビールごくごく。
新幹線で帰りました…。それにしても、暑い。

「ケアは新しい学びでした」

昨夜(5日)は、オンライン連続講座
「労働組合たんけん隊2024」の第5講義金曜回。
リアルタイムで56名が参加。
テーマは「労働組合の社会的役割—みんなでつくろう、でっかいパワー」。

前半は、労働組合が期待されている社会的役割とは。
社会の問題を可視化し、声をあげる練習場となる器、
活動スキルを身につけられる場になる、など。
後半は、自分とは異なる他者の声を聴き、ニーズに応える、
ケアに満ちた職場や社会をつくろうと問題提起。
労働組合活動もケア実践だと。

さっそく届いたお2人の感想をご紹介します。

■受講前に一番関心を持っていたのが今回の講義でした。
前半は、私にとって労働組合とは何かを学びなおす回に
なりました。そして自分が労組活動の何に魅力や楽しさを
感じているのかを認識しなおすことができました。
後半のケアは新しい学びでした。一人ひとりが幸せになる
社会づくりをどう進めていくかをケアの視点から考えることは、
多くの人と共有でき、みんなで社会を変えていく原動力に
できるのではないかと思いました。

■今日も、楽しい時間をありがとうございました。長久
さんの読書量と経験から生み出される言葉が私たちを
励ましてくれます。言葉って、すごいですね。
最初に、昔の文部省の言葉として「…労働組合の任務は、
決して賃金の値上げや労働時間の短縮やその他の労働条件
の改善を要求するという経済上の目的だけに尽きるもの
ではない。労働組合は、それ以外に更に社会的・文化的な
任務をになっているのである」ということを紹介して
いただき、ハッとしました。原発反対といった「政治的」
なことへの違和感を理由に組合を脱退された方があり、
組合以外のことを発言することをためらう気持ちがあり
ましたが、私たちがやってきたことは間違っていないと
分かり、背中を押された気持ちになりました。さらに、
組合は思いを口に出していい、安心して話していい場で、
苦しい中で黙って嵐がすぎるのを待ち続けている仲間に、
話してもらう場と、聴いてくれる仲間を準備するのが
役員の仕事と分かりました。今日だけでなく、これまでの
学びを通して、書記長として自分が立派に話さなければと
思っていたのが違っていたかも、聴くことは得意かもと
思えて、自分の前の道が見えた気がします。いつも長久
さんのお話でケアされている気持ちになります。
ありがとうございます。

今年の上半期プチ振り返り

病気1回もなく健康で過ごせたことが1番。わが身体に感謝。

仕事では5年ぶりに開校した94期岡山労働学校の成功が最大の成果。
4月、学習協専従生活27年目に突入。

学習会講師は104回。
新たに「ケアの倫理」がレパートリーに加わる。

読んだ本89冊。髙田郁の時代小説にはまった。

映画鑑賞9本。

旅は2月に愛媛の宇和島、3月に台湾。どちらも思い出に残る時間に。

さて、後半もがんばるぞー。

忙しい6月だった…。最後の1週間の講師仕事。

6月は毎年忙しい。先週も学習会10回、県外出張4回で、
なかなかハードだったけど、すべてよい時間にできたと思う。
よかった。

【24日(月)】
14時から、岡山民医連社保平和委員会の
「未来を変える コミュニティ・オーガナイジング学習会」。
目的は「仲間を増やす方法を学び、社保活動を広げる実践につなげる」。
私のほうから15分の講義を3つ、
間に1対1対話とグループディスカッションを入れ、
参加者にたくさん話してもらう形に。好評でした☆

18時からは、岡山医療生協労組の「労働食堂」事前学習会で
勤労者通信大学入門コースの3回目&1回目テストをずんずんと。
奴隷社会と対比して現代での労働も奴隷化してるとディスカッション。
ブラックバイトがひどすぎ。今夜のメニューは天丼。
調理師免許もつ方2名が手作りで。うまうまでした。

【25日(火)】
朝から高松へ移動。9時から香川民医連の1年目職員さんの研修で
講師のお役目でした。
「ものの見方・考え方」というテーマで2時間。
あいだに満足度の輪交流を入れてちょっとアクセントを。


15時からはソワニエ看護専門学校の8回目の授業。
この日はものの見方の1回目で、事実から出発することの大事さを。

【26日(水)】
午前中3時間ほど仕事したのち、広島に移動。
14時から、広島民医連の
第13期平和ゼミナールの1回目(平和ゼミは全8回)。
最初に偏愛マップ交流で関係構築してから、
日本の侵略戦争、憲法、個を消す戦争、ケア、などについて。
みなさんの受けとめが嬉しい。

広島民医連平和ゼミ終了後、
岡山県学習協の常任理事会(オンライン)が18時半からあったので、
広島に泊まりホテルの部屋で会議進行。

【27日(木)】
朝、広島で朝さんぽしてから、岡山にいったん帰り、
すぐに奈良の大和八木に移動。
13時半から、奈良民医連の初任管理者研修で
「管理者のコミュニケーションスキル」の講師。
最初に恒例の偏愛マップ交流したのち、講義を3回に分けて、
あいだにディスカッションと個人発表を入れる流れで。
みなさんの受けとめよく、実践への後押しになったかなと。
この日は日帰り。

【28日(金)】
やはり午前中仕事したのち、広島に。
2日前にも広島民医連の平和ゼミナールで来ましたが、
この日は幹部養成基礎講座の1回目です。
広島民医連のこの講座はわりとがっつり関わる(全7回中4回で講師)ので、
みなさんの成長とか関係づくりが目に見えやすく、楽しみなお仕事です。
「ものの見方をみがく」をテーマにあれやこれや。
1回目からみなさんの受けとめ素晴らしく、関係構築もしっかりできて充実。

終了後、広島駅近くのホテルにチェックイン。
19時からオンラインで神奈川土建書記局員研修での憲法講座3回目。
基本的人権を深めました。

【29日(土)】
広島から岡山に帰り、10時半から、
岡山県医労連の看護対策委員会で「ニッパチ闘争」の講義を
30分のダイジェスト版で。

午後は「労働組合たんけん隊2024」の第4講義。
あいさつ・雑談・対話の基礎スキルを学びました。
リアルタイムで20名の参加。いつものように交流が楽しい。

これで6月のすべての講師が無事に終了(30回ありました)。
おつかれー!自分。

性差、Z世代化、ニッチ、フェミニズム、事務、本音で、ケアの倫理

最近読み終えた本。

■『新書版 性差の日本史』(国立歴史民俗博物館監修、
「性差の日本史」展示プロジェクト編、インターナショナル新書、2021年)
2020年秋に開催された企画展示のダイジェスト版。
当時かなり話題になったが遠くて行けなかったので、新書化はありがたい。
ジェンダー視角で捉え直す日本史。

 ■『Z世代化する社会 お客様になっていく若者たち』
(舟津昌平、東洋経済新報社、2024年4月)
ふだん「世代論」「若者論」的なものは読まない(好きじゃない)のだけど、
著者の新聞記事を読み、即買いした。
「Z世代は、われわれの社会の構造を写し取った存在である」は、重要な視点。
非常に参考になった。この本を題材にして、10月にオンライン講座します。

■『ニッチを探して』(島田雅彦、新潮文庫、2016年)
まあまあだったかなー。男性サラリーマン向けの小説ですな(と感じた)。

■『フェミニズム』(竹村和子、岩波現代文庫、2024年6月)
2000年に出版されたものの再版。岡野八代さんの解説文あり。
フェミニズムの学習は、とっつきにくさがいつまでも消えない。
これは、私が男性というよりは、
フェミニズムの苦闘・格闘の歴史と重みなんだと最近感じるようになった。

■『生きのびるための事務』
(坂口恭平原作・道草晴子漫画、マガジンハウス、2024年5月)
自分の仕事に役立ちそうなことはあまりなかったけど、
読みものとしては面白かった。恭平とジムの距離感がよい。

■『本音で向き合う。自分を疑って進む』(佐伯夕利子、竹書房、2024年4月)
前著『教えないスキル』(小学館新書)もヒジョーに良かったし、
本書も素晴らしい。スペインで長くサッカー指導者として
歩んできた著者の哲学とスキルがつまっている。
組織の指導的立場にある人は必読です。ほんと読んでほしい。

■『ケアの倫理とエンパワメント』(小川公代、講談社、2021年)
文学のなかで描かれる「ケアの倫理」を探求。
平野啓一郎『本心』以外は読んだことのない作品ばかりだったので
ややとっつきにくかったが…。引き続き、ケアの倫理を深めていきたい。

りんとこの週末

わが家の2階とりんちゃん。

2階は3部屋ありまして、うち2部屋が本置き場、
1部屋は猫トイレなどのスペースです(人間の生活はもっぱら1階です)。

さて。きのう(22日)午後は香川民医連の総会で
ケアの倫理について70分の講演(オンライン)。まだまだ改善の余地あり。
「ケアの倫理」については引き続き講師依頼あり、
さらにわかりやすく伝えるための探求は続きます。

今日午前中は労働者教育協会の総会にオンライン参加し発言。
94期岡山労働学校の報告と
10月下旬開講の第2期「学びの森」(オンライン全国労働学校)について。

午後からはまったり時間。NHKの「72時間」をオンデマンドでみる。
舞台は中国。がん専門病院に入院している家族のために
料理をつくる人たちを取材。良かった。

明日からも目まぐるしい仕事の1週間。がんばろう。

学習会講師の日々。6月21日はALSデーです。

今朝(21日)は浦和におります。

きのうは午前中岡山でバタバタと仕事したのち、移動。
17時頃に浦和駅前のホテルにチェックイン。

昨夜はホテルの部屋にて勤労者通信大学入門コースの
オンラインスクーリングで1時間ほどの講義。
みなさんの受けとめよく良かったです。

終了後、埼玉のつながりのあるみなさんに誘っていただき
居酒屋で懇親会。楽しい時間でした。

さて今日は学習会3つです。
午前中は埼玉土建本部で副主任研修。心理的安全性を中心に。
午後はオンラインで全厚労(厚生連病院の職員でつくる労働組合)の女性集会。
こちらもテーマは心理的安全性です。
夜は今日泊まった同じホテルで
オンライン連続講座「労働組合たんけん隊」の第4講義。
あいさつ・雑談、対話という関係構築のスキルについてです。

3つともいい学びの場になるよう、がんばります。


そして本日6月21日は「世界ALSデー」。
相方の曽根朋子がALS(筋萎縮性側索硬化症)により
亡くなってから3年近くがたちました。
病気になっても自分らしく生きることはできる、
を実践した日々を綴ったエッセイ、
『ひめは今日も旅に出る』(日本機関紙出版センター)も、まだの方はぜひ☆

 「人民のために生きなさい」の相方の言葉は、
ちゃんとできてるかなーと自分をふり返る指針になっております(^^;)