働くことというのは、人によって、じつにさまざまな見方・価値観が
あります。職業や働き方も多様になっています。しかし客観的にい
えるのは、人生の多くの時間を、わたしたちは「働くこと」に費やして
いる、ということです。
科学的社会主義の理論をきずいたマルクスとエンゲルスも、
「労働」をめぐって、さまざまな解明・問題提起をしています。資本
主義社会のなかで「働く」とはどういうことなのでしょうか。
その提起を、さらに現代日本にあてはめて考え直し、こんにちの
労働をめぐる諸相について、深めていきたいと思います。働くこと
の意味と矛盾を考えます。