きのう(24日)の午後は、香川の高松へ。
香川民医連の平和学校(今年からはじめた取り組み)の
第1講座で、憲法をテーマにした講義をしました。
岡山では平和ゼミという名称ですが、
ほぼ同じ趣旨で、こちらも7回ぐらいのカリキュラムで、
善通寺の自衛隊問題、憲法と人権、沖縄スタディツアーなど
行う予定だそうです。
きのうは、その最初の集まりで、
各事業所から若い職員9名と、
県連学習教育委員会から6名の参加で、
計15名での平和学校となるようです。
えー、なぜ私が呼ばれたのかといいますと、
昨年の香川県母親大会の憲法講演を聴いていただいた
職員の方から推薦があったそうです。ありがたいことです。
約80分間「医療人と日本国憲法」というテーマで講義をし、
そのご感想交流をされていました。
以下、簡素なレジュメですが、講義の概要です。
わたし、憲法の場合はほとんどホワイトボードをつかって
話すので、レジュメはいつも簡潔なんです、はい。
はじめに:平和という空気のなかで
一。日本国憲法の歴史とそもそも
1。歴史を背負って誕生した日本国憲法
◇日本のひき起こした侵略戦争
*アジア太平洋戦争での犠牲
―アジア2000万人以上、日本310万人…
◇前文には、2つの「決意」が語られている
◇憲法の条文、ひとつひとつが、歴史を背負っている
2。憲法の立場、憲法の人間観
◇憲法の人間観―その核心は13条「個人の尊重」
◇憲法は、誰のためにあるのか?(憲法は中立ではない)
*民医連医療の考え方
(現代日本の「生活と労働」はどうなっているか)
「私たちは、いのちの平等を掲げ、地域住民の切実な
要求に応える医療を実践し、介護と福祉の事業へ活
動を広げてきました。患者の立場に立った親切でよい
医療をすすめ、生活と労働から疾病をとらえ、いのち
や健康にかかわるその時代の社会問題にとりくんで
きました。また、共同組織と共に生活向上と社会保障
の拡充、平和と民主主義の実現のために運動してき
ました」(民医連綱領より)
3。憲法とはそもそも
◇3つの自己紹介
◇憲法の構造
◇主権者としての「不断の努力」とは
二。日本国憲法の言葉を、自分の言葉として
1。医療従事者の人間観が問われる時代ー自己責任論浸透のなかで
◇「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」
◇いのちと、自由と、しあわせと
2。日本国憲法の人間観を現実に生かすために
◇基本的人権とはなにか―自分の言葉で伝えたい
◇主権者として、医療人としての成長とは―誰の立場で生き・働くのか。
*政治に強くなろう
さいごに:平和であることと、表現すること