長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

人間らしい労働条件と余暇とは

昨夜(11日)は、
労働組合たんけん隊講座オンラインの第3講座
「働き方を問う~非人間化の力とたたかう」の1回目でした。
140人超える参加。

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最初は「2週間の余暇があればこれをしたい!」交流を。

講義は、
労働時間と余暇(有給休暇制度)をいかに人間らしいものにするか、
という問題提起でした。

その後の感想交流も楽しかった!
余暇拡大の議論がもっと労働運動のなかで必要ですなあ。

以下、これまでに届いた感想などです。

■今日の年休・余暇のお話は多くのみなさんに聞いてほしいと思いました。労働組合が力をあわせて日本も世界水準の余暇を実現したい!!と思います。「自分を生きる」ということへの認識を大きく広げていただいた講義でした。それにしてもいずれも興味深い本の数々。これからの読書リストが増えてわくわくします。ありがとうございます。

 

■今日もありがとうございました。労働時間問題、自分の立場で言うのもなんですが、労働組合に関わって生涯?最も不満があるところです。労働時間延長するなどありえない。どんどん短縮したいです。

 

■有給休暇の連続取得というのは貴重なことだと思います。時短についての意識が変わりました。ありがとうございました。

 

■ありがとうございました。ヨーロッパではまとまって休むのが年休と初めて知りました。日本では2日連続有休を取るのも後ろめたいのでみんなに知らせたいと思いました。

 

■ありがとうございました。余暇とか有給の概念がガラッと変わりました。有給って「消化」するものだと思っていました。

 

■非正規労働者にとっては、まずは8時間働けば食っていける賃金が必須です。

 

■年休10日ほどです。その状況に慣れてしまっています。それが現状です。組合活動は、まだ手探りで、いつも勉強させて頂きます。ありがとうございました。

 

■日本人の長すぎる労働時間の話から、有給休暇はまとめて取るのが世界基準の話は色々なことに気づかせてくれました。沖縄の専従の方が、労組員には有休を取るように言っても専従は取っていない、跡継ぎができないかもとおっしゃっていましたが我が労組も同じです。職場が取れていないのに、専従が職場以上に取るのはおかしいという空気があります。店舗パートからは宅配パートが夏休み5日の連休が取れる制度を導入して欲しいとの要求があり、理事会と交渉していますが前進しませんもっと世界基準を持ち出すなどの作戦が考えられるかもと思いました。自分は怠け者なので、「怠ける権利」や「ゴロ寝のすすめ」などは、休んでいいんだよと言われているようでホッとします。いつも仕事に追われていて、休むことの罪悪感ばかりが頭をよぎります。まったくダメダメな日本人の典型ですね。退職後を楽しみにするのではなく、働きながら人間らしい暮らしを満喫したいものだと思いました。ありがとうございました

 

■日本の非正規労働者が30年くらいで一気に増えてったこと、その人達の賃金の安さに落胆しました。日本の労働者はとても弱い立場にあって経営者に優位な社会だったり法律がはびこっているけど皆それが当然と思い、それに慣れてしまっているんですね。「もっと休みが欲しい」と言うと、そんなに休みが欲しいなら仕事やめたら、なんて言われかねない職場。今の医療現場は労働者の犠牲の上に成り立っており、それが社会からは素晴らしいこととか感謝されている。私には休暇が必要です。2週間くらい休んで北アルプス登山して、余った日は台湾でだらだらと過ごしたい。

 

■ボイラーに石炭をくべるようにご飯をかきこんで、また働くという看護師。残業できないから、お昼の休憩時間をけずって記録をするという看護師。そして、残業しているのに自分の仕事がおそいからと申請しない新人看護師。労組があるのに!! と激しく反省した講義でした。36協定を重視して、残業しなくても生活できる賃金を求めていくこと、有休を全て取得できるあたりまえの権利を行使できる体制をつくらせること、力強く求めていきたい。1週間、新婚旅行の時しか取っていない。

 

■フランスの「ヴァカンス法」うらやましいです。日本人は特に劣悪な環境に「慣れる」「順応する」ことができるところが良いのか悪いのか…。自分さえがまんすればどうにかなる、と考えることはよくあります。「残業させるのは人権侵害」という言葉が心に残りました。今日の学習で「ゴロ寝」が悪いことじゃない、「自己保存本能」というのもうれしかったです。つかれていて感想がまとまりません。おつかれさまでした。

 

■最初に、“日本の働き方はtime or money”という話があったが、自分はまさに“time”そして“人間らしく生きる(自分にとって)”ということを選んで、いま週4日のパートで働いている。その結果、たしかに“money”は厳しく、将来の見通しや安定も正規よりはないと思うが、体調も精神状態も以前より良く、余暇が充実し、日々が楽しいと感じる。以前は「どうして自分は人より体が弱いのか。もっと強かったらいいのに」「余暇を楽しもうとすると、身体が休まらない、身体を休めると、やりたいことができない」と、しょっちゅうモヤモヤしていたが、今では体が弱くて自分にあう働き方を考えることができてよかったとすら思う(それでも、ずいぶん無茶な働き方をしてきたが…)。いつの頃からか、半分冗談で「わたしはパリジェンヌ」「今の日本の働き方はわたしの身体にあわない」と言ったりするようになったが、今のヨーロッパ・北欧の動きを見ても、労働時間の短縮は決して夢物語ではないと思う。今はまだ感覚的なところも大きいが、論理的なところも磨いて、怠ける権利・楽しむ権利をおおいに行使できるようになっていきたいと思った。また、健全な権利感覚は、ずっと保つのが難しいということだったが、それを保つために学習や仲間があるのだなと思った。