長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

労働者教育協会の理事会で発言した内容

14日(日)は、11時~16時まで、
労働者教育協会の理事会。
自宅からオンライン参加。ラクだ。移動なし。

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ミュートにしておけば、音楽かけられるし、
ちょっと疲れたなと思ったら画面をオフにして
ゴロっとなりながら耳だけ参加。

まあでも、ずいぶんと東京に行ってないから、
そろそろリアル参加もありかなーとは思っている。

以下、私の理事会での発言概要。
オンライン講座の取り組みについての経験と提案です。

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 オンライン講座での教訓を発言したい。コロナのもとで2年間労働学校ができていない。岡山労働学校は、医労連関係が参加の半数だったため、成功の条件がないと判断した。当初は乗り気でなかったがオンラインをやらざるをえない状況になった。5月から7月にかけて、全6回でオンラインの「労働組合たんけん隊講座」を開催した。個人受講のほかに、みんなで集まって視聴する、集団視聴も募集の形として設定をした。みんなで見ると、感想を出しあったり交流ができる。

 オンライン講座は、コロナ禍で学習ができていない労組から、「待ってました」という反応があった。個人受講143人、集団視聴30労組と画期的な成功となった。32都道府県から幅広く参加。形態としてリアルタイム参加を重視し、同じテーマを金曜夜と土曜午後と2回ずつやった。それぞれの回は、リアルタイム参加が2回合計すると平均200人を超え、連続講座としては、これまででは考えられないような人数となった。

 連続講座というのは交流も積み重なる部分もあり、連帯感も生まれる。連続講座の経験の蓄積が、学習運動にはある。これが大きかった。学習運動の持ち味を活かすことができる。岡山の労働学校での集団学習の蓄積は、オンラインでも生きた。講義前後の交流を重視したが、おもしろい交流となった。有志での講座後の交流時間もつくり、ゆるい感想交流をやったがこれも好評だった。

 学習運動の学びの場は、職場をこえて集まってくることが特徴であり、新しいつながりが生まれ、参加者が元気になった。12月から第2弾のオンライン連続講座にとりくむ。すでに集団視聴が28か所になっている。民青や民医連職場からも申込みがある。

 学習運動は集団学習を組織する運動だが、オンラインでも集団学習を組織できることがわかった。リアルのとりくみには及ばないが一定の組織はできる。提案だが、協会もオンライン講座を企画すべきではないか。方針では地域の労働学校開催が提起されているが、地方では労働学校をやる力量がないところが多い。講師がいない。機関会議がやられていないなどの状況もある。協会がイニシアティブをとってオンラインの講座や労働学校を開催し、各地の労働組合や学習協に集団視聴を呼びかける。需要はあるのではないか。一流の講師を呼んだ連続講座は地方ではできない。地域の学習運動の後押しにもなる。そして、結びつきのなかった個人、団体が生まれるはず。協会自身にも経験が蓄積されることになる。聞く学習なので参加ハードルが低いのも特徴。自宅でも参加できる。とりくみやすさがある。