長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

バッテリー、ブームをつくる、バッテリーⅡ

最近読み終えた本。
こういう小説とか軽めの新書だったら、
1日1冊ペースで読めるんだけどな~。さくさくと。


『バッテリー』(あさのあつこ、角川文庫、2003年)

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地元の岡山が舞台ということで、
方言も違和感なく読めちゃいました。
しかしこの物語、全部で6巻あるみたい。
成り行き上、全巻読むしかないなと。
弟くんが今後どうなっていくのかも気になりますし。


『ブームをつくるー人がみずから動く仕組み』
          (殿村美樹、集英社新書、2016年1月)

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目新しい!という感じはなかったけど、
具体的事例がたくさん語られていてふむふむと読んだ。
観光業界では「観光客を呼びたければ、
まず女性を呼べ」という鉄則があるらしいが、
運動も同じだと思う。女性には力がある。


『バッテリーⅡ』(あさのあつこ、角川文庫、2004年)

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中学校に入り、いよいよ野球部生活がはじまるも波乱の連続。
人間と人間のぶつかりあい。続巻も期待。
この2巻目の表紙は弟の青波くんだろうか。


さて、なぜにバッテリーを読み始めたかというと、
2月27日(土)に赤磐市で
あかいわの総がかり実行委員会主催の
「民主主義ってなんだ!」のシンポジウムがあって、
そこにあさのあつこさんが登壇されていて、
お話しに感銘を受けたからであります。
しかし地元の作家さんでありながら、作品を1冊も
読んでいないという恥ずかしさから、まずは代表作を、
となりました。はい。

あさのさん、シンポジウムでいろいろ語られ、
いまの時代の大人の責任の部分も非常に感銘を受けましたが、
作家としての姿勢の問題として、以下のことを語られました。
岡山民報3月6日付から引用いたします。

「私にとって最も関心のあることはモノを書くこと。
今私たちは反人間的な状況におかれている。人間を
描くのが『物語』。その人間が破壊されるところで
『物語』は書けない。その破壊が急速にすすんでいる
のが『今』ではないか。民主主義は与えられるもの
ではなくて、私たちがつくっていかなければいけない。
民主主義を守ろうとしなければモノは書いていけない」