長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

マイクロアグレッション講座2回目は約100名の参加

今日(22日)午後は、
オンライン講座「職場におけるマイクロアグレッション」の2回目でした。
平日の日中にも関わらず、約100名の方が参加。
労働組合専従の方や、民医連の職場からの参加が多かったです。
今回も感想交流で講義の受けとめや
具体的なマイクロアグレッションの例が語られ、たいへん有意義な時間に。

ある方の感想です。

■「小さな攻撃性」誰にも起こりうることであり、おそらくは
私もしているだろうと思いますが、可能な限り常に意識をした
言動を行いたいと思います。受けとめ側が「モヤモヤするなにか」
を心理的に与えられても、「マイクロアグレッション」を
発した相手が、無自覚で悪気のない、あるいはまた受けとめ
側にとってもそれが察せられるだけに、その相手に対して
怒ったり非難や注意を真正面から行いづらいところがポイント
だと捉えました。「マイクロアグレッション」に当てはまる
言動を見聞きした際には、ケースバイケースではありますが、
不快に感じることもあるし、「無意識なんだろうなあ」
「言っても理解してはもらえなさそうだなあ」と独り合点し
気にせず流すことも多々ありました。 しかし、意識しておこ
なう嫌味や皮肉とも違う、ハラスメントともまた違う
「マイクロアグレッション」の傍聴者にならないことの重要性
について今回学ぶことができましたので、今後意識して
「流さない方法」を取っていけたらと思いました。ステレオ
タイプにならず、「言葉」と「言葉にならないもの」により
一層集中して考えていきたいと思います。今回の講義も勉強
になりました。ありがとうございました。

「長年のモヤモヤが明確になった」

きのう(19日)午後は、
オンライン講座「職場におけるマイクロアグレッション」の1回目でした
(あと3回あります)。日曜日にも関わらず50名弱の参加がありました。

講義前後の交流はやはり楽しすぎ。新しいつながりが嬉しい。
講義の受けとめ、感想が具体的で熱がこもっていて、充実の時間でした。
やはりこの学びも必須であると確信しました。

3人の方の感想をご紹介します。

■本日はありがとうございました。マイクロアグレッション
という言葉は、初めて聞いた言葉でした。私はケアマネの
管理者として、5名のメンバーと一緒に仕事をしています。
知らず知らずマイクロアグレッションをしていることが
わかりました。何気ない言葉と思っていたことも有害な
心理的影響があるのだとわかりました。学習しないと知らない
ことだったと思います。前回心理的安全性の講義を受け、
また今回このような講義を受け、学ぶことは大切だと思い
ました。広く知られる言葉になると、より良い社会になって
いくと思います。ご紹介いただいた<モヤル言葉、ヤバイ人>
を読んで見ようと思います。

■期待どおりで、大変勉強になりました。ゆる交流でも
発言させていただきましたが、本当にタイムリーで、明日
からでも学習会の企画や、今後の行動計画に落とし込み
たいと思いました。「マイアグを容認することは、意図
しなくても時として共犯者になってしまう。」「マイアグ
は誰でもやりかねないし、だれもが当事者なのだ。個人を
責めるというより社会構造を知り、相手を理解し、対話の
手助けとなる概念として活用してほしい」。この言葉に
奮起し、当事者にならないように意識し、支援者となれ
るよう参考文献も読みマイアグを教宣したいと思います。
そしてこの学びは、いわゆるハラスメント対策にもつな
がると思いました。本日も貴重なお話ありがとうござい
ました。お疲れさまでした。

■マイクロアグレッションという定義を学んだことで、
長年モヤモヤしていたも
のが明確になった気がします。
属性による無自覚な差別は、身体的特徴や学歴な
どでも
発動すると考えています。私は眉毛が太いのですが、
そのことで「九州出
身か」などと言われることがあります。
言った本人は、それが偏見であったり差
別的なニュアンス
を含んでいることを恐らく自覚していないな、と私は
いつも感
じ取り、その場を適当に流すようにしてきました。
「軽い冗談だよ」は言った方の常套句、言われた方は
「また小さな攻撃が堆積
した」ことへの日常的な・継続的
な絶望感にまみれてしまいます。
若い頃、深夜に自転車に
乗っていた私を呼び止めて職務質問をした警官2人組

うち、若い方が馴れ馴れしく「九州から来たの?」と
尋ねてきました。若い私
が憤りを隠さずにいたら、もう
1人の年配の警官が、「そういうことを言うもん
ではない」
と若手をたしなめてくれたのを覚えています。
このケース
では若手警官がマイアグの「行為者」、若い私が「当事者」で、
配の警官はそれを見聞きしている「傍観者」です。
年配の警官が「行為者」に同
調せず、見ぬふりをして
「傍観者」のままでいることもせず、「当事者」の側に
立つ
「支援者」になってくれたことは、30年経った今でもよく
覚えています。
警官VS市民(私)という関係性だと、
マイアグへの抗議もしづらい、というこ
とは考慮するところ
です。年配←→若手の関係性も重要で、これがもしも年配の
官がおらず若手の警官2人だったらどうなっていただろう、
とあれこれ想像して
しまいます。私自身が自覚なく「行為者」
になっている可能性も多々あると日頃から注意し
ている
つもりですが、相当意識して視野を広げないと気付けぬまま
過ぎてしまう
ことが本当に恐ろしい。後から思い返して、
恥じ入ることがたくさんあります。
今日の講義を聴いていて、
この「恥じる」気持ちに到達できるかどうかが改善の
鍵の
1つになっているなと思いました。もしかしたら、あの時の
年配警官は「恥
じる」経験を積み重ねていて、その結果
として若手への注意に至ったのかも知れ
ません。昔の経験を
改めて解釈し直すことが出来たので、意義のある講義だった
と思い
ます。本日はありがとうございました。

3月☆ 気分も上げていこう。

今日から3月!
2月はほとんどブログ更新せず…

少しずつ暖かくなり、気分も上げていこう。

しかしこのかん、本当に忙しかった。
2月最後の講師仕事は、きのう(28日)午後。
神奈川民医連の看護責任者会議でオンライン講演。

「心理的安全性で成長しあえる組織に」を90分。
神奈川民医連の各法人事業所のトップ管理者が対象。
看護部長、総師長、看護ステーション所長など。
トップがまず心理的安全性を高める実践に踏み出すのは大事です。
影響力が違いますから。

講義後はグループディスカッション、質疑応答など。
さすが幹部の集まり、という質の高い学習会でした。

ここしばらく続いた心理的安全性の学習会もひと段落。
あ、3月にも1回だけあるか。内容もさらにブラッシュアップしていこう。

こんなこと誰も、心理的安全性×2

きのう(23日)午後は、自治労連近畿ブロック女性部の
「近畿の自治体に働く女性の早春学習交流集会」でオンライン講演。
昨年の「こんなか講座」に参加していた方から伝播し、
講演タイトルは「こんなこと誰も教えてくれなかった……
わたしとみんなの要求 かなえる方法」。
労働組合のそもそもから、労働組合のパワーを高める方法、
1対1対話、書き言葉の技法、などなど、60分で盛りだくさん。
質疑応答でもあれこれ出て充実。

今日(24日)午前中は、
北海道民医連の中堅事務職員研修でオンライン講義。
「心理的安全性で成長しあえる組織に」で休憩はさみ約2時間。
時間に余裕があると、具体例どんどん出せるし、落ち着いて話ができます。
みなさん全員リアル集合しての研修。私だけオンラインでの参加(^^;)

午後は、石川民医連の中堅職員研修でオンライン講義。
水曜日にも同じ研修でしたが、今回も心理的安全性が内容。
こちらは70分ノンストップで。
質問は、心理的安全性のような実践はずっと以前から行われていたのか?
というグットクエスチョン。答えはイエス。
憲法的価値を大事にする組織では実践されてきました。

今日も安定のお仕事日

岡大病院の前を通りかかったとき、
大きな国旗(日の丸)が。「ん?今日はなんの祝日だったけ?」
と思った2月23日。

「にーにーさん」。にーにといえば、沖縄では、兄。

まあ、そんなことはどうでもよくて、今日も安定のお仕事日でした。
午前中は事務所でポチパチあれこれ。
きのう、3月のオンライン講座の推進ニュース1号を出したので、
さっそく「申し込みます」のメールがいくつか。
きのうと今日だけで10人以上の申込み。ありがとうございます☆

午後は、自治労連近畿ブロック女性部の
「近畿の自治体に働く女性の早春学習交流集会」でオンライン講演。
昨年の「こんなか講座」に参加していた方から伝播し、
今日の講演タイトルは
「こんなこと誰も教えてくれなかった……わたしとみんなの要求 かなえる方法」。

労働組合のそもそもから、労働組合のパワーを高める方法、
1対1対話、書き言葉の技法、などなど、60分で盛りだくさん。
質疑応答でもあれこれ出て充実。

終了後、赤旗日曜版を配達。今週の「ひと」は豊川悦司。
相方が、病気になってから
トヨエツの映画やドラマをよく見ていました(パソコンで)。
相方の遺影のとなりに、トヨエツの記事を置きました。

新人研修からの看護交流集会

今日(13日)午前中は、コープ山陽で、
生協労組おかやまパート部会の新人研修。

いつもの労働組合そもそも話を。みなさん熱心に聞いていただき、
講義中、メモもカリカリカリと。すごい。
学びが染み入るように入っていきます。




午後は、
日本医労連2022年度春・看護要求実現全国交流集会でオンライン講演。
2019年に同じ集会に呼んでいただいたので2回目です(前回はリアルでした)。
「労働組合のパワーで、看護と尊厳を取り戻そう」をテーマに。
看護師であると同時に労働者という自己定義をもつ意味、
パワーをつくための活動技術などなど。

質疑応答ではよく知ってるみなさんとも交流でき、楽しかったです!

今週もまあまあ忙しかった。

学習会は5つ。

■岩手医療局労働組合(県立病院の職員でつくる労働組合)では、
15分の講義を録画して組合員に見てもらう取り組みの第2弾。
今回は残業問題と36条(サブロク協定)について。
あまりしゃべらないテーマだったので準備にやや苦戦。
15分という時間制限のなかで、何をポイントに話すかを練習しながら精査。
なんとか本番でうまく話せてよかった。

■生協労組おかやまパート部会中央執行委員会での6回目の学習会。
今回は社会保障について。労働者は自己責任では生きていけず、
生活リスクは高い。賃金と社会保障の両輪でこそ生活は成り立つ。
感想交流では、「学費が」「年金が」など生活のたいへんさが口々に語られ、
春闘への意欲も共有されました。

 ■岡山民医連平和ゼミナール(全9回)も、8回目と佳境に。
今回は2015年にアウシュビッツ強制収容所跡を訪れたときの様子を中心に、
平和活動を継続していくための問題提起をあれこれ。交流もよいものに。
ゼミ生の「変化」がすごくて励まされます。いよいよ来月が卒業発表です。

■ある県労連の若手専従を集めたコミュニティー・オーガナイジングの
学習会(全15回)も、10回目に。今回は戦略づくりの1回目。
スケジュール闘争に陥りがちな現在の労働組合の活動をどう変えていくのか、
COの運動論に学びながら、問題提起。大阪府職労のKさんからじっさいの
キャンペーンでの戦略づくりの実践報告と質疑応答。充実でした。

■最後は昨夜、福岡の千鳥橋病院(民医連)の全職員教育セミナーで
心理的安全性の講義。全体1時間でしたので、ポイントしぼりながら、
早口であれやこれやと。千鳥橋病院では2021年から職場ごとに
心理的安全性を数値化し、高める取り組みをしているのだとか。さすがです。

5回の学習会すべて、オンラインでした。

今日(11日)は久しぶりに県外でリアル学習会。
山口の宇部に向かいます。

オンラインさまさま

きのう(27日)午前中は、オンラインで会議。
りんちゃんがパソコンの隣で。



午後は、これもオンラインで、
自治労連東海北信ブロック書記部会(準備会)の学習交流集会でオンライン講演。


「労働組合の大切さ、そこで働く書記の意義」をテーマに70分ほど。
40人ほどの参加で、講演後は交流。
事前アンケートで書記のみなさんの悩みや苦労を伝えてもらい、
それも講義に反映できたかなと思います。

夜は福祉保育労の岡山支部でリアル学習会。
岡山支部での学習会はいつ以来か…。
昨年広島から活動家の保育士さんが引っ越してきて、変化が起きています。
やはり人です。
労働組合のそもそもの学習でした。

さらに昨夜は21時からオンラインカフェも。

忙しそうに見えますが、移動距離ほとんどないでの、余裕です。
オンラインさまさま。

下津井の勤通大グループの学習が終了。

また久しぶりの投稿ですが、普通に毎日あれこれしております…(苦笑)。

先週もいろんな学習会ありました。
火曜日は新婦人あかいわ支部でマイナンバーカードの学習会。
感想交流もあれこれ意見や質問でてよかったです。

水曜日は県医労連女性部役員会での連続学習会。テーマは心理的安全性。
夜は生協労組おかやまパート部会でこれも連続学習会。
テーマは日本の雇われ組の現状と女性労働力の位置づけ、ケアについて。

木曜日は午前中は、
勤労者通信大学の基礎理論コースを集団受講していた下津井のグループに。

瀬戸大橋のみえるふもとの個人宅でいつもしておりました。
1年かけてついに9章すべて終わりました。
難解なテキストですが、
毎回近況交流とランチタイムがあって楽しい集まりでした。
メンバーのみなさんの人生や最近の苦労話を聞けるのが貴重でありました。

午後は岡山民医連の平和ゼミナールで布施祐仁さんのお話を聞きました。
講演終了後のゼミ生からの質問にも的確に答えられていて、さすが。
たいへん勉強になりました。
29日に真庭9条の会で安全保障の講義をするので、ちょうどよかったです。

金曜日は午後、労働者教育協会の常任理事会にオンラインで参加。
コロナ前は日帰り往復していたかと思うと、
本当にオンラインはラクで費用もかからず、よいです。
『学習の友』の表紙やタイトルについて少し意見を述べました。

週末はちょっと仕事したり会議があったりしましたが、
わりとゆっくり家のことができました。
まだ引っ越し先で本が整理できておらず、今月中には終わらせたいです。

さて、明日からかなり冷えてくる予報。みなさまもご自愛ください。

福祉保育労東京地本の旗びらきに

今日(16日)は18時半から、
福祉保育労東京地本の旗びらきでオンライン講演。
正確な参加数はわからないけど100人ぐらいかなあ。

(写真は関係のないりんちゃん)

労働組合のそもそもから、労働者教育、
労働組合のパワーで変化を起こす、参加型の活動に、
会議を変える、など60分で。
コロナ禍で活動がすすまず、組織的に後退しているところから、
あらためて労働組合の意義や役割をつかんで共有したいと、主催者。
 
労働条件は自分ごと、他人まかせにしない、
労働組合こそがそれを保障する器でありパワーであることを強調しました。
感想では
「子どもや利用者の人権や尊厳に向き合う、自分たちの人権や尊厳にこだわる」
の受けとめが嬉しい。
 

講座「職場におけるマイクロアグレッション」

岡山県学習協・オンライン講座
「職場におけるマイクロアグレッション~見えにくい差別とたたかう」
のお知らせ。

「パートさんなのに頼りになるね」「やっぱり女性は気がきくね」

 「マイクロアグレッションとは特定の個人に対して属する
集団を理由に貶めるメッセージを発するちょっとした、日々
のやりとり」(デラルド・ウィン・スー)です。
 言っているほうは無自覚。そして言われているほうはモヤ
モヤしたり、嫌だなあと感じても、うまく言語化できない、
捉えづらく扱いにくい。それがマイクロアグレッションです。
その被害の本質は、累積性にあります。日々の仕事や環境の
なかで何度も何度も繰り返し受けていると、心身のエネルギー
を奪っていきます。いま、「差別されないための努力」を
「差別しないための努力」に変える学びが必要です。
職場におけるマイクロアグレッションをとらえるオンライン講座!

≪開催日時(内容は同じ。どこかに参加を)≫
*3月19日(日) 14:30~16:30
*3月22日(水) 14:30~16:30
*3月24日(金) 18:30~20:30
*3月25日(土) 14:30~16:30

*講師:長久啓太(岡山県学習協事務局長)
*4回日程を準備しています。内容は同じです。どこかにご参加ください。
 事前に参加日をお伝えいただく必要はありません。

*受講生には、事前にレジュメ・入金方法など郵送でお送りします。
*講義の録画配信はありません。リアルタイム参加のみです。
*Zoomを使います。参加希望の方は、
 岡山県学習協アドレスgaku3738@iris.ocn.ne.jp まで申し込みください。
 氏名や職場、所属組織、資料郵送先の住所など書き添えてください。

*個人受講料:1,500 円
*労働組合や団体の集団視聴 は 6,000 円(複数回の設定OK)
*主催:岡山県労働者学習協会

団体交渉とストライキに焦点あて、基礎講座

きょう(15日)は午前中、
医労連中国地方協「23春闘討論集会」の2日目基礎講座でオンライン講義。
「要求実現の手段(戦術)としての団体交渉と団体行動(ストライキ)」
というテーマをいただき、団体交渉とストライキを中心にした
労働組合のそもそもをお話しました。その後質疑応答・感想交流を40分しました。

質疑では、「指名ストに意味があるのか」など、
現場の具体的な状況や悩みなども出され、よい交流になったと思います。
ストライキなしに労働運動の力は最大限発揮されません。
「どうやったら日本でもゼネストができるか?」という質問もありましたが、
ストライキの意味を学ぶことも、やはり欠かせないと思います。