長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

医療人と日本国憲法

来週の24日、香川民医連の平和学校の

第1講義で、憲法の話をする予定。

さきほど、レジュメを送った。

 

憲法の話とあわせて、

「医療人がなぜ平和問題に取り組むのか」

ということを話をしてほしい、という。

でもこれは、単純明快。難しくない。

 

私はもうちょっと視野を広げてもらうために、

「生活と労働から疾病をとらえ」

「いのちや健康にかかわる

その時代の社会問題にとりくんで」

という民医連綱領の理念や精神と、

憲法の関わりについて、深めたい。

 

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「私たちは、いのちの平等を掲げ、地域

住民の切実な要求に応える医療を実践し、

介護と福祉の事業へ活動を広げてきまし

た。患者の立場に立った親切でよい医療

をすすめ、生活と労働から疾病をとらえ、

いのちや健康にかかわるその時代の社

会問題にとりくんできました。また、共同組

織と共に生活向上と社会保障の拡充、平

和と民主主義の実現のために運動してき

ました」 (民医連綱領より)

 

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もうひとつは、

医療従事者として、「誰の立場にたつのか」

ということ。

 

憲法も、けっして中立ではない。

憲法は、徹底して社会的・経済的弱者、

マイノリティ、人権を侵害される人びとの

立場にたち、権力をしばる役割を果たしている。

ものすごく、「偏っている」のだ。

 

その憲法の「立場」を、しっかり伝えたい。

 

ぼくは、医療人としての成長の指標のひとつに、

「誰の立場で生き・働くのか」ということが

あると思う。

 

そのときに、憲法を学び、

しっかりとその人間観や構造を学び、

自分のものにすることが、

医療人としてとても大切に思える。

 

そんなことを話すつもり。