長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

ナチ、ユダヤ人と、核兵器、対決

新幹線は新大阪を通過。
もーすこしだ、がんばれ。

さて、この2日間で移動中などに
読んだ本は以下。

『ナチ・ドイツと言語ーヒトラー演説から民衆の悪夢まで』(宮田光雄、岩波新書、2002年)。
なぜナチスの独裁が可能だったのか?を、ヒトラーの演説言語、ナチス的映像美学、ナチス時代の教科書などから考察する。とくに、ナチス党大会の映画『意志の勝利』が興味深かった。

『ユダヤ人とドイツ』(大澤武男、講談社現代新書、1991年)。
ドイツにおけるユダヤ人の歴史、なぜドイツやヨーロッパにおいて反ユダヤ主義が生まれ、ナチスによる「絶滅計画」にまで至ったのか。わかりやすい叙述。これを「過去の悲劇」と片付けられないのが今の日本と世界…。

『核兵器を禁止する』(川崎哲、岩波ブックレット、2014年)
核兵器禁止条約をつくるために、国際的な核をめぐる情勢、条約の中身、そのプロセスなどがわかりやすく学べた。核廃絶への加速の度合いは、日本政府の「核の傘」政策の転換にかかっている(政権を変えるしかないと思うが)。

『対決安倍政権ー暴走阻止のために』(五十嵐仁、学習の友社、2015年3月)
情勢全般をコンパクトにまとめてある。これ、なかなかできる技ではないのです。ときより、五十嵐さんらしいピリッとした運動への提案が込められていて良い。最新刊です。岡山の方は学習協までご注文を。