長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

CO学校4回目は「チーム構築」

昨夜(26日)は、
岡山医療生協労組CO(コミュニティ・オーガナイジング)学校の
4回目「チーム構築」。10名参加。

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お互いの動機の深いところを知りあうこと、
強いチームのトリプルスリーを労働組合にあてはめると、
相互依存する役割分担を、など。

最後にチーム名決め! いやー楽しかった。


感想を少し紹介。

■強いチームトリプルスリーはとても大切な
ことが書かれてあり、労組にもあてはまると
思いました。小さな声をひろいあげること、
そのひとつの方法として、紙に書いて発表
するのがとても有用だと思いました。今後も
活用していきたいです。

■チーム名づくりは楽しかった。みんなの感想
を聞くことで、より学びが深まるなと思いました。
知りあう(対話)→役割分担をする→よりよいチームづくり。

■チームの役割分担も、各自の特技を活かして
決めると最大限の力を出せる、それが強いチーム
を作ることにつながると理解しました。
相手を知らないと良いチーム作りはできないので、
対話が大事なんだなと、改めて学びました。

ひだまりの里病院で研修

きのう(25日)は15時から、
ひだまりの里病院(民医連加盟)にてパート職員研修。
「日本国憲法と人権感覚」で休憩はさみ1時間40分。

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部屋が狭くて参加者と近い!(笑)

いやー、講師として久しぶりに「近さ」の貴重さを感じました。
参加者の小さな反応も、伝わってくる。嬉しい。
ディスタンスに慣れたらいけないな。

憲法講義は何百回もしていますが、時事ネタが毎回違います。
この日は憲法15条2項の「公務員は全体の奉仕者」に関わって、
山田真貴子氏の1食7万円接待話を。

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また、廊下に本のコーナーが。
認知症専門の病院なので、その分野の本が多い。
でも敬愛するナイチンゲールの『看護覚え書』図解、
傑物・松岡ドクターの『医学とエンゲルス』なども(誰が読むのだろう?)。
そしてなぜか『木の葉のように焼かれて』。

文章教室オンライン

あ、忘れた!
感想文送って! と伝えるのを。

オンライン学習会(zoom)を閉めてから気づく。
書くことの大事さを語りまくったあとに、このザマ。

きのう(23日)は15時から
「人と人をつなぐ・文章教室 オンライン」。
岡山県学習協主催。14名参加。
大阪、長野、埼玉、熊本からも参加がありオンラインならでは。

自己紹介と参加動機交流、講義(50分)、
感想交流の流れで90分。
書き言葉の意味、伝わる文章の技術、
人と人をつなぐ文章を書く基本姿勢など。

お久しぶりの方もおり、もっと語りあい時間ほしかったですが、
またの機会に。

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千葉の看護学生さんに講演

土曜日(20日)は10時から、
千葉民医連・看護奨学生の学習会でオンライン講演。

千葉民医連で『ひめは今日も旅に出る』を40冊以上購入していただき、
学生さんに読んでもらい感想交流(先月)したうえでの、私の話。
30人ぐらい参加。

最初にNHKもぎたて!の10分放送をみてもらい、
その後パワポを使いながら休憩はさんで80分しゃべりまくり。
看護学生さんなんで、看護の話も少し。

質問は、
「レスパイト旅以外のケアやリフレッシュ方法は」
「どのような介護が一番たいへんか」
「医療者の態度や言葉で嬉しかったこと」
「制度を知る機会が少ない。どういうふうに制度や
使えるものを認知してもらうか」
「コロナ禍での生活の変化は」
など。

看護学生さんも生活やら勉強やら、
コロナ禍での実習などたいへんですが、
そのなかでもこうして時間をとってくれたことに感謝です。
貴重な機会でした。

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連日のパブリック・ナラティブ

昨夜(19日)も
コミュニティ・オーガナイジング!
(最近めちゃ多い。自分でつくってるんですけど)

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岡山県医労連の青年部連続学習会5回目。
パブリック・ナラティブを学んで、1対1対話も。

前日の岡山市職労新歓実行委員会どうよう、
「他に誰もいないから、やってほしい」と
誘われたという人続出!(+_+)

こういう運動のあり方を変えないといけない。

心を動かす伝え方~パブリック・ナラティブ

昨夜(18日)は、
岡山市職員労働組合の新歓実行委員会の3回目の学習会。
「心を動かす伝え方~パブリック・ナラティブ」。

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20分話をして、
10分の感想交流と「なぜ私が労働組合の活動をしているのか」交流。

ダメな役員への誘い方例で出した「他に誰もいないから」が
わりと皆当てはまるみたいで(笑)。
でも今ここにいる、その理由を掘り下げたり、
そもそもを見つめ直してみたり。
悩みなども短時間ですが交流できたようで、有意義でした。
新歓に活きてくればなおよし!

10回すべて終了! 機会をいただき感謝。

きのう(16日)は午後、
林精神医学研究所(林病院、ひだまりの里病院)の
中堅・ベテラン職員研修で
「患者の人権・自分の人権~相方がALSとなって」の講義。

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昨年10月から月2回のペースで続けてきたこの研修も、
この日で10回すべて終了!
これだけ同じ話をすると、自分のなかでは内容が完全に定着します(笑)

私たちの経験を、
伝えられる機会をいただくことが嬉しいし、ありがたいです。
相方の体調も安定しており、
春になったらお出かけできるかなと思います。
また新しく「伝えたいこと」をつくっていきたいです。

再告知。文章教室 オンライン。

「人と人をつなぐ・文章教室 オンライン」

言葉にこだわり、言葉をみがく。
伝えたいからこそ、学びと練習!

主な内容→①書き言葉の意味と役割、②書くときの心がまえ、
③伝わる文章の基本技術、④「灯火の言葉」をつづるために。

2月23日(火・休)15:00~16:30。
講師・長久啓太。
ZOOMを使います。参加希望の方は、
岡山県学習協アドレス gaku3738@iris.ocn.ne.jp まで申し込みください。
(氏名や職場、所属組織などあれば書き添えてください)
参加無料。

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要求はがまんせずに行こう!

昨夜(15日)は、
倉敷医療生協労組青年部のオンライン学習会で労働組合そもそも話。
参加7名。

学習会の入りは「コロナがおさまったら何したい?」から。
旅行、飲み会、県外お出かけ、など。
ほんと、そうだよねえ。みんな、我慢強いられてる。

でも、要求はがまんせず行こう!
これから、月イチでの学習会を継続していくことになりました。
次回も楽しみです。

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自治労連県本部の組織集会で講演

13日(土)は午後、
自治労連岡山県本部の組織集会で「組織強化のそもそもと運動論」の講演。
70分ぐらいお話しました。

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CO学習会の経験から入り、組織化の身近な事例、
労働運動の歴史からみえること、組織拡大の運動論、という流れ。
私の実践話も。

『コミュニティ・オーガナイジング 』は13冊、
私の本もちょこちょこ売れました(*_*)

終了後、
お久しぶりの方ともお話できて良かったです!
やっぱりリアルの集まりはいいですね。

CO学校3回目は、関係構築

12日(金)夜は、
岡山医療生協労組のCO(コミュニティ・オーガナイジング)学校の
3回目「関係構築~活動の基礎は1対1対話」。

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写真は、最後、1対1対話の練習をしているところ。
委員長と書記長の対話を近くで聞いてますが、
まだまだトレーニングが必要なようです(^_^;)

感想を紹介します。


■会議のふりかえりがとても大切だと思いました。
だらだらと長い会議も反省し、てきぱきと時間を
区切っていいところを探し、成長しあう会議にし
ていきたいと思いました。1対1の筋トレも意識
していこうと思いました。

■相手のことを知ろうと思うことがとても、大事。
「あなたのことを、こんなにも知りたいのです」
ということが伝われば、話を聞いてくれる関係に
なれる。

■本をまったく読んでいないので、なかなかつい
ていけなくなっています。ただ、若い人や話をし
たことのない人と話ができて、リフレッシュでき
ます。

■1対1対話は大切。相手を知ることからコミュ
ニケーションが始まり、理解したことでその先に
様々な問題提起ができる。そして1つの方向に向
かって想いをひとつにできるのかな、と思いました。

■行動のあとには、必ず“振り返り”をしたい。強い
チームをつくるには、よく知りあうこと、1対1
で話をすることの大切さを学んだ。つながること。

■今日は1番に、行動したら振り返りが大事である
ことを身に感じました。一方通行でのトラブルいっ
ぱいあったのに、学習してないなと実感もしています。
人に対して興味をもつことを普段からあたりまえに
してみること、好き嫌いで自分で線を引かないよう
にすること心がけたいです。最後、1対1対話、話を
きいてもらうだけで終わってしまい、相手のことを
何もわからなかったので、もっと時間がほしいと感
じました。これが興味なのかなーと…。

■お互いに興味のある話題から始めることで、たく
さん話ができた。たくさん話をすることで、他の話
もしやすい雰囲気がつくれた。距離感を縮めること
がその後の活動にもいきてくると感じた。

岡山市職労の中央委員会で30分講演

報告遅くなりましたが、9日(火)夜は、
岡山市職員労働組合の第11回中央委員会&春闘学習会へ。
「今こそ労働組合の出番!」というテーマで30分講演。
コロナで会議の全体時間も短くなっています。

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リアル学習会では、書籍販売ができる!
ということで『コミュニティ・オーガナイジング』を持参。
講演後、完売しました。講演も好評だったそうで、感謝です。


以下、講演の概要です。

はじめに
「運動とは人間の集団が起こすものだ。運動には正式な
始めと終わりの瞬間はなく、決して1人の人間が始める
ものでもない。運動とは、電気のスイッチよりむしろ波
に近い。波は干満を繰り返し終わることがない。どこで
始めるか、そして終わるかは定かではなく、どこへ向か
うかは、周囲の状況や障壁に左右される。私たちは上の
世代から運動を受け継ぎ、心が折れることがあっても繰
り返し関わる意志を新たにする。運動は私たちが生きて
いくために不可欠なものだからだ」
(『世界を動かす変革の力
~ブラック・ライブズ・マター共同代表からのメッセージ』
アリシア・ガーザ著、人権学習コレクティブ監訳、明石書店、2021年1月)

一。労働組合とは? を考える
 1。生活にゆとりがあれば、「自分らしく生きる」条件が広がる。
  ◇「ゆとり」とは・・・。
   *「当面の必要を満たしたあとに、自由に使うことが出来る
    空間・時間や体力、他のことを考えるだけの気力があること」
               (三省堂『新明解国語辞典』第7版)
  ◇自分の生活や人生を操縦できている実感。手ごたえ。
   ゆとりが欠かせない。
  ◇生活の質と労働条件は連動。だから労働条件にこだわる。
   他人まかせにしない。

 2。使用者(政府や自治体)と労働者との“つなひき”

   「この法律で『労働組合』とは、労働者が主体となって
   自主的に労働条件の維持改善その他経済的地位の向上を
   図ることを主たる目的として組織する団体又はその連合
   体をいう」(労働組合法2条)

  *職場は人権侵害のデパート。つねに「非人間化」の力が働く。
   労働組合があることで、労使間のパワーの偏りを解消する。
   「資本」対「人間らしく」の綱引きが可能に。さらに、相手
   のパワーを上回るパワーを作り出したとき、変化は起こせる。
   「歯止め」(法律)以上の労働条件を勝ち取る。「歯止め」
   自体を引き上げ改良できる。

二。おかしいことを変える。労働組合で発声練習を。
 1。「日常化された異常(非人間化)」に気づき、仲間と一緒に変える
  ◇人間は劣悪な環境でも、「慣れる」「順応する」ことができる。
   適応力が高い。
   *権利侵害が「常態化された」場所は、それが強固な常識や
    文化になっている場合が多い。
   *残業は人権侵害。有期雇用も人権侵害。尊厳が奪われている。
    非正規労働者がこんなに増えていること、公務労働の役割が
    みえなくさせられていることも異常事態! おまけにストライ
    キ権はく奪。人権感覚をさびつかせないためには、運動と組
    織が必要。
   *人間らしさの「基準」「限度」は、気をつけないとスルスル
    下がる。「折り合い」という名の「がまん」。「どこも一緒」
    「公務員なんだから」「働けているだけで幸せだ」。
   *「健康で文化的な生活」「人間らしい働き方」とは? 問いを
    もち、議論する。
  ◇労働組合は、人権感覚をみがく最適の場所
   *人生1度きり。自分の生活や尊厳にこだわろう。人権感覚を
    みがき、当然の権利を主張しよう。でも現状、日本ではそう
    した異議申し立てする人は少数。訓練機会が少ない。

    「組織は、運動にとって決定的に重要な構成要素である。
    人々が居場所となるコミュニティを見つける場所であり、
    自分たちの周りで何が起きているのか、それがなぜ起きて
    いるのかを学ぶ場所である。そして、それによって誰が得
    をし、誰が害を被るのかを学ぶ場所である。組織とは、行
    動を起こすスキルを身につけ、法律を変え、自分たちの文
    化を変えるために組織化するスキルを身につけるところだ。
    私たちのコミュニティが直面する問題について何ができる
    かを決めるために、つながるところだ。運動に参加するに
    は組織の一員である必要はないと主張する人もいるだろう。
    そのとおりだ。しかし、成功している持続的な運動の一員
    になりたいのであれば、組織が必要である」
                (『世界を動かす変革の力』)

   *1人では声をあげにくい。仲間と一緒に、労働組合で発声
    練習を。学びの力を大事に。月刊誌『学習の友』(1冊500円)
    は、労組活動のイロハや情勢がわかりやすく学べる。岡山県
    学習協「労働組合たんけん隊講座 オンライン」もぜひ(5月~7月)。

 2。コロナ禍だからこそ、組織化(人と人をつなぐ)を意識しよう。
  ◇「リアルに集まる」とは別の手段も構築する。
   ・電話やラインでの対話をこまめに、ていねいに
   ・オンラインの積極活用と創意工夫
    (会議、学習会、企画、交流など応用可能)
   ・アンケート実施―声を聴く
   ・ニュース発行の強化―声をまとめ、労組の取り組みを伝える
   ・動画作成―見える化!
   ・SNS発信―見える化!!
  *いざという時はリアルに集まろう。そして絶対に成功させよう。
  *当事者の発信(声)、運動の「見える化」が、変化を起こす原動力に。

 3。トレーニング機会、その場と時間をたくさんつくろう
  ◇「労働組合の日常活動」については、みな初心者から出発する
   *対話の仕方、会議の進め方、人の誘い方、団体交渉の仕方、
    チラシやニュースの作り方、学習会の持ち方、方針(戦略)
    の作り方、総括の仕方、要求をまとめる作法、目標達成の
    技術、人と人をつなげる活動・・・。でも、こうした「パワー
    をつくりだす活動」のための「訓練機会」がほとんどない。
   *活動の前提となる「労働組合の目的への理解」「人権感覚」
    「労働法の知識」も、みずから学ばなければ、習得する機会
    はほとんどない。みな活動の「初心者」から。学習とトレー
    ニング機会をたくさん、意識的につくる。
  ◇わかりやすい活動指南書が、最近出版された
   *『コミュニティ・オーガナイジング』
        (鎌田華乃子、英治出版、2020年11月)
   *コミュニティ・オーガナイジングとは、「世界中の人々が
    昔から草の根で行ってきた『社会の変え方』を、理論的・
    体系的に学べるようにしたもの」(本書2P)。「社会的に
    パワーのない人たちをオーガナイズし、彼らのパワーを高
    めていくことを重視」(161P)「困難を抱えた人たちの力
    を引き出し、リーダーシップを育てていく活動」(224P)
    がコミュニティ・オーガナイジングの運動論。強い人や、
    すでにパワーをもった人にお願いしたり頼ったりするので
    はなく、立場の弱い人、困難に直面している人の「資源」
    を「パワー」に変えることを通じて変化を起こす。労働組
    合はまるまる応用できる。
   *この本をほしい方は、市職労を通じて購入ください
    (長久が2割引で販売しています)。

さいごに:コロナ禍だからこそ、「なぜ」「今」を言葉に。
要求を勝ち取り、自分たちの力に自信をもてる闘いを。