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長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

岡山民医連第1回平和ゼミナールおわる(まとめの記録)

学習会

岡山県民医連の社保平和委員会の責任のもと取り組まれた
「第1回平和ゼミナール」が昨日(19日)の卒業発表をもって
全カリキュラムを終了しました。

 

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きのうの卒業発表のようす。

 

私は、講師の役割ふくめ、

企画内容の検討段階から関わって学びをサポートして

ほしいとの依頼のもと、1年間学びをともにし、

ゼミ生のみなさんと関わってきた取り組みでした。

 

きのうの卒業発表は、

各自が苦労しながら8分間の個人発表として

まとめたものを披露。力作が多かったです。

 

たとえば、ふだんまったく本を読まないという看護師さん。

卒業発表に向けて独習したそう。

 

夜勤明けに図書館に行って沖縄の本を何冊も読んで、

たった8分の発表のなかに沖縄の歴史を凝縮して

自らの問題として語りました。いや、ほんとにびっくりしました。

 

また、このゼミではまったく学ばなかった沖縄北部の

沖縄戦について自分で本を読んで調べ、発表したリハビリの青年。

 

各自がこのゼミで学び討論したことを受け、

さらなる自己学習もしながら、

自分の頭と言葉でしっかりと発表していました。

 

 

「学び続けることの大切さ」

「多くの人と語りあう」

「理想と目的を追求し続ける国であってほしい」

「積極的に学習会や講演会に参加する」

「自分の言葉で憲法を語れるようにする」

「声をあげることに抵抗感をもたない」

「現実から目をそむけない」

「沖縄の現状を自分に置き換えて考え、知らない人に発信していく」

「自分たちだけ平和でいいのか」

「事実を風化させない、ねじまげない」

「問題を共有する」

「自分に戦争体験はなくても、後世に語りつぐ」

「私たちにできる活動を積極的に行なう」

「今まで知ろうとしていなかった自分を恥ずかしく思った」

「はじめて沖縄戦の証言を読んだ」

「学習を通じて平和や世界情勢について関心をもつことができた」

 

などの言葉が、それぞれから語られました。

 

 

こういう言葉がまじりあう場って、すてきですね。

人間の成長って、まぶしいですね。

 

 

 

さて、あらためて、この平和ゼミの

目的やカリキュラムを確認しておきたいと思います。

 

目的①

同世代の小集団による継続的な学習を通じて、

平和についての知識と経験を積む。

 

目的②

平和について更なる関心を持ってもらい、

平和の発信者・平和活動の担い手を育成する。

 

対象:平和問題に関心のある20歳~30歳代の青年職員(職種不問)

参加者:各事業所、県連ふくめ、15名が参加。

 

 

【カリキュラム】

6月29日(土) 開校式/記念講演

*講師:朝日新聞記者・ジャーナリストの伊藤千尋氏

*事前学習:『シネ・フロント』No.385伊藤千尋論文を読んで参加

*世界の大きな流れとたたかい、日本国憲法について

 

7月25日(水) 人権・憲法について講義

*講師:岡山県労働者学習協会の長久啓太氏

*人権を蹂躙する一番のものは戦争であるということを学ぶ。

*事前学習:『機関紙と宣伝』2005年12月伊藤真論文を読んで参加

 

8月 お休み

*夏休みの課題:長久氏に課題を出して頂き個人学習をする。

*以下の3冊の中から選択し独習。9月に発表する。

・『それぞれの「戦争論」』川田忠明、唯学書房、2005年

・『「慰安婦」と出会った女子大生たち』

神戸女学院大学石川康宏ゼミナール、新日本出版、2006年

・『戦争への想像力-いのちを語りつぐ若者たち』

小森陽一監修、2008年、新日本出版

 

9月25日(水)  夏休み独習課題学習の発表

*各自が読んできた文献から何を学び考えたか発表しあう

 

10月26日(土) 奈義町日本原駐屯地フィールドワーク

*自衛隊、その訓練のことについて学び実際に現地に行く

*ガイド:奈義町議の森藤さん

*事前学習:『災害派遣と「軍隊」の狭間で-戦う自衛隊の人づくり』

布施祐仁、かもがわ出版、を読んで参加

 

11月20日(水)  沖縄フィールドワーク事前学習

*ミニ講義「沖縄戦と沖縄の戦後史―基本的知識として」

 講師:岡山県労働者学習協会の長久啓太氏

*映像学習「標的の村」(30分)

 

12月13日(金)~15日(日) 沖縄フィールドワーク

*米軍基地問題、高江・辺野古のたたかい、沖縄戦戦跡から学ぶ

*ガイド:沖縄民医連の山田さん

 

1月22日(水)  沖縄フィールドワークふりかえり

*沖縄情勢ミニ報告(九鬼実行委員長)

*沖縄の3日間で学んだことをふりかえり討論・交流

 

2月19日(水)  1年間のふりかえりとニュースづくり

*1年間のゼミでの学びの振り返りと自分の変化

*グループごとにニュースづくり、発表

 

3月19日(水) 卒業個人発表&卒業式

*ひとり8分間での卒業発表(テーマ設定自由)

 

 

■3月末までに卒業論文(各自3000字以上)提出し、

卒論集としてまとめる

 

 

以上。

 

 

 

カリキュラムと運営で心がけたのは、

学ぶ対象にたいしての「事前学習」をきちんと

位置づけて、問題意識をもって参加してもらうこと。

そして学んだことを「ふりかえり」「討論する」こと。

感想文や事前レポートなど、「書いて」もらう機会を多くとったこと。

シンプルですが、こうしたことを大事にすれば、

必ず学びは深まります。交流も。

 

参加したゼミ生にとっては、日常業務もあるなかでの

さまざまな「課題」だったわけで、

たいへんだったとは思いますが、

これだけのことをゼミ生に求めたからこそ、

多くの変化を生み出せた平和ゼミナールになったのだと思います。

 

そして、企画段階から準備・運営に関わった

3人の若手職員のがんばりは、特筆すべきものでした。

中心メンバーがしっかりしていたので、

全体の交流や学びもよりよいものができたと思います。

ぼくは必要なときにだけ、サポートするという感じでした、はい。

 

 

ともかく、昨年6月からはじまったゼミナール、

おわりました。

ほんとうにおつかれさまでした☆

 

 

 

そして!!!!

この第1回平和ゼミナールの有志が企画・準備し、

映画『標的の村』の自主上映会をすることになりました。

 

7月6日(日)になる予定です。午前と午後の2回上映予定。

現地、高江の方もお呼びすることも検討しています。

詳細決まれば、またお知らせします。

 

 

きのうで、ゼミ自体は終わりましたが、

次の歩みをはじめています。ぼくもしっかり伴走します。