長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

架空通貨

池井戸潤の小説7冊目読了。
『架空通貨』(講談社文庫、2003年)。これも傑作。

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「お金」という魔物。
カネがすべてという資本主義的価値観が、いかに人びとを惑わし、
翻弄(ほんろう)し、破滅へ導くのか。
通貨のことも、おもしろく読める。

いやー、とにかくすごい。
マルクスがこれ読んだら、なんて評価するかな。

 
「金のために生き、裏切り、殺され、恨みを抱く。
金があるということ。金がないということ。
金を中心とした価値観、経済観念が人々の
心にこれほど深く根付いてしまっている現代
社会の歪み」(380P)
                が実感できる1冊。