出版されたばかりの、
『このあと どうしちゃおう』
(ヨシタケシンスケ、ブロンズ新社、2016年4月)
を買って読む。
著者の絵本デビュー作『りんごかもしれない』の
想像力にも感嘆しましたが、
今回の絵本もなかなかの面白さ、奥深さです。
亡くなったおじいちゃんが残していた、
「このあとどうしちゃおう」ノート。
それを孫が読んでいきます。
「死んだあと」に対するおじいちゃんの想像力と
自由な発想(死んだからこその)に、ぷぷぷと笑えます。
そして、じん、と伝わるものがあります。
さいごの展開もよくて、
死について考えることは、生について考えること、
というメッセージです。
付録のインタビューで著者は、
「人は死の間際になればなるほど、
死について語れない」
「健康で元気なときに、もっとカジュアルに
死について話ができていたら」
と、自身の経験からの問題意識を
語られていて、とても共感しました。