長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

92期岡山労働学校がスタート!

はい。そうなんです。1年以上ぶりの労働学校でした。
まずは、参加者の感想をいくつかご紹介します。

f:id:benkaku:20181004194725j:plain

■交流の中から講義内容が決まっていくのが新しい
スタイルで、より主体的に参加できるし参加者に
とってより充実したものになると学んだ。これから
が楽しみです。

■今日は自分たちで考える時間がたくさんありまし
たが、それが良かったです。他の人の意見を聞くって
とってもためになります。

■はじめからグループ交流なのが新鮮でした。自由な
問いや対話を重視する方向に、わくわくを感じた。

■若い人たちが積極的に意見を言い合うふんい気が
素敵です。

■意見交換ですすめていくタイプの授業というのが
新鮮でした。より、頭に入りそうです。

■今回の労働学校は自由な感じ(講義っぽい講義をしない)
と聞いて、楽しそうだなと感じました。話を聞いて
知識をつけるだけでなく、問いを投げられてみんなで
話しあう学習の方がみんなで頭を使いあって良い
学びができそうに感じました。

■交流の中から講義の方向性を見出そうとすることが
今までの労働学校のスタイルと違うと思いました。

■今回はじめての参加で、様々な今を生きている人と
交流ができてよかったです。自分の中の世界から
少し広がった感じがしました。

■交流がたくさんできて良かった。いろいろな考え方
はあるが共通しているものも結構あった。しゃべれる
のが良い。

■自分の頭で考えるのは大変面白いです。これからの
講義の面白さが、今日の1回で感じられました。ぜひ
続けて来たい!


・・・そうなんです。
92期岡山労働学校「職場を変える・哲学教室」は、
これまでの労働学校の伝統を踏襲しつつ、
大胆に学びのスタイルを変えるチャレンジの2か月間に。
講義主体から、参加者の問いや対話を大事にする「学びの場」です。

もちろんそれぞれのスタイルには一長一短あるので、
「これが正解」とは簡単には言えません。
目的別に学習会のあり方を変えていくことが大事です。

幸いに、参加者にはとても好評で、
今後が楽しみなスタートになりました。

92期は、募集活動にさくエネルギーが従来の半分以下、
いや3分の1ぐらいだったかもしれません。
それでも、昨夜の1回目には、若い人中心に17名の
参加がありました。
募集にもっと時間を使うことができたら、もっともっと
たくさんの人で学びあえるのにな・・・と悔しさも。

でも参加してくれた人たちから、
また学びのつながりが広がっていく力になればと思います。
「楽しい!」を実感してもらえましたから。

f:id:benkaku:20181004195144j:plain
きのうは、最初からグループ分けをした配置で
座ってもらいました。
1回目なので、人数は8人と9人という多めで。
いろんな人と知りあうのが大事な初回なので。

冒頭、岡山県学習協の鷲尾副会長からの
主催者あいさつがあり、『職場を変える秘密のレシピ47』を
紹介されながら、より良き職場をつくるための学びの力に
期待しているというメッセージが送られました。

そして前半は、まずグループ交流。
自己紹介やら労働学校に期待することやら、
最近職場であった「嬉しかったこと」もしくは「悲しかったこと」
を交流し、空気がなごみました。

その後、ミニ第1講義「なぜ職場を変えるのか」(講師長久)。

今期の労働学校には「決まった型」がないこと、
みなさん自身が問いをもち、課題をみつけ、
交流することを大事にしたいこと。
「哲学」とはそもそも自由な問いや対話から生まれて
きたものであり、労働学校をそういう場にしていきたい、
と説明しました。

次に「そもそも職場とは」の定義を確認したあと、
最初の問いかけ、
「なぜ私たちは職場に行くのだろう」が投げかけられました。

具体的には、
職場で「得ているもの」と「失っているもの」
を自分でどんどん想起して、
ワード(単語)として付箋に書き込んでいく。
それをグループで交流しました。

f:id:benkaku:20181004192348j:plain

交流中。

f:id:benkaku:20181004193142j:plain

さらに、各グループで出たワードをホワイトボードに
書き写してもらいました。

f:id:benkaku:20181004194656j:plain

得ていることで一番多かったのは、やはり「お金」。
失っているものの筆頭は「時間」でした。

その後、「価値観交流」ということで、
このホワイトボードに書かれたワードのなかから、
「得るもので自分が大事にしたい3つ」
「自分が失いたくないもの3つ」
をそれぞれ選んでもらい、グループで交流しました。

これは想像どおり、人によってチョイスする
ワードが違い、その人が何を大事に考えているのか、
異なる価値観との交流という意味をもちました。

そして最後に、
このワークショップもふまえ、
「いま自分のなかにある『問い』」
「今期の労働学校で深めあいたいテーマ」
を1人ずつ出してもらいました。
これも、それぞれの状況や問題意識が反映されていて、
面白かったです。

これらの声や意見をふまえて、
これからの講義や問題提起を組み立てていく、
という説明を最後にしました。


あっという間に終了。
今期から終了時刻も従来の21時から20時半にしました。
シャープになっていい感じです。
でも、これぞ労働学校という、わくわくの2時間でした。

11月29日まで、毎週木曜日開催です。