はい。今夜が91期岡山労働学校のスタートでした。
そして、休む間もなく名古屋に移動です。
明日の9時から東京の某所で講師仕事のため、
朝出発では間にあわず、とりえあず今夜中に名古屋まで移動し、
駅近くのホテルに宿泊して
早朝にまた東京へ移動するという強行スケジュール。
ということで、労働学校のようすは後日アップするとして、
ミニ第1講義のレジュメだけ紹介。
表題は「時間をどう使う?―時間の主権」でした。以下。
はじめに:ミヒャエル・エンデ『モモ』岩波少年文庫、より
「とてもとてもふしぎな、それでいてきわめて日常的な
ひとつの秘密があります。すべての人間はそれにかかわ
りあい、それをよく知っていますが、そのことを考えて
みる人はほとんどいません。たいていの人はその分けま
えをもらうだけであって、それをいっこうにふしぎと思
わないのです。この秘密とは―それは時間です」(83P)
1。時間ってなんだろう(哲学の問い)
◇時間について確認できること
*時間のなかで存在している(意識するしないにかぎらず)
*時間を認識しながら生活(認識の仕方やつきあい方は時代によって変化)
*過去と未来とのつながり(とくに人間の場合)。現在とは何か?
*自分の手持ち時間(寿命)は限られている
◇時間主権―自分の手持ち時間を、自分の使いたいように使える
「『豊かに生きる』には、いろいろな意味づけ、内容がある
だろう。私は、『豊かさ』を決めるカギの一つは、『時間を
使う』か『時間に使われるか』にあると思っている。…どう
やったら時間をアゴで使えるようになれるかをいつも考えつ
づけている」
(中沢正夫『「死」の育て方』情報センター出版局、1991年)
*「時間に使われる」とは、どんな時間だろう
*「時間を使う」とは、どんな時間だろう
【問い:「あなたに1年という時間をプレゼントします」と
言われたら何をしたい?】
◇でも、「時間がない!!」という人は多い。なぜだろう。
それを探る学びでもある。
「人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんできめなくて
はならない・・・。だから時間をぬすまれないように守ること
だって、じぶんでやらなくてはいけない」(『モモ』236P)
2。労働学校って?
◇平日の晩に、まじめなことをまじめに楽しく学ぶ場所。
◇参加すること自体が「たいへん」―平日の夜。時間! 体力と気力も。
◇講義+グループ討論。学んだことが、さらに討論で広がりや深まりをもつ。
◇それぞれのバックボーンや仕事・生活が違うので、受けとめ方も違う
◇異職種、異世代交流はおもしろい
◇学ぶっておもしろいな、大事だな、を感じる。広げるきっかけに。
◇ぜひ知りあい、友人、職場の仲間も誘いあってご参加を。
【今期の労働学校に期待することは何ですか?】