長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

【再掲】学習運動・中国ブロック学習交流集会

あなたの知らない「広島」を学ぶ2日間。
「学習運動・中国ブロック学習交流集会」に参加しませんか。
日帰りもOKです。

■日時:6月2~3日(土・日)
■集合場所:追悼平和記念館(平和公園内)
■内容:軍都「廣島」と「ヒロシマ」~広島の2つの顔について考える。
   フィールドワークと哲学講座。
■宿泊:神田山荘(広島市東区牛田新町)
■参加費:1万1000円(宿泊代・資料代)、日帰り参加の場合は1日1000円。

≪6月3日―1日目≫
13時~受付・開会。
14時~フィールドワーク(平和公園・広島城)。
案内は大中伸一さん(広島被団協事務局次長)と
清水章宏さん(広島労学協理事)。
17時~神田山荘にて講義「軍都広島①」(清水章宏さん)。
18時半~夕食・交流。

≪6月3日―2日目≫
9時~講義「軍都広島②」(橋本正和さん・広島県労学協理事)。
10時~哲学講座「弁証法のはなし」(高村よしあつさん・広島県労学協常任理事)
11時~感想交流。
12時閉会・解散。

*広島までの移動は車で乗りあわせて、と考えています。ご相談ください。

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「手は持ち主に愛されて幸せ者だ」

ちょっと前になりましたが、8日午後は、
ソワニエ看護専門学校の今年度3回目の授業でした。

「自分の手について」というテーマ。
前回授業で「自分の手にメッセージを書いて発表」という課題を
出しました(300字~500字程度)。
内容は自由。書き方も自由。
手にまつわるエピソード、どう使ってきたか、苦い思い出、感謝、
これからどう自分の手をつかいたいか、叱咤激励・・・。

そしてこの日、発表。
例年同様に、素晴らしい発表続出でした。

その後、絵本『ハルばあちゃんの手』を紹介。
手に、その人の人生が凝縮され表現されること。

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さらに、私の相方のことも話し、
「障害や病気で手が使えない人もいるけど、人間は、
他のたくさんの人の手が、その人の生活を支え、
その人らしい生活を保つために役立てることができる」
とも。

看護師として、手をどう使うのか、
それは「自分はどんな人間か」を問うことになる、
ということを考えてほしい授業です。


以下、学生さんの感想文の一部を紹介します。

■みんなの手についてのエピソードがおもしろく、
この人はこんな苦労したんだなとか思う人もいま
した。たのしかったです。

■手から、その人の人生が表れるというのが、今日
よくわかった。手をひとつとってみても、今まで、
手を使って何をしてきたか・・・エピソードが多々あ
る。良いことに使っていきたい。

■人として生活していくうえで、改めて手は大切だ
なと感じました。ケガや病気でその大切な手を使う
ことができない人のためにも、人を想って行動でき
る、手をさしのべることができるようになりたい!!
皆の発表に良いしげきを貰いました!!

■とても良かったとおもう。おもしろかった。

■みんなの意外な一面が知れておもしろかった。

■『手』という体の部位に44名それぞれのストー
リーや思い、考え方があり非常におもしろいと感じ
た。

■手についてよくよく考えてみると、ありがとうと
か感謝の気持ちではなく、人を傷つけてしまった後
悔の思いが強くあるのに気付きました。そして自分
の手をいたわりたいという気持ちより、他人の手を
いたわりたい気持ちしかないことに、みんなの手紙
をきいて気付きました。もっと気楽に生きよう。自
分をみとめてあげなきゃと思いました。明るく生き
よう。私は自分に対する視野が狭いと気付きました。

■みんな、手について真剣に向き合っていて感心しま
した。また聞いていて、さらに考えさせられました。
手について思うことは人それぞれ違うんだと思ったけ
ど、大切に使おうとしていることは同じでした。手は
持ち主に愛されて幸せ者だ。

■みんなの手の手紙を聞いてとても感動した。みんな
の手への気持ちはいろいろあるが、感謝が多いよう
に感じた。いつか自分の手も人を支えられる手にな
りたいと思う。

■みんなの手紙を聞いて、1人1人が内容など違って
いて、聞いていて楽しかったです。でも一致すること
も多くあり、やっぱり手はすごく大切だなと思いまし
た。

■手の話は人の人生の話だと聞いているうちに思いま
した。

■みんなの発表を聞いて、みんなの『手』について知
るということは、みんなの「人生」や「生活」を知る
ことなのだなと思った。普段はなかなか知ることが出
来ないみんなのことを、たくさん知ることができて、
良かったです。

『タクシー運転手』観賞

昨日は「自分のための休日」をとり、神戸の三ノ宮へ。
画『タクシー運転手』観賞。

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なんと、今年初映画館!(時間がとりづらかった)

舞台は韓国の1980年、光州事件。
現地で起きていることを伝えようとするドイツ人記者と
ソウルのいい加減だけど心優しいタクシー運転手の、
実際にあった話を映画化。実話だから、よけいにすごいです。

自国の現代史に向きあい、告発し、
政とのたたかいを温かい民衆の連帯の視点で描いています。
光州事件の様子を映画を通して知る。
韓国では1200万人が観たのだとか。

日本映画界との差は開くばかりです。
韓国社会の成熟度が、本当にうらやましい。

ちなみに、岡山では
6月に上映館があります。ぜひ!



青森旅・前半(5月1日~3日)

5月1日~6日まで、
「行けるときに行っとこうツアー2018 第2弾in青森」に。
昨年に引き続き、大好きな青森でGWを過ごしました。

今年は天気がイマイチの予報でしたが、
なんとかそれなりの天気になり、充実の旅に。
相方がALSと診断されてから、一緒の旅はちょうど10回目です。
とりあえず、前半3日間の写真いくつかとコメントです。

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今年も、伊丹空港まで車で行き、そこから青森便に乗り込みました。
車いすや人口呼吸機なども持ち込まないといけませんが、
何度も飛行機利用しているので、こちらは慣れたものです。
スムーズにいきました。

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桜並木を歩く相方と妹さん、めいっこさん。
この旅最初に行ったのは、岩木山のふもと。
青森空港から合流してくれた、地元の友人が案内してくれたスポット。
桜がまだ満開でした。

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大きな水芭蕉が咲いているところにも。すごくすごく良かった。
1日目から好スタート!


2日目午前は、昨年に引き続き弘前城に。

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さすがにソメイヨシノは葉桜。

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花いかだの時期も終わってしまいましたが、
本丸付近のシダレザクラなどはまだまだ見頃でした(^_^)
人も多すぎず、ゆったりまわれました。

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午後は、五所川原へ。
ぼくも初めての、たちねぷたの館。

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圧巻!! 勇壮!
ねぷたの大きさ(高さ23メートル)に圧倒されました。
こんなに巨大とは。ぜひ1度、祭本番にも来てみたいです。

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そして食べられそうになる。なんとか生きて帰れました。

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前半、2連泊したお宿は、昨年も泊まったお気に入りの場所。
落ち着く雰囲気と温泉でまったり。

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料理はやっぱり最高。
相方の妹さんとめいっこさんも、青森の美味に衝撃の連続。
また青森ファンを増やしてしまいました。

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青森での移動はすべてレンタカーです。
ウェルキャブ車のハイエース。移乗が簡単。

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3日目午前中は、青森県立美術館へ。
ぼくら夫婦と友人は来たことがあるので、
妹さんとめいっこさんのみ観賞。ぼくらはカフェでまったり。

このあと、
この旅唯一にして最大級のハプニングが。
この日合流予定だった京都の友人の飛行機が
青森上空まで来ながら濃霧のため伊丹空港引き返し。

さらにこの日帰る予定だった妹さんとめいっこさんの便も欠航。
京都の友人は次の日の朝の便でふたたび来ることに。
妹さんとめいっこさんは青森でもう1泊することに。
こんなこともあるんですね。

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気を取り直し、五所川原の回転寿司で
リンゴとバジルの乗った生ハム寿司を食らう。

そしてこの日のお宿は鯵ヶ沢温泉。

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お部屋も広くて使いやすくよかったのですが、
なんとこの日、奇跡的に夕陽が見れました。

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ハプニングのあった3日目も、なんだかんだいって良き1日に。
素晴らしい旅が続きます。

ひめは今日も旅に出る(3)

相方の「民医連新聞」連載エッセイ3回目です。
わかる人にはわかるタイトルにしてみました。

先日、4月連載ぶんの感想が編集部から届きました。
とても好評のようです。
全国の、いろんな方が読んでくれていると思うと、
とても励みになります。ありがとうございます。

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わくわく続きです。

愛知県労連の「わくわく講座2018あいち開講式」で講演します。
6月30日(土)13時半~16時。
会場は労働会館本館2階。
開講式はどなたでも参加できるみたいです。

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・・・そして偶然ですが、
翌日(7/1)は福岡県労連の同じく「わくわく講座開講式」で講演します。
わくわく続き。
わくわくしてもらえる話ができたらイイナ!

大阪の役員セミナーで「生活のゆとりと労働組合」

4月28日(土)の午後から、翌29日の午前中までは、
大阪労連・関西勤労者教育協会/主催、
第16回役員セミナーでの講師仕事でした。神戸市の北のほうでした。

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1泊2日での学びと交流をこれだけの規模(90人以上)で
毎年継続して開催しているのはすごいです。
職場を越えての交流がたっぷりできるのが魅力。

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「生活のゆとりと労働組合~仕事・生活の時間、そして私の時間」
というテーマで80分講演しました。29日にも30分の補講。

そして講義を受けての分散会、というオーソドックスな形。
もうちょっと分散会の人数を小分けにしてもいいのでは?
とも感じました。

ぼくの話の受けとめもそれぞれ。日々勉強です。
いずれにせよ、準備や募集にがんばられたみなさんに感謝です。
ありがとうございました。

偏愛交流で盛り上がった中四国パート部会交流会

4月28日(土)の午前中は、
生協労連の中四国パート部会学習交流会にて講師仕事。

前半、労働学校でいつもやる「偏愛自己紹介交流」を。
40人でやると、カオス感高まります…!

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その後、労働者も生活者、尊厳について、
労働者の個々の力を集める技術とトレーニングを、という内容。

以下、講義の概要をご紹介。


一。本日のポイント
 *「たたかう力量アップを目指すための学習会」(案内文より)。さて。
 ①「偏愛自己紹介交流」をしてみよう
 ②人権感覚を研ぎすませよう
 ③具体的な課題を具体的に解決するために

二。偏愛自己紹介交流をしてみよう
 
◇お手元の偏愛マップに記入してください。
 ◇できるだけ、知らない人と交流しましょう。

三。すべての労働者に、人間の尊厳がある。生活をもった個人。
 
1。人間の尊厳とは

   「人間を非人間的に扱ってはならないこと、人間としてふさ
   わしい扱いをすべきことを意味する」
   (高橋和之『立憲主義と日本国憲法 第3版』有斐閣、2013年)

   「何人も、労働するものは、自己および自己の家族に対して
   人間の尊厳に値する生活を保障し、かつ、必要な場合には、
   他の社会的保護の手段によって補足される公正かつ有利な報
   酬をうける権利を有する」(世界人権宣言23条)

 2。人生の時間は、誰もが平等
  ◇雇われて働く人の共通点―自分の生活時間を切り売りして販売。
   使用者に使わせている。
  ◇時間は有限。1日24時間。1年365日。平均で80数年の寿命。
   *あなたの時間の価値と、私の時間の価値は同じ。生活(人生)
    の価値も同じ。
   *でも雇用形態などで、時間当たりの賃金単価や待遇には大きな
    格差が。これは差別。

 3。それぞれが「得意なこと」「好きなこと」を持っている
   (生活の大変さも)
  ◇生活(人生)は、1人ひとりにとっての「小宇宙」
   ―かけがえのない大切なもの
  ◇さまざまな「顔」をもっている。職場での「顔」はその人の
   ひとつの側面。
  ◇職場の仲間を多面的にとらえよう。労働者も生活者。
   対話の切り口にも。
   *「私にはない力」を他者はもっている。集団は私より賢いし強い。

四。労働組合の活動に、1人ひとりの仲間の力を集める
 
1。トレーニングの機会をつくろう
  ◇学校で教えてくれない、活動の技術―労働組合はみな初心者
   *会議の進め方、人の誘い方、団体交渉の仕方、チラシや
    ニュースの作り方、学習会の持ち方、方針の作り方、人と
    人をつなげる活動(組織活動)・・・。でも、こうした活動
    のための「訓練機会」がほとんどない。学校教育でそんな
    ことは教えてくれない。
   *活動の前提となる「労働組合の目的への理解」「人権感覚」
    「労働法の知識」も、みずから学ばなければ、習得する機会
    はほとんどない。私たちはみな活動の「初心者」。
  ◇活動のトレーニングをする場と時間をたくさんつくろう。
  ◇それぞれの「得意なこと」を発揮できるような「引き出し方」
  ◇苦手なことはみんなの力で乗りこえる。簡単ではない。1歩1歩。

 2。『職場を変える秘密のレシピ47』(日本労働弁護団、2018年1月)
   もヒントに
  ◇「相手の力」と「自分たちの力」。相手の力を上回れば要求が前進する。
   *自分たちの力は、大きくなるし、寄せ集めが可能。絵本『スイミー』。
  ◇基本は1対1の対話―仲間の話を聞こう。耳は2つ、口は1つ。
  ◇自信を育てる
   ―無関心や絶望から、力の自覚へ。必ずなにかを勝ち取る構えを。
  ◇リーダーは職場にいる―みなからの信頼厚い仲間を労働組合へ。
  ◇具体的な課題を分析し、具体的な戦略を立てる―議論する時間をつくろう。
  ◇役員請負型の活動がいちばんラク
   ―小さなことでも、仲間に役割をふろう。
  ◇勝つことよりも、負けることのほうが多い
   ―負けからも学び、次の力に。
  ■こうしたことすべて、トレーニングが必要。座学とともに、実践訓練を。

さいごに:「勇気というものは個人のものではなくて、もっと社会的な
     ものかもしれないと思うのです。つまり、仲間がいるからこ
     そ勇気が出てくる」(ノーマ・フィールド)

53回総会。知を力にした取り組みに磨きを。

4月27日(金)の夜は岡山県学習協の53回総会でした。
15名の参加でした。

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昨年度の活動の総括、2018年度の方針と役員案を議論。あ、予算も。
役員体制に大きな変更はありません。

討論では、
職場や地域での活動のたいへんさが語られると同時に、
学習活動を通じて変化をつくりだしてきている経験が語られました。

学習協な運動力量は正直高まっていませんが、
集団の力を私自身が信じ、
知を力にした取り組みに磨きをかけていきたいと思います。

少人数だと楽しさアップ

充実のGWの様子はまたアップするとして、
とりあえず、
今日(7日)は生協労組おかやまのパート部新入組合員研修。

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午前中は3人、午後は欠席もあり1人!の学習会。
でも少人数だと楽しさはアップ。
午前中の3人のうち2人は前職場に労働組合があった方で、
その経験話を聞きながら。

午後の方も、3人のお子さん事情を聞きながら、
教育費がー家事労働がーと、あーだこーだと楽しく。
よい研修会に。

GW突入ですね。ブログも5月7日までお休みです。

今日(27日)の夜は、岡山県学習協の53回総会です。
1年間、先の見通しがつかないなか、
仕事をセーブしながらの活動でした。
不十分さは多々感じていますが、次の節目にむけて、
今夜からまたスタートです。

明日とあさっては、神戸方面で1泊講師仕事。

月曜日(30日)もお休みで、
さらに5月1日~6日までは、
「行けるときに行っとこうツアー2018 第2弾in青森」です。
5泊6日のちょい長い旅行。
大好きな青森を相方と楽しんできます。
サポートしてくれる周りの方にも感謝です。

というわけで、ずっと事務所に出ません。
メールも読みません。

ブログの再開は5月7日になります。

みなさまも、よい休暇をお過ごしください。

つながり、ひろがり、つながっていく。

ひとつの学習会がきっかけで、
次につながり、さらにつながり、ということがあります。

2年前に民医連の中四国の教育担当者の集まりで
「人間発達のできる職場づくり」という講義をしたら、
それがきっかけとなり、
その後同じような講義を各所で10回ぐらいしました。

同様に1年ちょい前、
母親運動のこれも中四国の集まりで
「ジェンダーと働き方」の話をしたら好評で、
この1年間同じような話を各所で。

鳥取の母親大会、愛媛の母親大会、
広島の母親大会(分科会)、働く女性の徳島県集会、
自治労連愛媛県本部女性部、広厚労尾道支部、
さらに今年10月の働く女性の中央集会(分科会)にも。


年に何回も呼んでいただいている県も。
去年は長野民医連に7回講師で行きましたが、
今年も2回予定があります。

大好きな青森にも、ここ4年間で
10回ぐらい行っています(うち1回は旅行)。
今年も講師依頼が2件あります。

最近でいうと、福岡は今年もう3回行って、
さらにあと2回予定があります。

つながりが続くって、ありがたいことです。

つながり、ひろがり、つながっていく。
嬉しい連なりです。