長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

三重での講演の感想文

民医連東海北陸地協・看護後継者育成研修会での
講演(11/28。三重)の感想文が届いたので紹介します。
テーマは「看護への愛と、関係性の質~ともに考え・学びあう」でした。
育成者としての心得、ナイチンゲール、
患者からみた看護などなど、いろいろお話しました。
みなさん積極的な受けとめで、とても嬉しいです。


■仕事をする上での迷ったことの答えを探すきっかけ
になった気がする。(情熱を持って進化し続けること、
民医連医療に確信を持つこと)

■これまで相手にばかり変化(成長)を求めていたと
思う。人は簡単には変化しない、教育する側も看護に
対する思いやあなたに成長して欲しいという強く熱い
思いがなければ、周りはついてこない。もっと自分の
考えを変えたいし、自分が熱い気持ちで語れるような
ものを持ちたいと思った。

■初めて新人の研修担当になってサポートが不安を
感じる中、耳が痛いと感じることもあったが、それが
大切なんだと思った。

■頑張ろうとしている新人、しんどいと思っている新人
のサポートができるよう、どんな新人かどんな状態
なのか気づいてあげる力をつけたいと思った。

■2度目だったがとても新鮮でした。自分の活動を確認
することができよかった。

■看護とは何かを改めて考えさせられた。タメ口であっ
たり、自分の働き方が中心となって患者中心ではないと
ハッと気付かされることが多くあった。

■毎日看護をしている中で、自分はどう会話しているのか?
自分はちゃんとノックをして入っているのか?を振り返る
ことができた。もう少し自分に厳しくしたいと思う。

■患者目線から伝えられた看護師の実像にはハッとさせ
られ反省した。「教える側の情熱」については、私たち
自身が看護師の仕事に誇りを持って楽しく働いている姿を、
1日看護体験の高校生に見せたいと思う。

■ナイチンゲールはやっぱりすごい人だなと思う。看護師
として何が必要か改めて考えさせられた。

■自分が日々成長しようとする努力を持ち続けること、周囲
を巻き込んでいける熱意や行動力がとても重要だと思った。

■看対メンバーと教育担当者と同じ目標に向かって成長し
合うことはとても大変だが育ち合う環境としては理想的。
地道な活動も誰かの「きっかけ」になると信じて継続して
いくことも大切と感じた。

■教える情熱を持つこと、議論しながらできた企画は良い
という話から、どうしていこうか考えるきっかけになった。
新しいことを始めるにはエネルギーがいるが忍耐強く頑張
りたいと思った。

■理念があることが大切。ギャップ(現実)をどう理念に
近づけるのかが大切である。情熱を持って生涯学習して
いくこと、ナイチンゲールの姿勢を改めて学んだのでこの
気持ちを忘れないようにしたい。

■看護師としてハッと気づかされる内容だった。私は何故
この研修に来たのか、この研修から現場に何をフィード
バックできるか考えさせられた。久しぶりに情熱という
言葉を聞いた。私が情熱を持って、持ち続けて後輩に姿を
見せられるようにならなくてはと思った。

■人の見方や自分の考えを振り返ることができた。
生活→自分の裁量が大きいというのが心に残った。自分で
決められる範囲が狭くなるのが入院や疾病だったりする
ことを忘れないようにしたい。

■先生の言葉ひとつひとつが心に響いた。納得できる言葉
が多く見られたことから、自分のふだんの姿を映し出し
ている様で振り返る良い機会になった。ナイチンゲールを
偉大な人と言われる先生に見習って、もう一度ナイチン
ゲールに関する本を読み返してみたいと思った。

■教える側、リーダーシップをとる人がロールモデルに
なる。元気に、熱量をもって教える、魅力的な人間になる、
管理者研修でも言われてきたが最近意識していなかった。
今一度気を引き締めていかないとと思った。

■「人間は人間に影響を受ける」「患者は医療者のために
存在するのではない」など心に響く言葉があった。自分
のあり方を『棚おろし』するきっかけになった。

■仕事が忙しいと患者さんを個人として見ていなかった
かなと思う。患者に寄り添うこととなれなれしくする
ことはちがうこと、自分の働く方を周りは見ていて見本
となる仕事の仕方が大事と思った。

■看護の良さ(精神的に)を感じた。情熱の持ちようで
人に伝えていくことや、仲間や集団の教育力=DANSと
いうことも改めて意義があると感じた。しっかり議論
して交流していくこと、そこから生まれるものは人とし
ての成長だと、長年携わり感じるところです。

■民医連看護とは人権を考えており、その人の生活を
含んだ見方の大切さを再認識できた。訪看がしたくて
民医連に入り自分の看護観はここにあると感じた。
常に学び学生・新人とともに成長していきたい。

■教える側がどれだけ熱量を持っているか、教える事柄
について憧れを持っているか、今の自分がそこまでの
熱量をもって相手に向き合えているのかと振り返りが
できた。きらきら光る背中を見せていられる先輩で
いたいと思った。

■仕事に「慣れ」てしまい立ち止まることを全くして
いなかったこと、流れ作業の中で、まさに患者さんを
切り身の魚のように見ていたと思った。人権と思い
やりは別のものという話にもハッとした。

■教える側の情熱、対象に憧れ続け先行者として輝きを
放ちながら学び続ける情熱が必要という言葉に熱くなった。
「進歩のない組織はもちこたえられない」「働きかけ
ながらも待つ」「量的変化と質的変化」など、なんと
なく感じていたことや、もやっと感じていたことが
自分の中で理解できた。実践してさらに確信にしたいです。

■思いやりと優しさにあふれた講演内容だった。自分の
ことを大切にして、自己肯定感を満たすことで始めて
学生や新人Nsに正面から向き合っていけると思った。
私自身少し悩んでいたが講演を聞いて、自分の考えが
固まっていて前に進めていなかったと気づけた。勇気を
もらえた。

■看護と患者の立場、接遇の大切さを改めて考える機会
になった。教育には熱量が必要ということから、教育だけ
でなく新人募集に対しても自分の言葉は大切だと思った。

■悩みはずっとあるとの言葉に安心した。悩みながら考え
進めていきたい。

■看護師が看護をしていない、切り身として見ている
ということに気づかされ反省する。患者を生活ふくめ
見ることが大事。

■教える側の情熱の大切さ、教える人がやりがいを持って
楽しく仕事をすることで新人に影響を与えていた場面を
思いだし、今足りないものが分かった。自分自身も継続
して学び、スタッフにも学ぶ機会を与える必要があると
思った。

■卒業して数年たったが、これから社会人歴を重ねても
学ぶことが大切だと思った。一気に結果がでないことも
コツコツやっていく。

■民医連をよく理解し現状も把握されている先生で、
私たちに寄り添ったお話でよかった。人権感覚を改めて
研ぎすます、その心を奮い立たせる熱量を蓄える職員を
つくりたい。

■思いやり、人権について改めて考えさせられた。民医連
の大切にしてきたこと、まさに人権ということをもっと
学ぶ機会を持ち、職員として意識を高めていく時だと思った。

■資料の言葉ひとつひとつが心に響いた。場づくりとして
の人的・物的環境調整と、理念に基づく活動が必要と思った。

■民医連の看護を自分が知っていくこと、学ぶことが必要
であると感じた。一人ひとりを「個」として考えていく
ことでお互いを知ることができると思う。忙しい時に一度
立ち止まり考えることで、やるべきことなどの自己課題を
見つけることができる事を学んだ。

■医療者側の常識(日常的な慣れ)が一般的な常識から
外れていて、強者の立場で行動していることを入院患者側
からみた意見として考えさせられた。改めて気づけたことが、
とても良かった。

■情熱とは、こちらが良かれと思っていても受け取る側が
どう思っているか気にして行かなければ行けない。馴れ
馴れしさと接遇について、病棟に戻って見直したいと思った。

■患者を切り身と思っていないつもりでも、本来の生活に
目を向ける意識・努力をきちんとしているかというと
自信がない。話すことの重要性を含め、日々改める姿勢を
もつことで信頼関係につながるのではないかと思う。

■人間は人間に一番影響を受ける、と話されていたが、
本当にその通りだと思う。基本は1対1、育ち合う土壌を
作っていくために自分がしっかり熱量を持って関わって
いきたいと思う。

「リーダー研修講座」報告その1-会場設営ワーク

きのう(15日)は、岡山県学習協主催の
「変革のための・リーダー研修講座」でした。
これから3回に分けて内容を報告していこうと思います。

9:30~17時までの丸1日の企画。
参加は21名(岡山県内17名、大阪2名、福岡2名)でした。
当初申込をしていた人が数名、
もろもろの事情で来れなくなりましたが、20名をこえたので、
ひとまず成功と言っていいと思います(そんなに働きかけしてなかったので)。

9時半過ぎにスタートし、まず研修目的を説明。
その後、自己紹介と参加動機をそれぞれ語っていただきました。

で、最初に行ったのは、会場の設営ワークでした。

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30名定員の2つの部屋の区切りを取っ払って、
広めのスペースの会場でした。
20数名の参加を見込んでいたので、30名定員の片方だけでは手狭で
自由度が狭まるので、全面使用で借りました。

会場は使用前に、それぞれの部屋で机と椅子が配置されていましたが、
今回の研修の形には向かない配置でした
(それは下見の段階で認識していました)。
なので、まず「設営ワークをしよう」と考えたわけです。

それは、「場をつくる意識」を高めてほしかったからです。
貧困問題の活動家だった湯浅誠さんは、
「活動家とは、場をつくる人のこと」 と言われていましたが、
私はそのとおりだと思います。
会議、集会、企画、学習会、団体交渉…。
場をつくり、場を動かし、目的実現のために自分たちを
エンパワーメントする(力をつけあう)のが「場」の意味であり、
その場を目的意識的につくるのがリーダーです。

しかし、どんな場でもよいわけではなく、
あとで問題提起した関係構築を中心に、集まることの効果を
最大限生かせる場づくりをしなければいけません。
人は物理的環境に影響を受けます(感情や意欲、ストレス、関係性)。
工夫のしどころであり、かつ活動の基本技術だと思います。

「チームとなって協働作業を行うには必ず物理的な場所が必要です。
その場所に、自分たちが一番必要とする空間をつくり出さなければ
いけません。これを活動環境(場)のデザインと呼んでいます」
(『チームビルディング―人と人をつなぐ技法』日本経済新聞出版社)

長久の学習運動のなかでの「場づくり」の実践や問題意識も紹介し、
「会場設営ワーク」をしてもらいました。

①まず1人ひとり、どういう会場設計にするかの案を紙に書いてもらいました。
②4グループに分かれて、おたがいの案をシェアしあいます。
③グループ内でいちばんいいと思われた案を選んで、ホワイトボードに書いて
もらい、全体に説明していきます。
④最後、決め方は今思えば微妙でしたが多数決で決めました。

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いろいろな案がでるかな~と思っていましたが、
さすが活動家のあつまりでしたので、選ばれた案は
かなり共通していました。

スクール形式ではなく、4~5グループに分かれて、という形でした。
ただ、「光の加減」「講師の位置をどこにするか」「入口との距離」
「グループの人数を4人にするか5人にするか」「人と人との距離感」など
細かいところで差異がでて、なかなか面白かったです。

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こんな感じの配置になりました。
最初の会場の配置と大きく変わっていると思います。

この「会場設営ワーク」は新鮮で、
参加者の反応も、とても好評でした。以下は感想文より。

■会場づくりでは、日頃考えたことがなかった、知らなかった
目線をもっている人がいて、とても勉強になりました。

■会場の設営から考えるとは思いませんでした。机やイスの
配置にも意味がある。新しい発見がありました。

■机の配置ひとつとっても、それぞれの思いがあり、その
1人ひとりの思いをいかに大切にすることが大切だと思った。

■机の配置が第1ワークということで、最初から主体的に
参加型の研修という雰囲気をつくることができた点でも
良かったと思う。

(つづく)

93期打ち上げ&忘年会

昨夜(13日)は、93期岡山労働学校の有志打ち上げ懇親会。
カリキュラムにはもちろんなく、考えてもいなかったのですが、
受講生のなかから声があがり、すぐさま企画。
お店も、初受講のワカモノが予約してくれたり。

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有志企画なのに20人参加。盛り上がりました。
もっともっと交流したいという熱を感じます。
今期の成功を物語る夜でありました。

みなさんありがとうございました\(^-^)/
来年もよろしくお願いいたします。

例にもれず、忙しい。

12月は例年、忙しい。
今年も例にもれず、という感じ。

ようやく昨日、学習協の会報ができて、
請求書つけて郵送する。
岡山市内の配達は来週。そして怒涛の集金。実務。

あさって15日のリーダー研修講座の準備も佳境。
いやあ、ほんと自分の問題意識の整理になって、
たいへんだけど、楽しい準備。
引き続き、「活動家育成」問題は、大胆なアプローチで
形をどんどんつくっていきたい。

今夜は93期岡山労働学校の有志打ち上げ懇親会。
有志企画なのに、参加者20名。
今期の成功を物語る参加率の高さです。
しっかり関係づくりしよっと。

ジェンダー言葉に反応してしまう。

昨夜、毎日新聞を読んでいて。
この記事に???

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なんべん読んでも意味がわからなかった。
来季は優勝して「矢野監督を男にしたい」と。
男にする…とは??

阪神の藤川球児さんの発言。
女性監督を「女にする」とは絶対言わない。
まあ、藤川投手がそう言ったのは、まだいい。
それを見出しにしてしまった毎日新聞・・・! おい!

思わず相方の食事介助をしていたヘルパーさんに、
「男になるってどういうことだろう?」
「別の言葉で言い換えるとどうなるかな…」とか、
「ジェンダーって知ってる?」という話題に。

いちいちこうしたジェンダー言葉に反応してしまう。

会議のち、両親・姉とディナー。

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きのうの飛行機から。北アルプス(中央から左にかけて)と諏訪湖(右中央)。

月曜日(9日)は東京で学習運動の会議のち、
東海道本線にて茅ケ崎まで。

わが両親と姉と、久しぶりのゆっくりディナーでした。
スペイン料理に舌鼓。
話題は、仕事、体調、祖母、きょうだい、旅行、相方、介護などなど。
楽しい2時間でした。
もう70を超えている両親。もうちょっと頻繁に会いに行かねば、ですね。

そのまま茅ケ崎の東横インに泊まり、久しぶりのひとり外泊。
テレビをつけるも、おもしろそうなものなく、
すぐに消して、ちびちびお酒を飲みながら読書し、早めの就寝。

きのう(10日)朝は7時半頃にホテルを出て、
茅ケ崎駅前のカフェで15日のリーダー研修講座の中身の練り上げ作業。
やっと半分ぐらいできたという感じ。
自分のなかでどんどん整理ができて、楽しい作業でもあります。
参加される方、お楽しみに(まだ参加募集してます)。

羽田空港に向かい、岡山へ飛行機でビュンと。
12時半について、そのまま事務所でお仕事しました。

2日間の移動中に、
『原爆供養塔~忘れられた遺骨の70年』(堀川恵子、文春文庫)を
読み終えました。労作です。また感想書きます。

8時間労働と、ジェンダーと

7日(土曜日)午後は、
岡山市西ふれあいセンターで「まちかどカフェ」という学習会で講師。
さまざまなテーマで定期的に学ばれているそう。

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「誰もが8時間働いて普通に暮らせる社会に」がこの日のテーマ。
参加者は定年された方が多いのですが、
みなさん熱心に聞いて頂き、働いていた頃の話も様々でて有意義でした。

 

8日(日曜日)午後は、
岡山市母親大会で「ジェンダー平等社会へ」の講演。

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私がジェンダーを強く意識しはじめたのは、
20年ぐらい前に学習協の副会長をしていただいていた
故・三宅良子さんとの出会いがあったことから話をはじめました。
加えて労働組合の役員が男性ばかりという問題意識がずっとあったと。

あとはバラバラといろんな話をしました。
ジェンダー平等のために、戦略をもって実践していく時です。

街場の、光にむかって、ながい坂、猫脳!

最近読んだ本。
といっても、11月は出張が少なかったのもあり、
読書すすまず。12月もたぶんすすまない。しょうがない。


『街場のメディア論』(内田樹、光文社新書、2010年)

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労働学校の「社会認識のつくり方」講義のための予習。
おもしろい問題意識がいくつも。
10年前からいうとメディアの劣化はさらに進んでいますが、
生き延びてもいて。
国民の知的劣化とメディアの劣化は相乗的に起こっているのだと思ったり。


『光に向かって這っていけ~核なき世界を追い求めて』
        (サーロー節子・金崎由美、岩波書店、2019年7月)

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核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が
ノーベル平和賞を受賞したさい、
授賞式でスピーチしたのが著者のサーロー節子さん。
理性的で力強い名演説だが、
それは彼女の被爆体験と人格的成長の過程、
生涯にわたる「行動主義」から生まれた言霊だったのだ。

「一人一人の人間の尊厳がないがしろにされる、
その究極形こそ、核兵器という最悪の無差別殺傷兵器の
使用がもたらす破壊なのだ。かけがえのない命、
という発想はなくなり、ひとかたまりの数字として
カウントされる」

個人の尊厳の究極の反対物が核兵器である。
反核運動の最前線でかかわってきたものでしか
書けない内容も随所にみられ、運動の歴史と到達点も学べる。
必読書だ。


『ながい坂(上)』(山本周五郎、新潮文庫、1971年)

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「あらわれたかたちに眼を昏まされてはいけない、
人の評にひきずられてはならない。おれは捨吉一家の
生活をこの眼で見た。あの無残な生活を見たこと
だけは事実だ。それだけは決して忘れてはならない」
さすが周五郎。


『猫脳がわかる!』(今泉忠明、文春新書、2019年9月)

 

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2匹の飼い猫の習性や顔つきを思い起こしながら、楽しく読めた。
でも猫はまだまだわかっていないことも多いとのこと。
不思議で魅力的な生きものだ。


『ながい坂(下)』(山本周五郎、新潮文庫、1971年)

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ちびちび読んできてようやく読了。
ストーリー展開が早いわけでなく、華々しいシーンもない。
でもまたもう一度読むだろう。
人生について考え続ける人のための小説。

ゴロゴロしてもいいんです。

昨夜(4日)は、全医労岡山地区協議会の執行委員会事前学習。
テーマは「人間の時間について」。おもには余暇は人権、という話。

感想交流では、労働時間、労働組合活動の時間、
有給休暇の取得状況、余暇の過ごし方などの話に。

ある方が「休日は家で何もせずゴロゴロしてしまって…」と、
ゴロゴロがもったいない時間の使い方であるような
感想を述べられておられたので、講義でも紹介した
藤本正さんの本の中身を紹介した。

ゴロゴロしてもいいんです。体は疲れているんですから。
権利なんです、ゴロゴロすることは。
で、ゴロゴロしたあとに、さらにまだ余っている時間があって、
したいことがムクムクわいてくるような、
それぐらいのまとまった余暇を獲得することが大事なんだと。
ゴロゴロだけで終わってしまうのは、余暇が短いからなんですと。
そんな話をしました。

「『ゴロ寝』は無趣味な人間の、気の利かない余暇の
過ごし方のようにいわれてきた。しかし、そんなもの
では断じてない。日本の働く者は、まず、休日、休暇
にゴロ寝をするべきなのだ。…『ゴロ、ゴロ』とは、
人間の、自己保存本能である」
          (藤本正『時短革命』花伝社)

「余暇とは、本来、労働の疲れをいやし、疲労回復の後、
身体の底から次第に湧き出してくるエネルギーを知的
要求に転換しようとする、そうした時間なのである。
つまり、時間が余り、自然に『本が読みたくなる』―
それだけの時間がなければ“余暇”とはいえない」(同上)

話はそれからだ!

今日(4日)午前中は、
コープ山陽にて生協労組おかやまのパート部会新人研修。
いつもの労働組合そもそも話を45分ぐらいで。

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労働組合に入るのも初めて、こうした学習会も初めてのみなさん。
反応も新鮮です。
ほんと、こういう基礎知識は全労働者必須にしたい。
話はそれからだ!(え?)

人権にもとづいて議論する機会が多いのだと

きのう(3日)午後は、
林精神医学研究所(林病院、ひだまりの里病院)の
中堅職員研修で日本国憲法の講義。

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この研修会も5回目で話す内容は同じですが、
参加者が違うので反応もそれぞれ。

でも
「この人いい受けとめだし、ディスカッションをリードしてたな」と
思うのはたいていソーシャルワーカー(相談員)さん。
人権にもとづいて議論する機会が多いのだと思う。

リーダー研修講座、まだ余裕あります~。

12月15日(日)の
岡山県学習協主催「変革のためのリーダー研修講座」がせまってきました。
参加規模30名前後で、
申込みは現在20名となっており、まだ余裕があります。

活動技術をみがく研修で、
参加者どうしの交流も貴重な経験になると思います。
会場は岡山県立図書館です。詳細はチラシ参照。

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