長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

ソワニエでももみの木でも「ものの見方」

火曜日(23日)の午後は、
ソワニエ看護専門学校での「ものの見方・考え方」第4講義。
絵本『わたし』を読みながら、
多様な「顔」(属性や役割)をもつのが人間であることを確認。
医療者には患者の医療者向けの顔だけでなく、
生活に根差したその人のさまざまな顔や役割(生き方)への
視点が求められると提起。

そして夜は岡山市内にある
もみの木保育園の「夜の学校」(職員学習会)。12名参加。
4年ぶりの通年学習会で、お久しぶりのみなさんもいましたが、
初めましての若い保育士さんのほうが多く、新鮮でした。

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昨年4月に新しく認可保育園となり
オープンした園舎はやはり素晴らしく、
広大な園庭にはもみの木らしく手作りプールも。
この豊かな「器」をさらに生かすためにも、
保育従事者の実践が問われますなあ。

通年学習のテーマはやはり「ものの見方・考え方」。
この日はさわりの話でしたが、
みなさん新鮮な学びだったようで、良い議論になりました。
これからが楽しみです。

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以下何人かの感想文です。

■一番は「ものの見方」に必要な姿勢の4つが大切で、
私自身心にとめて生活していきたいと改めて思いました。
また、人間は暇、ゆとりがないと発展しないという
ことをきいて、立ちどまって考える、原因は何かを
考えること、心にゆとりをもつことが日々の生活にも
表れるていくのだなと思いました。子どもの表面を
みるのももちろんだけど、背景をみること、原因は
何だろうと考えるクセをつけていきたいと思います。
今日はありがとうございました。

■今日はじめて長久さんのお話を聞いて、さわりだけと
言ってもとても不思議な感じがしました。哲学的な面
から考えることは今までの生活にほとんどなく、
流れに身をまかせてなんとなくきてしまっていたところも
多いと思いました。他の人の感想をきいていても分から
ないこともあって、知らないことが多いとそれだけで
おっくうになってしまう自分がいました。これから少し
ずつ知っていけたら自分も変わっていけるかなと思いました。

■「長時間労働でつらい」「給料が安い」「病気がち」
「生活が苦しい」など自己責任になりがち、考えがち
だけど、そこに「なぜ? この苦しさはどこから?」と
考えていくことが、自分たちの社会を変えていくきっか
けになるなと思いました。生きていくうえで「なぜ?」
と思うくせをつけていくことの大切さを感じました。
私も議論すること、集団の中で意見を言うことは苦手
です。でも問題は自分の中だけでは解決しない、外に
出していくことをしていきたいと思います。