長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

『NGO運営の基礎知識』より メモ

『NGO運営の基礎知識』
(POWER~市民の力/A SEED JAPAN共編、アルク、1998年)
より、自分用のメモです。

■「ノウハウなどは、人に教えてもらって身につく
もんじゃない。自分の経験の中で、おのずと体得
するもんだ」という“経験至上主義”の人も多くいま
す。確かに仕事や活動のなかで鍛えられていく
OJT(On the Job Training)も重要ですが、それだ
けでは不十分です。企業でも、決してOJTだけで
人材育成しているわけではありません。最初に新人
研修をして、時折研修セミナーも行い、そして書店
に数多く並ぶビジネス書などで勉強したりしながら、
実地の経験を積んで一人前の企業人になっていくわ
けです。同様に、市民団体においても、経験だけで
なく、自分たちの能力を向上するような研修やノウ
ハウ本が必要です。(16P)

■団体が活気づき、社会を変える影響力を持つには、
多くの人の力が必要です。比較的大きな団体でも、
その活動がペースを落とさずに継続的におこなわれ
るためには、絶えず新しい人が加入していくことが
必要となってきます。
 つまり、さまざまな人が集まることによって、そ
の団体の活動の場が広がるのです。ということは、
「新メンバーのリクルートメント方法」がきちんと
団体内にあるかどうかが、その団体の長期的な活動
の成否に関係してくると言えます。(42P)

■会議の進行・資金調達・ニュースレター発行・イ
ベント運営・・・例をあげるまでもなく、団体を運営
し活動を進めるためには、このガイドブックに掲載
しているようなさまざまなノウハウが必要です。
 新人メンバーがこれらのすべてのノウハウを持っ
ているとは限りません。特に世代交代の激しい学生
団体などでは、ノウハウがないために活動の停滞も
心配されるところです。
 まず、これらのノウハウを新人に教える(継承す
る)ことから始めましょう。そして、新人に伝えて
いくべきノウハウ(活動・組織の実績)を整理して、
日頃からしっかりと保存(蓄積)していくことも、
団体としてしなければならないことです。これらノ
ウハウを文章化してマニュアルをつくるのも有効な
手段でしょう。特に学生団体で長期的な活動を行う
場合には、必要不可欠です。
 「蓄積」と「継承」、この積み重ねが団体運営の
になります。(69P)

■活動は長期にわたるものです。リーダーシップを
発揮する後継者を育成していかないと、団体や活動
は先細りになっていきます。
 活動の中でリーダシップを養いましょう。そのた
めには、役割分担して大勢の人が活動を経験するこ
とが必要です。一部の人や専門家だけが関わるよう
な解決策は、リーダーシップを養える解決策とはい
えないでしょう。(97P)

■皆さんは、目標達成までのプランづくりはしっか
りできていますか? 目標達成に向けて、長期的(か
つ総合的)に立てられた計画のことを、「戦略」と
いいます。この戦略がしっかり立てられていなけれ
ば、なかなか目標達成はできません