長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

ゴロゴロしてもいいんです。

昨夜(4日)は、全医労岡山地区協議会の執行委員会事前学習。
テーマは「人間の時間について」。おもには余暇は人権、という話。

感想交流では、労働時間、労働組合活動の時間、
有給休暇の取得状況、余暇の過ごし方などの話に。

ある方が「休日は家で何もせずゴロゴロしてしまって…」と、
ゴロゴロがもったいない時間の使い方であるような
感想を述べられておられたので、講義でも紹介した
藤本正さんの本の中身を紹介した。

ゴロゴロしてもいいんです。体は疲れているんですから。
権利なんです、ゴロゴロすることは。
で、ゴロゴロしたあとに、さらにまだ余っている時間があって、
したいことがムクムクわいてくるような、
それぐらいのまとまった余暇を獲得することが大事なんだと。
ゴロゴロだけで終わってしまうのは、余暇が短いからなんですと。
そんな話をしました。

「『ゴロ寝』は無趣味な人間の、気の利かない余暇の
過ごし方のようにいわれてきた。しかし、そんなもの
では断じてない。日本の働く者は、まず、休日、休暇
にゴロ寝をするべきなのだ。…『ゴロ、ゴロ』とは、
人間の、自己保存本能である」
          (藤本正『時短革命』花伝社)

「余暇とは、本来、労働の疲れをいやし、疲労回復の後、
身体の底から次第に湧き出してくるエネルギーを知的
要求に転換しようとする、そうした時間なのである。
つまり、時間が余り、自然に『本が読みたくなる』―
それだけの時間がなければ“余暇”とはいえない」(同上)