長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

労働学校交流会2016in愛知 ひらかれる

おたがいの運動に学びあおう
 
1月10日~11日の2日間、愛知健康プラザで
「労働学校交流会2016in愛知」が行われました。
 全国的に労働学校運動のあり方や活動、教訓を学び
あおうと開かれたもので、全国学習交流集会以外では、
こうした取り組みは久しぶりです。

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 参加県は、神奈川、愛知、大阪、香川、そして
岡山からは私が参加しました(ひとり参加で残念無念)。
参加県が少なかったのは残念でしたが、こうした
機会自体が近年なかったことを考えると、大事な
一歩になったといえます。

 10日の1日目は、地元愛知県学習協の吉田豊会長が
開会のあいさつ。若い人が声を出せない職場状況の
なかで、労働学校の役割について試行錯誤を続けて
いる問題意識を述べられました。
 続いて私が「労働学校ってなんだ?これだ!? そも
そもを深める」というテーマで1時間の問題提起。
なぜ基礎理論の学習が大事なのか、学習運動の目的は
何か、労働学校運動の特徴と教訓、おたがいの運動に
ついて学びあうことの大切さを強調しました。
 つぎに、神奈川と大阪から労働学校の実践報告が
それぞれ20分でされました。
 その後、5人ずつのグループに分かれ、自己紹介と
問題提起&実践報告を受けての感想交流と議論を行い
ました。ふだん、他県の労働学校の様子や取り組み、
苦労など知る機会も少ないので、参加者にとっては
たいへん有意義な時間となりました。
 1日目の予定が終了し、夕食交流、その後の自主
交流会と流れ、おおいに交流を深めあいました。
濃ゆい個性がぶつかりあってなかなかの白熱でしたね☆

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岡山から持参した地酒。


10月の全国集会に向けても
 
2日目(11日)も、引き続いて労働学校の経験や
問題意識の交流、そして今年10月8日~10日の、
全国学習交流集会inヨコハマでの労働学校分科会の
内容についてアイデアを出しあい、企画を練りました。
模擬講義、それぞれの労働学校のプレゼンコンクール、
ここ数年で労働学校を再開した県の経験を聞きたいなど、
こちらも面白い案が次々に出され、全国集会にむけても
大きなステップとなるイメージ共有ができたと思います。

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2日目のようす。

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 参加者からは、「労働学校の苦労が全国にあるのと、
悩みは共有していることが伝わった」「他県の話しを
聞くことで、問題点をはっきりさせることができた。
分散会の人数も適度で、意見交流も活発に行われたから、
とても有意義だった」「非常に楽しかったです。募集に
苦労している点は共通しているなと思ったけど、そこ
から新しい工夫の話しを聞けて良かったです」「それ
ぞれ運営の課題、教室の開き方が違うことがわかり良
かった」「交流と理論学習のバランスについて再認識
しました」「とても楽しく、元気の出る集会でした」
「他府県の貴重な経験が聞けてすばらしかった。自分の
組織に戻って生かしていきたい」など、積極的で前向き
な感想が出されました。

 労働学校は各都道府県学習組織の独自の事業だけに、
交流の場をもつことの大切さを実感として感じる2日間
となりました。今後もこうした場を積極的につくる
必要性も感じました。