フィールドワーク2日目(14日)は嘉数高台からスタート。
沖縄戦での激戦地でもあります。
米軍普天間基地を眺望。
オスプレイが静かに並べられていた。
先月墜落事故を起こしながら、またたく間に飛行と訓練を再開した米軍。
もの言えぬ日本政府。矛盾の集中点。
そして沖縄国際大学の普天間基地所属米軍ヘリ墜落(2004年8月)現場跡に。
墜落直後から米軍に「制圧 」された現場。
日米地位協定は占領期と変わらない米軍特権の数々を70年以上たった今も継続。
生活の隣に基地や危険な軍隊がある沖縄。
基地をなくしたいという沖縄の声は、ごくごく当たり前の、
最低限の要求ではないだろうか。
つづいて、基地外米軍住宅が集中する地域を見学。
その後、米軍の空軍基地である嘉手納基地へ。展望台から基地を眺める。
ガイドさんが「成田空港の倍の面積という広大さ」と
説明されていたので岡山空港ではどうだろうと調べたら
岡山空港(駐車場ふくめ)の約10倍の巨大さでした。
さらに空も嘉手納ラプコンという米軍優先の空域に
沖縄本島はすっぽりおおわれています。沖縄の土地を返してほしい。
沖縄の空も海も返してほしい、と思います。
さらに北上し、名護市辺野古へ。
新基地建設に反対する座り込み行動4654日目。
キャンプシュワブゲート前も923日目。
毎日毎日毎日…。このような平和運動は世界に例がないだろう。
しかしこの「長さ」は、誇れるものではない。
基地に固執しあらゆる手段で強行しようとする権力を
とめられない本土のたたかいの非力さでもあると思う。
ゲート前では、沖縄民医連の瀬長和男さん(県統一連事務局長)から
現在の工事の状況や座り込みのたたかいの意味について説明を受けました。
この日は最後に、沖縄北部、東村の高江へ。
米軍オスプレイが離発着訓練を行うヘリパッドは
残る4つがほぼ出来上がってしまった。
ゲート前もかなり静かな状況に。悔しい。
座り込みのテント当番がたまたま現地高江に住んでいる方で、
高江が好きで移住してきたこと、なぜ座り込みを始めたのか、
昨年の国による暴力的排除のこと、
オスプレイが自宅の上も飛ぶこと、など、
住んでいる方でないと語れないことや気持ちをうかがうことができました。
そしてテントにおられた3人のうちのお一人が
プロ写真家の森住卓さんで、ゼミの集合写真を森住さんに
撮ってもらえるというオマケつき。さまざまな偶然に感謝(*_*)
2日目夜も懇親会。
この日のフィールドワークは、沖縄の自然や魅力が壊されるという
角度から基地問題をとらえた感想があり、
大事であたりまえの視点だと感じる。
また、きのうの沖縄戦フィールドワークは
かなり気持ちが重たくなったと。
「思い出したりして寝るのに苦労しました」というゼミ生も。
ひるがえって自分はどうだろうかと自問する。
懇親会でのその他の話題は、職場のこと、働き方、お酒、
などなどなどなど。
沖縄2日目で、食事も行動もつねに一緒に。
ゼミ生の距離感はまたぐいっと縮まったように思う。