りくに起こされる。
ときどきではない。毎日である。
昨夜は何もなかったので、
20時過ぎには布団に入る。
23時、1時半、と起こされた。
5時間半寝たからいっか、とそのまま起きて
こんな文章を書いている。
お腹がすくと、彼はやってくる。
枕元にきて、爪をちょっと立て、
私の頭をつつく。
「痛てっ」となって目が覚める。
抵抗してまだ寝ようとすると、何回も爪ちょい攻撃にあう。
「痛さ」は絶妙な手加減で、りくの優しささえ感じてしまう。
憎めない。賢い猫である。
いま読んでいるのは、
佐々涼子さんのエッセイ本『夜明けを待つ』。
「死」と向き合う、真摯な言葉に背筋が伸びる。
2時35分、山陽新聞が届いた。
活字を読みながら、今日も夜明けを待つ。