長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

2008年2月20日の記事再掲

いまちょっと、過去の自分のブログ記事を
眺めなおしている作業をしています。

なかなか面白いのですが、
2008年2月20日の記事をあらためて、
自分自身への励ましとして掲載しておきます。

(以下)

今日のお昼ゴハンのときに、

『月刊学習』という雑誌を読んでいた(3月号)。

(いつもながら族なのです)

 

「服部文男先生の訃報に接して-

  科学的社会主義の研究と学習・普及に尽力された姿に思う」

 

と題して、宮城県学習協の鈴木さんの一文が

掲載されていた。

(全国の会議などでよくお会いしている方です)

 

ひと言でいって、

服部文男さんの学習・研究態度に、深く胸をうたれた。

 

日本における『資本論』研究、科学的社会主義研究の

大御所でありながら、労働者教育とともに歩み、

つねに働く人びとから学ぶ姿勢を失わなかった。

 

「私はみなさんの職場のことはよくわからない。

聞いて勉強するしかないんですよ」

 

「職場の大変さを知らないと経済学の勉強になりません」

 

と話されていたという。

 

 

また、度肝をぬかれたのは、

服部さんが、労働学校で

『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎)について

話をするときのこと。

 

主人公のコペル君が銀座のあるデパートの屋上に

立って不思議な体験をする書き出しがあるのだけれど、

服部さんは、「このデパートは松屋」と、話をしたという。

自分自身で松屋の屋上に立って調べられたとのこと。

ものすごい。

 

「事実は細部までつかまなければ」

 

「科学的な分析・判断は正確な事実・史実の把握から」

 

生涯を貫いた研究態度だった。

 

 

そして、あらためて思ったのだけれど、

学習運動って、ほんとーにすばらしい大先輩たちがいる。

私は、どれほど、

こうした先輩方から学ばせてもらっただろうか。

 

今後どれだけ、こうした大先輩に近づけるかはわからない。

でも、めいいっぱい、努力し続けていきたいと思う。

 

直接お会いしたことはなかったけれど、

服部先生、ありがとうございました。