長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

6巻、財界支配、男は苦しい

1月読んだ本は14冊でした。
まずまずのスタートか。以下、月末に読んだ3冊。


『宮本顕治著作集 第6巻 1962年~74年』(宮本顕治、新日本出版社、2013年)

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なかなか興味深い論文がいくつも。
野党間の共闘はやはり下からの運動が抜けてる印象。
でも面白いね、この時代の論争は。
最後の「私の五十年史」、
ミヤケンさんはやはり時代がつくった傑物だなと。


『財界支配ー日本経団連の実相』(佐々木憲昭、新日本出版社、2016年1月)

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資本はますます巨大化・多国籍化し、
労働者だけでなく政治支配も強めている。

財界の中心である経団連の多角的分析であるが、
安倍政権との蜜月ぶりはこれまでに比べて異質。
本書の内容を広範に伝えていきたい。

以下各章のタイトルのみ紹介。

第1章 財界とは何か―経団連の創設と基本的性格
第2章 巨大化と多国籍企業化―雇用破壊と産業空洞化
第3章 経団連を支配しているのは誰か
第4章 経団連の税財政・金融要望
第5章 経団連と軍需産業
第6章 財界による政治支配の変容


『男はなぜこんなに苦しいのか』(海原純子、朝日新書、2016年1月)

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本屋でみつけてパラ見して購入。
著者は心療内科医で産業医でもあり医学博士。
アドバイスは具体的で参考になることが多い。

「男なんだから」の圧力を抜けて
仕事や人生をより柔軟に思考するヒントがあれこれ。

昇進には要注意というのは、なるほどと思った。
仕事内容・環境が変わるからね。適応障害に関連。

こちらも章のタイトルのみ紹介。

第1章 「男らしさ」という病
第2章 変化する時代と「評価」に苦しむ男たち
第3章 上司と部下の難しい関係
第4章 「自分はこのまま終わってしまうのか?」という苦悩
第5章 結婚は幸せか、人生の墓場か
第6章 何が彼らを絶望から救ったのか?
終 章 結局ストレスはどうしたら消えるのか?