9月14日(月)、国会前に行きました。
今週、仕事を空けられるのはこの日だけだったので、
おもいきって。この行動に参加するためだけに。
はい、国権の最高機関、そう、国会の前です。
ぼくが到着したのは15時頃でしたが、すでに座り込み行動が
13時から行われており、
リレースピーチのような形で話を聞く、という感じでした。
ときどき、コールもありました。
拡声器がかなり広範囲にわたって設置されており、
話している人の話はかなり聞こえました。一体感がありました。
たくさんの労働組合の旗も。よく言われるような「動員」
なんかじゃありませんよ。
労働組合に人を動かす強制力なんてありませんから。
みんな自分の意思できているわけです。
固有名詞をもった労働者が、仲間の思いもつまった
労組の旗をもっているわけです。
これは、警察が設置した、歩道と車道を区切る鉄柵です。
「危険だなあ」と思いました。
実際、夜になって車道開放となったときに、この鉄柵が
障害物となって、あぶなかったです。
8月30日の12万人集会を受けて、
警察の警備体制もさらに増強され、異常さを増していることを
目の当たりにしました。
夜の部の集会は18時半から。
だんだんと暗くなってきて、となりに座っていた
おっちゃんが、光る棒を取り出していました。
光る棒、実行委員会でかなりの数
その場で配布されていましたが、
自主的にもってきた人もたくさんいました。
いまはSNSで瞬く間に情報が拡散しますから、
みなさん準備はばっちりなようでした。
これはぼくの光る棒。
前日、岡山の100円均一店で買いました。みどりの光。
18時半を過ぎると、いよいよ歩道は人であふれだし、
身動きもなかなか取れないほどに。
取材のヘリも数機が国会上空を旋回。いよいよ緊張感が高まりました。
「もう限界ですよー」「危険ですー」
「道路を空けろー!」のコールが自然に沸き起こり、
車道の開放も間近か? と思いましたが、そこからが結構長かった。
その間に、野党4党のスピーチとか、
大江健三郎さんのスピーチとか。
残念ながら人の熱気と声でほとんど聞こえず…。
そうしたら、警察の車両が、車道をバリケードのような形で
連なり待機。「なんだこれ!?」と異様な雰囲気に。
どこまでも、車道を占拠されるのを嫌がっていたようです。
しかし、後方からだんだんと、車道から人があふれだし、
警察官との押し合いもありつつ、1歩1歩、前進してきました。
そしてついに、目の前の車道に人があふれだしました。
でもみんな、けっして攻撃的にならず、
「ここ段差がありますよー」とか、それぞれの安全に気をつかいながら、
少しずつ、進んでいきました。
主催者も夕方からは、
「とにかく1人もけが人を出さないで成功させましょう!」
「足元気をつけて」「子どもさんなどもいますので配慮しあって」などの
アナウンスを繰り返していました。
ぼく思うんですけど、やっぱりこうした抗議デモでも、
日本は世界の抗議デモなどと比べると、「平和的」なんだろうなあと。
それって、憲法の平和主義が、1人ひとりの行動規範として
息づいているから、だと勝手に解釈しているのですが。非暴力が。
鉄柵はけっきょくこういうことに。
最初から設置しなければいいんですよ。重いし、危険でした。
ということで、車道を完全に人が埋めました。
コールがそこかしこで自主的におこります。
誰かしらトラメガ持っていて、コールしてるんです。
ぼくもずんずんと前へ前へと。
この国の主権者のひとりとして、思いっきり意思表示しました。
「安倍はやめろ!」「憲法まもれ!」「戦争したがる総理はいらない!」
「民主主義ってなんだ!これだ!」「いますぐ廃案!」
「平和をまもれ!」「子どもをまもれ!」
などなどなど・・・。
とにかく、ひたすらコールです。
もうすごい人だし、熱です。これが、民主主義のひとつの形です。
昼間の座り込み行動のときは60歳以上の方がやはり
多い印象でしたが、この時間帯になると、
ほんとうに若者がたくさん。
老若男女入り乱れてのコール、コール、コール。
前の女性が「立憲主義を守れ」のプラカードをかかげていたので
思わずパシャリ。
いやあ、安倍さんはじめ、自民党が改憲を政治課題としてくれた
おかげで、「立憲主義」なんて言葉が、多くの国民のものに
なってしまいましたね。そういう主権者をどんどんつくり
出しているということにも、この運動の特徴があります。
うしろの方では、もう勝手にわかものが楽器なども使って
コール。こういうスタイルをふくんでいるから、この運動は強い。
運動文化がいま新しくつくり出されてますよね。
21時過ぎになって、さすがに立ちっぱなしで
腰が痛くなってきたので(41歳)、離脱しました。
このあと、22時まで、シールズ主催の集会が
行われていました。
こんなにたくさんの人のなかでも、
何人かお知り合いにも遭遇しました。
そしてこの場に参加でき、自分の思いを
たくさんの人と一緒にぶつけられたことが、
なによりの経験となりました。
法案は、今夜にも特別委員会で採決か?
ということで緊迫しています。
ぼくも自分のできることを、しっかり、着実に、
やっていきたいと思います。
法案の結果がどうなとうとも、
私たちはこの国の主権者として、
過去からも、未来からも、問われ続けています。