〈ミヒャエル・エンデ『モモ』岩波少年文庫、訳者あとがきより〉
「『時間がない』、『ひまがない』ーこういうことばを
わたしたちは毎日聞き、じぶんでも口にします。いそがし
いおとなばかりではありません。子どもたちまでそうなの
です。けれど、これほど足りなくなってしまった『時間』
とは、いったいなになのでしょうか? 機械的にはかるこ
とのできる時間が問題なのではありますまい。そうではな
くて、人間の心のうちの時間、人間が人間らしく生きるこ
とを可能にする時間、そういう時間がわたしたちからだん
だんと失われてきたようなのです。このとらえどころのな
い謎のような時間というものが、このふしぎなモモの物語
の中心テーマなのです」(401P)
この、とらえどころのない謎のような時間というものが、
91期岡山労働学校のテーマなのです…! 明日から!